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地方政府が工事代金を払ってくれないので……中国式債権回収術

2012年12月11日

目の前にぴかぴかの小学校があるのに、締め出しを食らった子どもたちが地べたに座って勉強している写真が話題となっている。2012年12月10日、荊楚網が伝えた。


20121211_写真_中国_小学校_1

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これは湖北省黄岡市黄州陶店中心小学校前の写真。立派な小学校はあるのだが、正門は鎖で縛られて入れない状況に。子どもたちは健気にも青空授業を受けている。

黄州陶店中心小学校の校舎は老朽化して危険と診断され、2009年末に立て直された。2010年10月に完成。以来2年間、子どもたちは新築の校舎で授業を受けてきた。が、ここにきて新たな問題が発覚した。なんと工事代金がいまだに支払われていないというのだ。

子どもたち締め出しという緊急手段を採ったのは、工事を請け負った趙金安さん。取材に答え、自分の親戚の子どももこの学校に通っているしやりたくはなかったが、仕方がなかったと答えている。代金470万元(約6110万円)のうち、260万元(約3380万円)が未払い。趙さんも下請けから早く代金を支払えと催促されている身。その一人は趙さんが住む団地の上階に部屋を借りて、万全の催促体制を整えているという。

どこの国だって焦げ付いた債権の取り立ては大変ではあるが、小学生を学校から閉め出すというのはやはり珍しいのではなかろうか。ここまでやらんでもと思わないではないが、2年間も待たされたあげく、下請けからの催促攻撃で大変なことになっている趙さんの気持ちも理解できるような……。

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 コメント一覧 (2)

    • 1. hoge
    • 2012年12月12日 03:57
    • × 公示の代金
      〇 工事の代金
    • 2. Chinanews
    • 2012年12月13日 18:48
    • >hogeさん

      ご指摘感謝です!!修正しました。

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