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なぜ日本人はベッドの下にエロ本を隠すのだろうか?中国人オタクの雑談(百元)

2012年06月08日

■中国オタク「アニメや漫画みたいにベッドの下にエロ本を隠していたヤツ、いる?」■

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年6月1日付記事を、許可を得て転載したものです。


Qing Dynasty canopy bed
Qing Dynasty canopy bed / basykes

■大学受験&卒業シーズンのおばかな話題

中国では6月の7日から、中国の大学入試である「普通高等学校招生全国統一考試」通称「高考」 が行われます。

また、大学受験の年でなくても学年末になることから、中国の学生にとって今の時期は非常に忙しくキツイ時間が続いています。中国のソッチ系の掲示板などのコミュニティも、この時期は動きが鈍くなりますね。また、時折現実逃避をしているかのような、良い意味でも悪い意味でも頭の悪いやり取りが飛び交ったりします。

そんな訳で、今回はそういったやり取りの中で見かけた「エロ本をベッドの下に隠すこと」についてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの雑談

非常に多くのアニメや漫画の中で、男キャラはエロ本やヤバイブツを自分のベッドの下に隠している。これはもう、デフォルトの設定と言っても過言ではない。しかしだ、正直ベッドの下の「安全性」と言うか「確実性」についてはちょっと疑問が残る。そもそも、アニメや漫画みたいにベッドの下にエロ本を隠していたヤツ、いる?

エロアイテムを隠して保管するのは男という生物の本能だからそこについては問題ないが、ベッドの下ってのは確かに不思議かもな。隠し場所としてはイマイチに思うし。

あれは日本の住宅環境が関係しているんじゃないかな?ウチの国だとベッドの下なんかはわりと掃除するし、普通に収納スペースになっていたりするからあまり有効じゃないように感じるんだろ。
ベッドの下なんかに置いておいたら汚れないか?それに床は掃除の度に拭くんだから、隠し場所として現実的じゃないように思う。

ヤバイものは鍵のかかる引き出しとかの方がいいんじゃないかね。そっちは「隠している」というのが分かり易いかもしれないが、しょっちゅう掃除するベッドの下の床の上なんかにおくよりはまだマシ。
2、3冊くらいならベッドの下よりもマクラの中に隠した方がいいんじゃないか?

ウチの国の小説でも部屋に設置した隠し場所にエロ本を隠しているってのがあったりしたな。あの手の話はどこでも共通だろう。ただ、ウチの国だとベッドの下はあまり良くないな。ウチの家なんかは頻繁に床を拭いていたから、ベッドの下に隠すのは明らかに危険だったわ……

ベッドの下というのは簡単に目につくから、隠しているようにも見える普通の漫画を置いていた。本命は別の所に厳重に保管。

北方だとホコリがスゴイからベッドの下なんかは特にまずいだろうな。アイテムは汚れるし、掃除の頻度は高いしで。ただ南方だとベッドの下は案外悪くないんじゃないか?私も買ってきた模型の箱とかあんまり目につくとうるさく言われるものをそこに保管していた。

日本で生活していて実感したんだけど、日本は家に入るときに靴を脱ぐし、床の汚れ方や掃除のやり方、頻繁に掃除する場所についてもウチの国とは異なるんだよ。ウチの国の北方みたいに一日掃除をしないと床が砂だらけになるとかは無い。ベッドの下の空間なんかは、日本だと掃除機をたまにかけて、本格的に掃除するのはたまにやる大掃除の時くらいでいいみたいだ。

そういや、日本のアニメや漫画に出て来るベッドって低いのが多いよね。ベッド下の掃除がやり難そうだと思ったが、あれは日本の住宅環境や習慣もありそうだ。とりあえず、自分の場合薄目のブツはマットレスの間、厚いブツはダミーと混ぜて袋詰めにして普段は使わない鍵付きの引き出し、大物は服と一緒に保管していたわ。

ベッドの下に隠すのって今の時代もう無いやり方じゃないかね。普通は全部PCの中でしょ。

現在の科学技術的に、ハードディスクの中にパスワードかけて入れるのが一番安全かもな。

でもPC関係だとパスかけても怖いね。そこに「有る」のはばれてしまうわけだし。あとPC関係ってきちんと調べようとすれば調べられる。今の時代、親との技術能力の差は思ったほど無い……

あと、ウチの国はここ数年でほぼ「実体のあるディスクや本」よりも、ネットで手に入るデータの方がエロの質が良いという状態になったからあの手の隠し方ってのはかなり減ってるんじゃないか?PC関係の隠し方を考える方が有効かもしれない。

マニアックな嗜好とか、ピンポイントでどのエロが欲しいとかでもなければ実体のあるアイテムを密かに保管しておく必要はないのかもな。しかし、ああいうとっておきの隠しアイテムを構築することのできる日本はウラヤマシイと思えたりもする。デジタルデータだけだと、やはり限界を感じてしまう時があるんだよな。

PC関係だけになると、PCが「危険」「使えない」状態になると、どうしようもなくなるぞ……自分の所はPCにエロ関係のデータを入れるなんて怖くてできない。

それと、日本のアニメや漫画を見ていて感じるんだが日本は親があんまり部屋に入らないので、子供の部屋ってかなり独立した空間になっているっぽいよね。そういった環境なら、部屋の中で目につきにくいベッドの下というのは有効なのかもしれない。

確かに日本はウチの国と比べた場合、親のチェックが緩いような印象を受ける。昔「親の管理が厳しい」というキャラの話す「親のヒドイ管理」の事例がウチの国だとわりとよくある部類だったのには笑ってしまった。

ウチの国では親が勝手に子供の持ち物や部屋をチェックするのがある程度当然のことになってるしね。机の引き出しもベッドの下もウチの国では絶対に安全地帯ではない。むしろ、わりと危険地帯。
そういや、俺はその手のアイテムをかなり気を付けて隠していたんだが、ある日オヤジがベッドの下にイイカゲンに隠していたエロVCDがオカンに発見され、その後家全体への捜索活動に発展。そして俺のアイテムも発見されてしまい、オヤジと一緒にモノスゴイ怒られたという事件があった……

でも、ベッドの下に限らずエロ関連のモノを隠すのって男のロマンみたいなもんじゃないか?隠すモノを仕分けて、大事な順に隠す場所を変え、一番大事なモノは絶対に見つからない(と自分が思う)場所に隠す。アホなことに多大な労力を費やしているのは分かっているが、隠している時はなぜかとても楽しかったのを覚えている。

とまぁ、こんな感じで。


■エロ本隠しにもデジタル化の波

最近はデジタルデータがどんどん増えていますし、中国でもエロ本を隠すというのは少なくなっているようですが、中国オタクの上の方の世代ではそういうのに知恵を絞った経験があるという人間もわりといるようですね。

また、中国では家の構造的に床などは重点的に掃除する(し易い)場所になっているので、ベッドの下なんかに隠したら掃除の時にあっさり見つかると感じられるようです。上の発言の中にもありますが、北方なんかは砂埃がスゴイので一日掃除しないと大変なことになります。黄砂の季節なんかは窓を閉めているのにリアルタイムで机の上に砂が積もっていくのを実感できますし……

それから、中国では親の管理が厳しく、自分の部屋とは言っても頻繁に親のチェックが入ることから、「部屋に隠すこと自体に結構なリスクがある」といった状況になっていたりします。

エロ関係だけでなく、場合によっては勉強の妨げになる(と親が感じる)漫画やライトノベルなんかも家に隠すのは危険なのだとか。実際、私の高校の時も、クラスメートにとって一番安全な隠し場所は「教室の共有スペース」ということになっていました。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年6月1日付記事を、許可を得て転載したものです。 

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