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中国のちょっとめずらしい虐殺記念館にいってきた=日本ではなくロシアの悪業を展示(犬大将)

2013年03月22日

■ロシアの大虐殺を伝える中国の博物館■


■ちょっと珍しい?!ロシアの虐殺の展示

中国では虐殺といえば日本、日本といえば虐殺のようなイメージがあります。実際、歴史博物館にいくと抗日展示ばかりです。

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*山西省武郷県の八路軍太行博物館の近くにあったオブジェ。2012年2月撮影。

そういう中国ですが最果ての地にいくと珍しいことにロシアの大虐殺を伝える博物館があるんですねぇ。去年の夏、中ロ国境めぐりをしてきたときに見付けたので紹介します。


■アイグン条約覚えてますか?

みなさん歴史の教科書にあったアイグン条約をおぼえていますか?1858年、ロシアが清にアムール川北岸をゆずらせた条約ですね。

そのアイグン、漢字で書くと璦琿ですが、今は黒河市愛輝区の愛輝鎮となっています(現代中国語ではÀiHuīで同音) 。まぁ鎮ですから知れたものでまわりは畑だらけですが、当時はここが中心で一番栄えた土地でした。しかしその後、シベリア鉄道の通っているロシアのブラゴヴェシチェンスク市にアムール川をはさんで向かい合う黒河が繁栄します。落ちぶれたアイグンは村になってしまって今にいたるというわけです。

そこに今、黒河愛輝歴史陳列館というのができてます。黒河市の中心にも博物館あるんですが、ロシア芸術卸売店になっててちっともおもしろくありません。それにくらべるとこっちはマトモですな。

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たとえばこれはネルチンスク条約締結場面を人形をつかって再現したものです。最近できた中国の新しい展示ではこういうのが増えてます。まぁわかりやすいのはいいことですね。


■ロシアの虐殺を展示

ということで、さっそくタイトルの件について。

1: 桂古達爾の虐殺

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これはハバロフがダウール族の町を破ったことをいってます。ロシア人が青白い幽霊みたいな感じに描かれているのがいい味だしてますな。以後こんな調子です。


2 海蘭泡大虐殺

ブラゴヴェシチェンスクの虐殺です。義和団の乱のときのどさくさにまぎれて華僑をぶっころして川に捨てたそうです。

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そしてこのためにわざわざジオラマ。携帯で撮ってるので写真写りわるいです。

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こういうジオラマは日本軍だけが対象かとおもってたのでちょっと意外でした。


3 璦琿の破壊

そして義和団の乱のとき、アムール川のロシア軍は清側の中心である璦琿を破壊したわけです。これもジオラマで迫真の再現。

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説明に「敵と最後まで戦いぬく民族精神を体現!」と称揚してあるのが素敵です。

璦琿は黒河に繁栄をうばわれたと書きましたが、正確には破壊から立ちなおれなかったというべきでしょう。今、愛輝鎮の中心に行くと、満洲国時代のものがのこっていたりします。でもこういう博物館で満洲国のことが好意的に扱われることはないですね。たとえばこの博物館では完全に無視です。


■恨みを残すためではない

最後のシメはこうですね。

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「歴史を忘れてはいけない。忘れてはいけないという事の意味は恨みを残すためではなく、現在をよりよく把握し、未来を切り開くためである。」

いい言葉ですねぇ。ちなみにおなじことが抗日展示施設にも書いてあったりします。決まり文句のおまじないみたいなもんでしょうね。あんな人形置いてあって、恨みにおもうなと言う方が無理だとおもうんですけどね。

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*本記事はブログ「メモ@inudaisho」の2013年3月21日付記事を許可を得て転載したものです。


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