中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年08月24日
■新品の橋が崩落
*画像は網易。事故現場の動画あり。
陽明灘大橋は松花江にかけられた橋。中州の陽明灘島の上にかけられていることからこの名がついた。2011年11月に完成したばかり。完成からわずか9カ月での崩落に、ネットでは手抜き工事ではないかとも批判されている。工期は当初30カ月と予定されていたが、わずか18カ月で完成したことも疑念を招く一因となっているようだ。中国では業績を誇るために実際の工期が予定よりも短縮されることが一般的だ。
トラックが過積載だったために規定重量をオーバーしていたのが事故原因となった可能性が高いというのがハルビン市政府の説明だが、ネットでは「手抜き工事に決まっている」とバッシングの嵐。陽明灘大橋は1時間に9800台が通行できるように設計されており、トラック4台ぐらいで壊れるはずがないと指摘されている。
■中国過積載列伝
もっとも中国の過積載は半端ないのも事実。過積載トラックが原因での橋の崩落、路面陥没はそう珍しい話ではない。今回はできたてほやほやの橋ということでメディアとネット民は盛り上がっているようだが、市政府の発表をウソと決めつけられないようにも思うのだが……。
*石油精製工場の設備をむりやりトラックに乗せてみた。
*検査所で取り調べ中。もちろん過積載。
*がんばりすぎてこけた。
*積み込みすぎてウイリー。
■オチは三択
とここまで勢いで記事を書いてきて、さてオチをどうしようか、で筆が止まった。
・政府叩きは大好物です!「とりあえず政府が悪い」で盛り上がるメディアとネット民というオチも考えてみたが、ここは「過積載について」、で。
・下請け、孫請け、曾孫請け……中抜きされすぎてもう手抜き工事でもしないかぎり食っていけません