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日本の学園マンガって転校生多すぎ!中国人オタクの疑問と日中転勤事情(百元)

2012年05月06日

■中国オタク「日本のアニメや漫画って転校生多すぎない?」■

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年4月17日付記事を、許可を得て転載したものです。


市川学園旧校舎
市川学園旧校舎 / naosuke ii

日本のアニメや漫画にはよく見かける展開というのがあるかと思います。そんな中の一つである「転校生が来る」という展開は非常に頻繁というか、学園モノの作品ではもはやお約束レベルになっているかと思います。

先日、中国のソッチ系の掲示板でこの「転校生が来る」という展開が多用されることを不思議に感じた中国オタクの面々によるやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

日本のアニメや漫画って転校生多すぎない?学校と関係のある作品だと、必ずと言っていいほど転校生が出て来るような気がするんだけど。

うむ。多いな。あんなに転校生が出て来ることについて、日本ではおかしいと思われていないんだろうか?それにどの作品の学校でも毎回毎回何の抵抗も無く受け入れているのとか、ちょっと都合がよすぎるように思う。

転校生か……伝説のあの「部活の先輩後輩」なんかに比べればまだ想像はつくし現実のモノだろうと思うが、アニメや漫画特有の設定変更が加えられているように思えて仕方がない。

転校生ってどれくらいの頻度であるもんなんだろ?俺の通った学校では無かったんだが。

俺の中学の時に一人来たことがある。さすがに二次元世界のような美人や美形が転校してきたなんてのは知らんが普通に転校生とかあるぞ。三次元世界では二次元世界のようなイベントになってないだけでしょ。

俺は数回転校やったことあるぞ。でも、転校するたびにその場所の方言に慣れなければいけなかったんで、かなりキツイものがあった。それに加えて人間関係の問題も出るし……
(訳注:昔に比べて差が縮まってはいるものの、中国ではまだ地方や都市ごとの方言があり言葉が通じなかったりすることが少なくありません)

アニメや漫画だと「謎の転校生」はお約束になってるよな。「涼宮ハルヒの憂鬱」なんかでは、逆にこのお約束を利用しているし。

アニメや漫画だと「転校生」ってある種の習慣という感じになってるよね。登校の時にパンをくわえて急ぐのとかと同じように。まぁでも、実際の所アニメや漫画で転校生が多いのはやはりストーリー上の需要によるものなんじゃない?

新しい人間を出す場合、入学となると登場人物が大量に入れ替わっちゃうし、転校生になるんだろう。転校生は「日常」を打ち壊すちょっとした異常といった扱いができるし。

日本はウチの国と違って学年が上がった時にクラス替えがあるそうだから、それでもいいんじゃないか……と思ったが、それだと「外部」ってわけではないからそれほど大きな変化ではないのか。日本では部活や委員会活動とかで普通にクラス間や学年間の交流がある程度存在するらしいし、新たな存在との接触とはならないのかもな。

「転校生」をいくらなんでも使いすぎだろとは思うが、でもクラブ活動とかよりはまだウチの国でも想像し易い範囲ではあるよな。

日本の学校ってイベント多いよなぁ。「転校生が来る」ということ以外にも部活の大会に生徒会選挙、バレンタイン、クリスマス、学園祭、修学旅行とか……アニメや漫画でよく出るこれらのイベントのどの辺までが事実なのかちょっと考えてしまうときがある。

学校を舞台にした作品で新キャラを入れる場合、転校生以外の方法って少ないしね。転校生以外の方法だと、よほどうまくやらないと違和感が出てしまうんじゃないかな。

うーむ、確かに転校生はアニメや漫画でありふれ過ぎている手法ではあるけど、他の手法を使うとなると確かに難しいな。しかし転校生が出てこない作品の方を思い出せないような状況はどうなんだろう……

学校に貴族のお嬢様キャラがいるのと同じくらい転校生はよくある話だ。そして、その転校生と隣の席になり、同居するのもよくある話だ!

違うだろ!そこはまず同居してから転校するのが基本だろうが!しかも男性主人公はなぜ一人暮らしということが多いな!

それにしてもこれだけよく出て来る上に、どの作品でも周囲は転校生のキャラ等を話題にはしても「転校」というイベント自体はごく普通に受け入れている描写になっているってことは、日本の学校って転校がかなり頻繁にあるということなんだろうか?

日本では親の仕事に子供を含めた家族がついていくのが珍しくないみたいだね。そういった家族単位での引っ越しと新生活をテーマにした作品もこれだけあるわけだし。

確かにそうだ。日本の学校って転校生の受け入れが珍しくない、慣れているって感じだよな。

自分でもヘンな言い方だと思うが日本の転校ってとても簡単にできるという印象を受ける。ウチの国では都市戸籍の移動とかやらないと転校は難しいし、それに加えてマトモな学校で転校生を受け入れてくれる所を探すとかわりと面倒なことになるんだが。

ウチの国の学校は転校生の受け入れ体制があんまり整備されていないよね。しかも入学時期以外だと急に難しくなるという印象だ。日本の転校手続きや、受け入れる学校側がどういうことになっているかちょっと気になるね。

良い学校の場合は転校生を受け入れるとレベルが下がるって考えてるし、基本的にどこもめんどくさいことは避けたがるしなぁ。アニメや漫画に出て来る日本の学校は、転校生の学校の案内や勉強範囲の違いへの対応も含めてかなり「慣れている」っていう印象を受けるんだが、日本ではああいうのが普通なんだろうか?

とまぁ、こんな感じで。


■日中転勤事情の違いと転校生

転校生自体については中国オタクにとっても別に違和感のあるものではないようですが、それでもアニメや漫画の中で頻繁に出て来る転校生に関してちょっと考えてしまう所があるようです。ちなみに、中国にももちろん転校生というのは存在しますが、日本の感覚に比べると少々珍しい存在となっているそうです。

「転勤族」というような言葉が出るくらいに転勤が珍しくない日本に比べると、中国では親の仕事の都合による子供の転校というのは珍しく、地元に子供を残しての単身赴任や祖父母に子供を預けて親は仕事に行くといったケースの方が多かったりします。


■中国の戸籍問題

そもそも中国においては教育関係では「戸籍の問題」が影響するので、他の都市に家族ごと移動し、子供をそのまま現地の学校に転校させるというのは少々手間がかかるという事情があります。

中国では基本的に戸籍のある場所で教育を受けなければなりませんし、高考や中考(中国の大学入試、高校入試におけるセンター試験のようなものです)といった統一試験も戸籍のある場所でなければ参加できません。昔は「借読」と言って戸籍の無い所でも余分な費用を学校に払って入れてもらうという方法がまかり通っていたのですが、最近ではそういったことも難しくなっています。

また学校側も転校生を受け入れるのに乗り気ではないことが少なくないようで、コネなりカネなりが無いとなかなかに難しいモノがある模様です。(一応、法律上こういうのはダメなはずなのですが)
そんな訳で、中国にも転校生というのは普通に存在しますし弁当や部活のように「有り得ない」と思われるわけではないですが、日本の感覚に比べてやや珍しいものとなっているのは確かなようです。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年4月17日付記事を、許可を得て転載したものです。 

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