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電子書籍リーダーに早くも衰退の気配=第10回全国国民閲読調査―中国

2013年04月19日

■電子書籍リーダーに早くも衰退の気配=第10回全国国民閲読調査―中国■
 

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kindle foldables PDF1 / jimmiehomeschoolmom


■第10回全国国民閲読調査


4月23日の世界図書・著作権デーを前にした、2013年4月18日、 中国新聞出版研究院は第10回全国国民閲読調査の初期的研究成果を発表した。新京報を主に参照した。

国民閲読調査は1999年に始まった。当初は隔年、2007年からは毎年実施している。国家が国民に読書を奨励しているわけだが、そのモデルとなっているのは日本。「子ども読書年に関する決議」のような国民読書法を作るべきという議論も盛んなほか、「通勤電車でも熱心に読書する日本人を見習おう」という意見もよく目にする。もっとも最近では日本の電車もスマホをいじっている人ばかりだが。

さて簡単に調査結果を。18歳~70歳の総閲読率は76.3%。国民の4人に3人は何らかの形で読書しているということになる。図書閲読率は54.9%、新聞閲読率は58.2%、雑誌閲読率は45.2%、デジタル閲読率は40.3%。

読んだ本の数でみると平均4.39冊。電子書籍を足しても5.77冊で、韓国の11冊、日本の8.4冊、米国の7冊(中国出版科学院の国際出版青書調べ)にはまだ差があるという。


■電子書籍リーダーの衰退

残念ながら調査結果そのものはネットで公開されていないので、各紙が報じる記事を眺めて見たが、あまり興味をそそられる話題はなかった。ただちょっと面白かったのは電子書籍リーダーの衰退だ。

電子書籍リーダーの接触率は2010年が3.9%、2011年が5.4%、ところが今回調査の2012年は4.6%と減少に転じている。平均読書時間数も2.94分と2011年の3.11分から減少している。電子書籍リーダーの衰退と裏腹に伸びているのが携帯電話による読書。16.52分と2011年の13.53分から大きく伸びた。

中国は海賊版が多いこともあってネットを通じた電子書籍の普及は日本よりもずっと早かった。一時期などソニーのPSPで電子書籍を読んでいる人の姿もちょくちょく見かけたほど。それだけに電子書籍リーダーにも大きな期待がかけられていたのだが、結局はEインク搭載の電子書籍専用機よりも携帯電話のほうが主流になりそうな勢いだ。

今年3月の記事だが、南方日報が「電子書籍リーダーはブームになる前に衰退=すでに最後のページにまで」という記事を公開している。中国電視書籍リーダーの雄、漢王電子紙は最盛期には年間100万台以上を売り上げていたが、2012年の販売台数は10万台程度にまで落ち込んだという。この漢王電子紙は端末の価格に電子書籍データベースの値段が含まれているという意欲的なビジネスモデルを採用していた。端末さえ買えば読み放題になるわけだが、そもそも海賊版ならタダという状況なだけにあまり訴求力がなかったようだ。


■AMAZONはどうする?

こうなると気になるのがAMAZONの動向だ。日本同様、出る出る詐欺が続いている状態だが、今年こそKINDLEは中国市場でサービスを始めるという。ただし専用端末がどれだけ売れるかは未知数だ。

さらにいうと、今回の調査で「電子書籍に払ってもいい金額」という設問で10元(約160円)との回答はわずかに3.8%にとどまった。一方、有料はイヤだとの回答は59.9%に達している。

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