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「日本のダウンロード刑罰化」で中国の海賊版が減る?!中国人オタクの不安(百元)

2012年10月06日

中国の「日本のダウンロード刑罰化」についての反応

*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年10月2日付記事を、許可を得て転載したものです。



10月1日からダウンロード刑罰化を定める改正著作権法が施行されましたが、ありがたいことにこの件について「中国の反応は?」という質問をいただいております。当ブログでも何度か書いてはいますが、中国で違法流通しちゃってるアニメなどのオタク系コンテンツの多くが日本で違法アップロード或いはダウンロードされたものですし、この件については中国国内でも結構注目されているようです。

そんな訳で今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

10月1日から日本でダウンロード違法化だ!これ、もしかしてスゴイ影響出るんじゃないか?日本からアニメや音楽、ドラマとかが入らなくなるんじゃないか?

日本のアレはダウンロード違法化ではなく「刑事罰化」だ。ダウンロードが違法だという判断自体は以前から存在した。今回は刑事の方で罰則が出るのがポイント。これがかなり大きいね。

しかし、何だかよく分からない法律だよな。映像と音楽が対象、youtubeやニコニコ動画をダウンロードして保存するのはアウトだというのは分かったが、有償著作物の扱い的に商品化されていない場合はセーフの可能性があるとか、メールの添付ファイルの解釈はどうするんだとか、日本国内でも解釈が混乱しているのが見て取れる。

とりあえず司法の判断待ちなんじゃないか?ウチの国でも新しい法律は司法解釈が出るまでどう運用されるのかハッキリしないし。

アメリカのSOPA法案の時でもあまり影響無かったんだし、また今回も「狼が来た」って呼びかけになるんじゃないの?

SOPAの時はアップローダーが潰されたし、影響なかったわけじゃないよ。あれで過去のリソースのかなりの部分がリセットになった。私はこの新たな法律がこの世の終わりの始まりなのではないかと心配している。

そういやこっちのネットでも、日本に留学中のヤツの宿舎に日本のISPから違法アップロードについての警告と10月からの新条例についての通知が来てしまったという話が流れていたな。それにしても、日本の反応や出てきている情報からすると今回はわりとマジな話っぽいね。

確か宿舎でIP全部一緒だから誰がやらかしたと判断されたか分からないし、本人も音楽CDとかで過去にアップしているから心当たりが無いわけじゃないって話だっけ。もし留学生の一人がやらかして、全員に嫌疑がかかってPC捜索とかになっちゃったりするんだろうか?10月からは日本にいる連中は取締りに注意しないといけないみたいだな。

日本という前線にいる戦士たちに危機が迫っているというのか……!前線の同志に、敬礼!

どうやら、ハードディスクに爆薬を仕掛ける時が来たようだ。

これに関しては本気で心配になるんだよね。中国にいる限り刑罰がどうこうってのはないだろうけど、日本から流れてくるリソースが減るのは確実だと思う。ウチの学校にいる人間はみんな動画サイトが娯楽の重大な部分を占めているので、そこに番組が来ないと考えると、もう……

中国では特にできることもないから、まずは様子をうかがうしか……日本では「上に政策あれば下に対策あり」とはいかないのだろうか?

日本のことだから、とりあえずはあまり関係無いと思っているヤツが多いけど、私はこういう流れが中国にも来るんじゃないかとちょっと考えてしまう。さすがに日本のような法律がつくられることは無いとは思うんだが。思い出して見れば、今年の初めにアメリカのSOPAの時はMegaUploadなどのオンラインストレージが潰されて、その直後は中国国内は影響無しで高みの見物と思っていたヤツが多かった。しかし今年の夏になったら国内のオンラインストレージが潰されてしまうという事態になったし……

そういやそうだな。あの時は「サイバー万里の長城金盾システムの有難みを初めて感じた!」なんて言ってるヤツが結構いたが、そのあと容赦なく国内のオンラインストレージも上の圧力っぽい理由でサービス停止状態になっちゃったからな……国外のネットの規制やコントロールの動きが、国内に影響しないとは限らないか。

俺、日本に留学中。実は頻繁にP2Pでアニメやゲームや音楽落としていたんだが、今スゴイ怖い。さすがにいきなり刑罰ってことは無いよね?まずは警告来るよね?

さすがにまずは警告だとは思うが、見せしめとしての大量逮捕で一気にやられるとかはありそうだな。とりあえず日本のネットの説明見た感じでは捕まったら普通に罰金、悪質だと判断されたら外国人は送還とかになるんじゃないか?

日本にいるならしばらくの間は使わないのが一番だよ。トラフィック量を見れば何かやっているというのはバレるから、ソフトの暗号化性能だとか、送るファイルにパスかけるだとかは意味ないだろうし。
罰金で済んだとしても、学校には話が行くだろうから最悪退学になるかもね。日本ではshareで捕まる事件が多く、ウチの国で主流なBitTorrent系で捕まったってのはあまり話題になっていなかったと思うが、解析されていないわけがないからリスクは十分にある。てか日本にいるなら、そんなことやらんでもいいだろう!?


いや、その……中国語字幕付きが見たくて……日常会話や授業で問題ない程度の日本語はできるんだが、字幕あると安心するんだよ。この機会にやめることにするわ……

アップロードは以前から違法だぞ。P2Pファイル共有ソフト使ってるならアップロードも同時に行われているんだし。そもそも、アップロードに関してはウチの国でも捕まらないだけで違法は違法。あと民事で訴えられるケースも無いわけではない。

日本にいるならバンダイチャンネルとか悪くないぞ。月1000円で見放題の番組多いし、しかも過去の作品が大量にある。過去作品のデータに関しては中国ではネット経由でも手に入れるのが難しいし、見つけても歯抜け状態だったりするからね。「ロボットカーニバル」とかが見放題で普通に見れるのには驚いた。コストや版権的に難しいのは理解できるが、こういうサービス中国でもやってくれないかな……

今回は作品の内容に関する規制ではないから、そこまでヤバイとは思っていない。最近では日本のアイテムを買うルートもそれなりに整備されているし、自分の経済力も上がったし。不便になるだろうし、不安を感じないわけではないけどね。

日本のアニメ関係の企業も中国市場の開拓を考えてくれているっぽいしね。混乱はあったけど、少し前には「Fate/Zero」とか中国本土向けに公式配信してくれたし。

ウチの国のネットでも公式ルートで人気作品が入るようになったのはでかいよね。土豆の新作配信とかはダメになっちゃったようだが、今度は楽視が「ソードアート・オンライン」の公式配信をやってくれているし、よくなっている所もある。ここ最近は日本に限らずネットの管理関係に動きが出ているし、ネットの新たな過渡期というか、しばらくは不便になる所と便利になる所がイロイロと出て来そうだ。

とまぁ、こんな感じで。


■おっかなびっくりの在日中国人オタク

もしかしたら今までのようにアニメが見れなくなるのではと不安を感じたりもしているようですが、中国にいてできることは無いと、まずは様子をうかがっているようです。また日本に留学していたり、日本で仕事をしていて身に覚えのある人は背筋が寒くなったりもしているようです。

ただ、日本のアニメの版権を取った正規の公式配信がちょこちょこと行われるようになって来ていますし、日本からアイテムを取り寄せるなどといったことも以前に比べて手軽にできるようにきているなど、昔に比べてオタク関係でもイロイロと便利になっていますから、不便になりそうだとは感じても、そこまで大きなダメージになるとは考えていないようです。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2012年10月2日付記事を、許可を得て転載したものです。

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