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とりあえず「脅し」てくる国家機関=ロシアのカフカ的官僚主義(タチアナ)

2013年02月15日

■ダメだって……■


■いきなり怖いセリフを告げた先生

最近、引き継ぎや引っ越しの準備で忙しくて、なかなかブログを更新できません……。

さて、1月ぐらいだったと思いますけれども、ゆうきが2月末で日本に帰ることをベビーシッターの方から担任の先生に伝えてもらいました。そうしたら、先生はいきなりこわい表情になり、下記のセリフを言ったそうです。

Личное дело не отдам!!! Вы же мне справку не предоставите, что он в    Японии в школу пошел!
(書類は渡さない!だって、日本でちゃんと学校に入ったという証明書、提出してくれないでしょ!)

ややこしい話になりそうだと思って、タチアナはさっそく学校に行ってみました。幸い、私が行ったとき、学校の皆さんは親切でした。事務所スタッフも行き先が日本だと伝えると、「なるほど、ゆうきくんのことですね」とすぐにわかってくれたので、見た目も名前もみんなと違うゆうきは学校ですっかり目立ってしまっていることがよくわかりました。

事務所スタッフの説明を聞いて初めて知ったのですが、小学校で言うличное дело とは、生徒がいつからいつまで今の学校に在学し、どういう成績を収めたかという情報が載っている書類のようです。どうも、ロシアでは転校をする場合、この書類を前の学校から受け取り新しい学校に持っていくことになっているみたいです。

しかも、義務教育である以上、今まで通っていた小学校をやめても、別の学校に必ず転入しなければなりません。そこで、子供の行き先を確実に見届けるには、前の学校と新しく入る学校の間に先生が言っていたличное делоと在学証明という二つの書類の交換が行われるようです。しかも、そういう書類のやりとりがちゃんと行われるかどうかについては、学校側は国の教育委員会のようなところからチェックを受けるらしいです。

言うまでもなく、ロシアの学校同士のやりとりであれば、話は早い。ところが、うちみたいに家族が海外に行ってしまうとなると、学校側が危機感を覚えてしまうようです。なぜならば、ゆうきがいなくなったっきりで、海外の在学証明を送ってこない可能性があって、監査のとき学校が困るからです。


■ロシアらしい会話は「脅し」からスタート

さて、私は運がよかったみたいで、学校の皆さんから親切にしてもらいました。でも、考えてみたら、ベビーシッターと担任の先生の間で展開された会話は非常にロシアらしいと思います。ロシアの国家機関はどこも同じで、とりあえず「脅し」から入る癖があるようです。ニジニの国立子供クリニックでも私は何回も同じ目に遭っています。

例えば、ツベルクリン検査をするときも、「年に一度ツベルクリン検査が必要なので、受けてください」と普通に説明すればいいのに、「ツベルクリン検査をしないと小学校に入れないからね」と、いきなり言われてしまいました。それまでに必要な予防接種をこまめに受けてきてきたはずなのに、この言い方はないだろうと、私はとてもいやな気分になりました。

今回のベビーシッターと担任の先生の会話でも、先生としては「編入する学校の在学証明を送ってください」というように要求事項をまず述べるべきだったと私は思います。そこで拒否されたら話は違ってくるかもしれませんけれども、頭っから否定的な言い方をすることはなかったと思います。こうした扱いをされるたびに、ロシアの国家機関で働いている人は一体何様のつもりなのだろうと、思ってしまいます。

ま、でもタチアナはロシアの先生たちを困らせるつもりはありませんから、ゆうきが日本の小学校に転入したら、在学証明をもらってしっかりニジニの学校に送ろうと思います。

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*本記事はブログ「ロシア駐在日記」の2013年2月7日付記事を、許可を得て転載したものです。   

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