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質問に素直に答えてくれないロシア人とその理由(タチアナ)

2012年05月16日

■ロシア流の返答の仕方は親切なのかな・・・■

*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2012年5月15日付記事を、許可を得て転載したものです。


■リハビリ完了

2009 年から14年ぶりにロシアで暮らし始めたとき、しばらくの間毎日発見の連続でした。その分、このブログの更新も活発でした。しかし、2年経った頃、ある日ふと気づきました。私の「ロシア人としてのリハビリ」は完全に完了し、自分がロシアにいることに関して特別に違和感もなくなりました。日本とロシアとの間に宙ぶらりん状態になっているタチアナから、バリバリのロシア人に戻った瞬間でした。

ロシアにいて特に違和感がないのであれば、ブログに書くことも特別にない・・・そう感じたときからこのブログの更新頻度も少なくなってきました。でも、やっぱり今でも「あれ?」と違和感を覚えることがあります。今日はまさにそういうことについて書こうと思います。


■質問に素直に答えてくれないロシア人

ロシア人は、素直に質問に答えない人が多い。それは、もちろん、日本人だって一ひねりをする人もいると思います。しかし、ロシア人の特徴はそういう人が多いことと、「自分が知っていることは相手も知っていて当たり前」という発想が見え隠れしていることです。例えば、私がニジニ・ノヴゴロドに来た直後。土地勘がまったくない。乗ったバスは案内が一切流れなかったから不安になり、そのバスの切符売りのおばちゃんに「このバスは~通りに行きますか?」と聞きました。

「ほら、曲がろうとしてるんじゃない(Ну вот же, поворачивает!)」とおばちゃんはだるそうに答えました。バスが左折しようとしているのが私にもわかる。だから何?おばちゃんの言葉は全然答えになってないから、私は頭がフル回転。

そして、「あそうか、今からまさにその~通りに入ろうとしているんですか?」とまた聞くと、「そうですよ」と、おばちゃんは不思議そうに私を見ました。どうも、ニジニを知らない人がこの世の中にいるという発想はこの人の頭の中にはまったくないようです。

ま、タチアナは顔も言葉も普通のロシア人なんだから、現地の人に見えて当たり前。しかし、日本人のパパがへたくそ~なロシア語でしゃべっても実は同じなのです。

例えば、この前、ショッピングセンターのフードコートに行きました。「ボルシチ、ありますか?」とパパがカウンターのお姉さんに聞くと、「メニューは、全部こちらに書いてあります」との答えが戻ってきました。「普通にyesかnoで答えてくれればいいのに」と思いながら、お姉さんが指しているところを見ました。確かにスープの名前が大きな字で書いてありました。しかし、とても凝ったロシア語の筆記体なので、日本人のパパにはまず読めない。

「この人にはこういう字、読めませんよ」と私が言うと、お姉さんはきょとんとしてました。サービス精神がないと言われればそれまでですが、私には何となくもう一つの理由があるように思えてならない。つまり、自分が知っている(できる)ことを知らない(できない)人がいるなんて想像できない、という人が多いのです。


■ロシア語で説明しているじゃないか!

イルクーツクの小学校~高校で先生に叱られたときのことを思い出します。指示されたのと違うことをしてしまった学生に怒るとき、先生たちが決まって言っていたセリフがあります。

Я же вам русским языком говорю!!!
(お前たちにちゃんとロシア語で言ってるんじゃないの!)

要するにこれ以上にないわかりやすい言葉で説明しているのに、なんでわからないんだという意味です。ま、私たちの学校では学生は全員ロシア語が母語だったので、そういう叱り方もありかもしれません。

しかし、何となく「ロシア語ならわかって当たり前」、「私が知っているならお前だって知っていて当たり前」というスタンスで暮らしているロシア人が多いような気がします。

ニジニ・ノヴゴロドだけじゃなくて、モスクワでもサンクト・ペテルブルグでもそういう類の返事を受けたことがありますので、どうもロシアは全国的にそういう雰囲気のようです。ま、でも、「この人は本当にわからないんだ」とやっと気づくと、親身になって教えてくれる人がほとんどです。

日本人に何か聞くと、だいたいの人は親切に教えようとしてくれます。例えば、日本で暮らし始めて間もないとき、インド人の友達と二人で迷子になったんですけど、たまたま道を聞いた日本人たちは私たちを自分の車に乗せて留学生会館まで送ってくれました。そういった親切さが当たり前になったころ、改めてロシアで暮らし始めて、相手が困ったときや質問してきたときの対応の違いに戸惑ってしまいました。

ロシア人の行動を観察してみると、どうもみなさんの親切さが発揮されるまで、「とりあえず突き放してみる」というワンクッションが入ることが多いようです。ロシア人がなんとなくとっつきにくそうに見えるのはそのためだと思います。要するに、ロシアで生き残るには、何を言われてもめげないで助けてもらうまで何回もアタックすることですね。

*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2012年5月15日付記事を、許可を得て転載したものです。 


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