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「料理の参考になる日本のドラマやアニメを教えてくれ」中国人オタクの議論(百元)

2013年02月17日

■中国オタク「求む。料理の参考になる作品」■


■料理系の日本ドラマ、マンガが静かなブームに

実は最近、一部の中国オタクの間で「深夜食堂」、「孤独のグルメ」、「花のズボラ飯」といった料理系のドラマやその原作漫画などに対する興味が高まっているようです。

また、中にはそのまま自分で作ってみようという気になる人もいるようです。そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトなどで見かけた「料理をテーマにした作品や、料理の参考になる作品」についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

求む。料理の参考になる作品。「花のズボラ飯」は簡単な料理の作り方が分かるのがスバラシイと思うんだけど、そういった感じで料理の参考になる作品を知りたい。別にプロにならなくてもいいんだ。今夜のご飯のメニューを考えるのが楽になったり、簡単で美味しいモノを作れるようになればいいなーとか、そんな感じで……

花のズボラ飯


ああ、ズボラ飯はやばいよね。自分でもやれると思ってしまうし、その勢いで作って食べてしまう。しかも結構いい加減にやれるメニューが多いから、材料がちゃんと手に入らなくてもウマイものが作れるのが嬉しい。

日本の料理の材料とか調味料とか、こっちだと手に入れるのが難しかったり高くなったりするケースがあるしね。確かにあの作品に出て来る料理のレシピって、その辺を適当に変えてもいけるようなのばかりだからスバラシイよね。トーストとか、マジでイロイロハマっている。

しかし料理の参考に出来る作品か……確かに「中華一番」とかは参考にして料理作るわけにはいかんよね。

「中華一番」はまぁ……もし再現できればすでに勝負に勝ったようなモノというか。提示されているメニューやレシピとかは案外簡単なんだけどね!

「クッキングパパ」は結構参考になるぞ。漫画は香港版や台湾版も出ていたはず。あの作品はレシピが詳しく載っているのがいい。ただ、簡単ではあるが日本料理としてきちんとしているから手持ちの材料と調味料ですぐに……とはいかなかったりするかも。

クッキングパパ(121) (モーニング KC)

料理の参考にということなら、自分も「クッキングパパ」を思いついた。昔香港のテレビで放映していたのをこっちで受信して見てたっけな。あと、あれ確か原作は100巻以上いってたよな……

「クッキングパパ」はなんか真面目なのが多過ぎるような気もして……すまんが、もうちょっと楽なのってないだろうか?

知ったかぶりで「美味しんぼ」と言おうかと思ったが、あれは評論の作品で料理の参考にはならないわな。材料とかがそもそも手に入らんし。

「深夜食堂」とかはどう?具体的なレシピってわけではないけど、何を作ろうかといったことの参考にはなると思う。

エロいという噂を聞いて、「華麗なる食卓」を読んだら予想以上にカレーの作り方の参考になったぜ。
「華麗なる食卓」は良いかも。てか自分はアレ参考にしたわ。料理に関する情報が大げさになっていないし、実用的なものも少なくない。

わりと本気で「天体戦士サンレッド」じゃないか?ヴァンプ様のレシピはかなり使えるぜ。

そうそう。「天体戦士」サンレッドは良いね!私もヴァンプ様のレシピの半分くらいは作ってみたし、どれも結構良い感じだった。

寺沢大介作品とかはどう?私は料理作品といえば寺沢大介のイメージが強いんだが。

「ミスター味っ子」の料理とか、どうやって作るんだよ!中華一番以上と同じ方向性……いや、時代的に中華一番の源流なのか?まぁどちらにしろ、アレは無理だ。

えーと、一応「ミスター味っ子」にも現実的な部分というはあるし、参考になる部分もあるよ。ただそういった「使えるかどうか」の判断を自分でやらなきゃいけないというのは難しい所かも?

ミスター味っ子2(13) <完> (イブニングKC)

あくまで私個人の感覚での話だが、寺沢大介の作品は漫画としてみると面白いんだけど、料理がそんなに美味しそうに見えないのが「料理の参考」としても厳しい。料理への反応は派手だし、ストーリーも面白いんだけどね。

「ミスター味っ子」は料理がある程度できる人なら、「作る」のは問題ないと思う。だけど、作品で描写されているような味にはなかなかならない。また同じ寺沢大介作品の「将太の寿司」も似たような感じか。あと「将太の寿司」は作中の技術に関してはどこまでが誇張なのか判断できない所があるし。

キャラがなんか「スゴイ」と思っているんじゃなくて、「美味しい」「食いたい」と思っている描写だとなんか自分も作りたくなってくるんだよな。その点に関して「孤独のグルメ」は写実的な漫画なのに、妙に美味しそうに見える食事の描写が衝撃的だった。

話題になったのをみたことがないが「高杉さん家のおべんとう」という作品は良いよ。博士号とったけどいまいちパッとしないおじさんと親戚の中学生の女の子の同居生活の物語なんだが、話の軸がお弁当作りなどの食生活。紹介される内容が現実的だし、レシピについては意外にこっちでも手に入る材料があったりする。美食系の作品にはあまり出てこない日本の食習慣についても面白い。

高杉さん家のおべんとう 1

料理に関して現実的で役に立つとなると、やはり「天体戦士サンレッド」を推薦したくなるね。ヴァンプ様のレシピ解説は、その辺に関しても衝撃的だった。この分野では出色な存在だと思う。

天体戦士サンレッド(16) (ヤングガンガンコミックス)

とまぁ、こんな感じで。


■「鶏団子鍋」を作ってみた中国人オタク

中国オタク内で知られている料理系の作品についての話がイロイロと出ていました。そして上の発言にもありますが、こと役に立つ料理情報ということになると「天体戦士サンレッド」における「ヴァンプ将軍のさっと一品」などの料理情報の評価が妙に高いですね。

私の周りの中国オタクからも「エンディングの鶏団子鍋を作ってみた!」なんて話を聞いた覚えがあります。
とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年2月10日付記事を、許可を得て転載したものです。

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