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アムロが林阿宝、出来杉くんが王聡明?!名前が現地化された日本アニメ・キャラ(百元)

2012年06月19日

■名前を「現地化」されたキャラについて語る中国オタク■

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年6月12日付記事を、許可を得て転載したものです。


小叮噹 and 宜靜
小叮噹 and 宜靜 / othree

国外の作品を輸入する際に「分かり易くする」「作品に入り込みやすくする」などといった理由から、現地では馴染みのない名前を現地の感覚で親しみやすいものに変更するといったことがあるかと思います。

その辺りの事情については中国も同じで、日本のアニメや漫画が中国に入るときにキャラクター名が現地化されることもあったそうです。最近では日本語の漢字をそのまま使ったり音訳したりすることが多いようですが、香港や台湾なども含めて結構な数の作品がキャラの名前を現地化された翻訳で広まったりしているのだとか。

先日、中国のソッチ系の掲示板でこういった現地化されたキャラ名についてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

最近では少なくなっているけど、昔は日本の漫画やアニメが翻訳される場合、キャラクター名を現地化してしまっていたことがかなりあったから改編された名前で覚えちゃってるキャラが結構ある。皆はそういう感じの覚え方をしちゃっているキャラって無い?

自分の場合は「カードキャプターさくら」の「王小明」(李小狼)かな。見たテレビアニメもコレの方だったから、普通にこっちで覚えている。

李小狼については恐らく「狼」の字を名前に使うとか、中国の感覚だと有り得ないというのが理由だったんじゃないかな。ただ、今のウチの国のオタクの感覚だと「アニメや漫画のキャラ名」としてはそこまでヘンな感じはしなくなっているのがちょっと不思議な気もするね。

私が思いついたのは「キャプテン翼」の「戴志偉」(大空翼)かな。確かコレ、香港の訳だったと思う。大空翼は他にも「戴熾偉」や「方育翔」とかがあったっけ。てか、キャプテン翼は名前が現地化されたバージョンがわりと広まってたな。小志強(日向小次郎)や麥泰萊(岬太郎)という訳名を覚えている。若島津健が「歐陽健威」になってたのとか、今思えば結構スゴイ改変かもしれん。

「ドラえもん」はそういう訳名がどれだけあるか分からなくなるよね。とりあえず現在オフィシャル訳になっているのは「大雄」(のび太)、「胖虎」(ジャイアン)、「小夫」(スネ夫)だと思うけど……

「ドラえもん」は「康夫」(のび太)、「技安」(ジャイアン)、「強夫」(スネ夫)とかもわりと広まっているよね。あと、どの版で見たか思い出せないが「王聡明」(出木杉)という訳名は、今でも結構良い感じの意訳だと思っている。

現地化名の方で定着率が特に高いのはガンダム系じゃないか?初期の頃は香港版の名称変更版で広まったから、古いファンはそっちで覚えているヤツも多いし、最近入った新人と昔からのガンダムファンの間でキャラ名の認識が違って混乱したりする事も結構あると思う。

香港系の翻訳は特にトンデモ現地名が多いという印象。あそこは売るために結構そういった改変するよな。ガンダムだと……「李阿宝」(アムロ・レイ)、「馬沙」(シャア)、「林有德」(ブライト・ノア)とかが思い浮かぶ。

ガンダム系だと「林有德」(ブライト・ノア)の普及率が非常に高いよね。自分も含めてみんな普通に使っているような印象。

まぁ、ブライトは音訳の方の「布莱德」が「布莱德・皮特」(ブラッド・ピット)なんかと同じになっちゃってるから、それと区別するためってのもあるしね。

それにしても、ザビ家のキャラを「楊」で統一して訳すのはなんとかならんかったのか。「楊大基」(ギレン・ザビ)や「楊小美」(ミネバ・ザビ)とかは本気でどうかと思うよ。

そういや「キラ・ヤマト」なんかも訳名が混乱したな。「大和吉良」とか「基拉・大和」とか。あとたぶん「煌・大和」の音を別の漢字にしたものなんだろうけど、「黄大河」とかもうわけが分からんレベルの訳名まで出ている。

こういうのってやはり昔の作品が多くなるね。自分はとりあえず「一休さん」の「麗心姑娘」(桔梗屋弥生)とかを挙げてみよう。

私の中で印象が強いのは「シティーハンター」の「孟波」(冴羽りょう)かな。当時のファンはみんな「孟波」で覚えているから、冴羽という名前には少々違和感があるというか……あとジャッキー・チェンの映画版(あれ、ちゃんと版権取ってるんだよね?内容的にホントに許可が出ているのか不安になるが)も「孟波」で作られていたっけ。

そう言えば、最近はアニメや漫画だとキャラ名の改変は随分と少なくなったね。ただ台湾の実写化ドラマなんかではまだそういうの多いね。最近も「ハヤテのごとく!」だと主人公の名前を発音を似せて「凌奇颯」とかにしていたな。

「ふしぎの海のナディア」は自分の心の名作なんだが、最初に見たバージョンは「藍麗亜」(ナディア)や「王志強」(ジャン)、「小獅王」(キング)とかになってた。

ネタ系だが、ウチの国の例のオリンピックの冊子が日本で「涼宮ハルビン」としてネタになったあと、更にウチの国に逆輸入されてなんちゃってダメ国産作品シリーズ「梁春日的憂鬱」というネタが出て、いつの間にかアレが「梁春日」として定着しちゃったっけ。

現地名化ってことかはちょっと微妙だが、広まり具合から考えて「北斗の拳」の「健次郎」(ケンシロウ)は外せないと思う。これを日本人に教えたら必ず驚かれるんだが、日本人の感覚だとありえないレベルのスゴイ改変らしい。

ウチの国でドラマ化された「テニスの王子様」は、ドラマの舞台が中国に設定されたのでキャラ名も全部中国の名前になってたな。ただ、原作のキャラ名の音や漢字をちゃんと活用してそれっぽい名前にしていたのはうまいと感じた。ただ、そんな中で自分が一番中国っぽいと感じた名前は実は原作者の「許斐剛」だったり……

そういや、逆に「コレ、現地向けに改変した訳名だろ」と思ったけど、実は改変無しだった名前とかってある?

キャラ名としてはちょっと違うかもしれないが最近だと「虚淵玄」がまさにソレだったな。なんかスゴイしっくり来たんで、てっきり中国語訳の段階で何かしら意訳的なものが行われていると思ってしまった。

ああ、「虚淵玄」はウチの国のネットでとても「ありそう」な名前だよね。私も最初その名前を見たとき、ウチの国で活動しているネット小説家かなんかの名前だと思ったし。

とまぁ、こんな感じで。


■翻訳の混乱と名前の現地化

ここで挙がっているのは、現在も中国オタクの間で比較的よく出て来るキャラ名かと思われます。

中国に入った作品は、入った時期や入ったルート(漫画、テレビ、海賊版等)によって翻訳がまちまちだったりしますし、中国オタクの間でもキャラ名に関する認識は結構混乱しているそうです。特に香港や台湾では昔から色んな作品が入っていたからか、香港や台湾で古い時期に放映或いは出版されたものにはキャラクター名が現地化されたものも少なくないという話です。

現在ではこういったキャラ名の改変は少なくなっているそうですが、これは現地にオリジナルの名称をそのまま受容できる層や、そういった改変を嫌うオタク層が形成されてきているのも影響している模様です。

中国のソッチ系の掲示板を見ていると、日本のキャラ名を漢字そのまま(或いは音訳して)使っているものに混じってこういった名前が出て来ます。またそれに加えて中国オタク内で通じるキャラのあだ名も出て来るので、私も見ていてたまに混乱したりしますね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年6月12日付記事を、許可を得て転載したものです。  

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