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ロシア人的にはかなり不思議=学歴や会社名で個人の才能が評価される日本社会(タチアナ)

2012年07月15日

■ロシア人は出身校も勤め先も気にしない■

*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2012年7月14日付記事を、許可を得て転載したものです。


赤門
赤門 / yto

■大会社の会社名=魔法の言葉

日本の大学院に通っていた頃、私はアルバイトである外国語学校でロシア語を教えていました。ある日、ロシア語を習いたいと新しい生徒さんがやって来ました。生徒さんと面談をしてから学校のディレクターが私に言った言葉は印象的でした。

「ちょっと変わった人だけど、勤め先がA銀行だし優秀だと思います」

上記のセリフを聞いて、日本で「会社名」はときには魔法みたいだと思いました。ぱっと見「ちょっと」という人でも立派な名刺を出すと、それだけまわりが安心するようです。


■学歴や会社が看板にならないロシア

しかし、同じ状況の中でロシアでは絶対このようなセリフは出ないと思います。たとえ、誰かそう言ったとしてもロシア人たちは「は~?」と首をかしげると思います。ロシア人にとって「有名な企業に勤めている」ことと「優秀」ということとは直接的につながっていないから、上記の文は意味不明というか、非論理的です。

出身校のこともそうです。日本では大学名だけで「あの人は優秀だ」という話になったりしますけれども、実はその手の会話もロシア語に翻訳不可能です。その理由はさきほど書いたのと一緒で、「出身校」でその人の「頭のよさ」について何らかの予測が立てられるとは考えられていないからです。

ある意味で日本の方が単純です。初めて会う人について、勤め先や出身校はとりあえずの判断材料としては便利ですし、本人もラクで、わざわざ自己アピールをしなくても名刺さえ出せば周りはそれなりの態度をとってくれます。

一方、ロシアの社会はそう簡単にはいきません。日本とは違って、大学のランク付けもないですし、どういう企業が一流かという共通の理解も存在しないと思います。それにロシアのことだから大学にコネで入学するということだってあります。そういう事情があって、直接話したり一緒に仕事をしたりすること以外、人の「優秀さ」について判断のしようがないというのが、ロシアではわざわざ口にするまでもない常識になっています。結果的に、ロシアの社会ではどこへ行っても毎回ゼロから自力で信用を勝ち取らなければなりません。


■「一流企業に勤めている」→「この人は優秀」という思考パターン

だからといって、日本人は学歴だけで相手を判断していると言うつもりもありませんし、名刺を重要視していると言っても最終的には本人で判断をするとは思います。しかし、「一流企業に勤めている」→「この人は優秀」という決まった思考パターンというか、決まった会話の流れというのは日本では確実に存在していると思います。みなさんいかがお考えでしょうか?

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*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2012年7月14日付記事を、許可を得て転載したものです。   


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