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中国版ボーカロイド「洛天依」間もなく発売=高めのお値段に悩む中国人オタク(百元)

2012年07月01日

■ボーカロイドチャイナ「洛天依」の発売日がだいたい決まった模様■

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年6月14日付記事を、許可を得て転載したものです。



発売時期がイマイチはっきりしなかったボーカロイドチャイナの「洛天依」ですが、先日ネットの通販の予約も始まり、発売日も7月中旬とだいたいの所が決まったそうです。taobaoのオフィシャルネットショップではソフトに加えて初回限定版も発売されるようですね。(現在ページに出ている価格は、定価では無く予約の手付金です)

20120701_写真_中国_ボーカロイド

初回限定版に関しては、ネットショップのこちらのページで紹介されています。初回限定盤の定価は1480元(約一万九千円)で、ライブラリ以外の付属品は、1/8洛天依フィギュア、画集、オリジナル音楽CD、洛天依USBメモリ(8G)、ステッカーだそうです。ちなみにライブラリのみの通常版の定価は980元(約一万二千円)のようです。

また、公式ページの「about」(音が出ます)のページで、試聴可能な曲が公開されていますね。

何はともあれ、ようやく販売に関する情報が決まり動きも出てきたということで、中国オタクの間でも話題になっているようですの、今回はその辺についてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの悩み

ついにウチの国の専属の歌姫が出るぞ!もう、言葉にならないほど嬉しい!

クオリティ的にどうなるかは少々不安だが、何はともあれめでたい。あと大事なのは曲が出るかどうかだろうし、とりあえず失望するようなことはもう起こらないかな?


今後は中国語でボーカロイドをいじれるのか……!日本語ではどうにもうまくできなかったから楽しみだ。

試聴した感じでは結構良いよ。自分の想像していたのよりもレベルが高い。

自分の心の中にいるのは初音ミクだけなんで、このボカロはとりあえず様子見。

自分もまずは初音ミクと絡む薄い本を待つことにします。でもまぁ、ボーカロイドが広まること自体はとても喜ばしいことだと思う。

本体エディタが80元、声のライブラリが80元で、限定版は180元?これってかなりお得じゃね?もっと高いもんだと思っていたんだが。

いや、公式サイトがなんか誤誘導っぽいことやっているが、その辺りは全部予約の手付金の金額だぞ。本体価格はエディタが980元、ライブラリが980元、限定版が1480元だ。

ライブラリが通常版980元で限定版1480元か……もうちょっと安くできなかったんだろうか。

約1500元か……自分は作曲ツールなんて使ったこと無いから付属品の方に魅力を感じているんだが、これだけの金額だとそれで今後出るであろうフィギュアや関連商品を買うべきかと考えてしまう。
キャラデザも良い感じだし、欲しいことは欲しいんだが……

ライブラリだけでも980元か。やはり高いな……初音ミクが確か1000元以上していたから、ある程度は予想していたが……

私は国内の技術力のあるオタクの方々が神曲を作ってくださるのを待つことにします。

価格についてはこんなもんじゃない?初音ミクのVOCALOID2とかもっと高いし、それにフィギュアや画集までつくんだぜ。ただ、実際に買うとなるとかなりでかい金額だということについては認めざるを得ない。

フィギュアも悪くは無いんだが、値段考えると微妙に思えたりするんだよな。ソフト自体の値段が高いからそれほど意識しないかもしれないが、考えてみればあの値段の上乗せでこのクオリティだとちょっと……

欲しいことは欲しいけど、980元だとさすがに即決で手を出せる値段じゃないね。

980元という価格はでかいね。自分の中の買いたいという気持ちは消えていないが、すぐに動ける金額じゃないな。しかも7月8月とイベントで金が飛んでいくし。

買えるけど、まずは様子見かな。神曲が出たら考える。さすがに売る方もウチの国の事情に合わせて、プロにある程度曲を作らせてくるだろうし。

聴いた感じではかなり良いね。あとパッケージとキャラの雰囲気がなんかかなり慣れ親しんだ感じなんだが、日本に行って活動しているウチの国の絵師だったりするの?

公式ページによれば、声はウチの国のオタクの間で有名な「山新」が吹き込んでいて、絵師も日本留学して活躍している上海人絵師の「ideolo」。ウチの国向けでは非常に良い所を持ってきていると思う。

まぁ、アレだ。昔を振り返ってみればこれがいかにスゴイことか分かるよ。ついに、ウチの国のVOCALOIDが出るんだぜ!

しかし、しかしだ……!ウチの国には既に「東方梔子」がいる!……と、海外では認識されちゃっているようなのが…… 

あー、アイツか。洛天依が出るのを待っている間に、あの「東方梔子」なんかが日本どころか世界でネタにされちまったからなぁ……これでどうにかマトモな所を見せられるといいんだが。

うーん、自分が最近の初音ミクの歌を効き過ぎているからか、なんか違和感あるな。ミクに強引に中国語を歌わせたのよりは良いんだけど、日本語の歌よりはちょっと微妙に思えたり。

そこら辺はソフトの評価とはまた別の話じゃないかね。たぶん、時間が経ってスキルが上がってくれば安定すると思う。

ウチの国にも、スゴイPが現れてスゴイ歌を作ってくれないかな……

とまぁ、こんな感じで。


■かなりのお値段、売れる?売れない?

中国オタクの面々にとっては嬉しい話のようですが、限定版1480元、通常版980元というソフトの値段にはさすがにちょっと二の足を踏んでしまったりするようです。

ボーカロイドチャイナは3月のキャラデザの決定以降、PVの公開などはあったものの、開発状況に関してはハッキリしないという状況が続いていたので、今回の予約開始には一安心という所もあるようですね。

ただ、実はここ最近中国では上海を中心に様々なオタク系の案件が色んな意味で炎上していたりするので、このボーカロイドチャイナに関しても、正直イロイロと心配になってしまいます。

一応、7月の12日~16日に上海で行われる「CCGEXPO」(公式サイト)では、ボーカロイドチャイナもかなり大きな展開があるらしいのですが、詳細な情報がなかなか出てこないのがなんともかんとも。ボーカロイドは中国オタクの間でも非常に人気の高いジャンルですし、ボーカロイドチャイナの発売をきっかけに、また何かしら面白い動きやコンテンツが出てくれるといいのですが……

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年6月14日付記事を、許可を得て転載したものです。 

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