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ニセ巨大アヒルから考える中国式広告手法=面白ニュースを量産する商業的要請―中国

2013年06月16日

■ニセ巨大アヒルから考える中国式広告手法=面白ニュースを量産する商業的要請―中国■


20130616_写真_中国_アヒル_


■ニセ巨大アヒルと中国的広告

香港で展示されていたアート作品、ラバーダックは香港のみならず中国各地で話題となった。その後、中国各地にニセ巨大アヒルが出現したのは既報のとおり。
(関連記事:【六四】天安門事件24周年の5月35日、中国のネットはアヒルに席巻されていた……ほか(ujc)

このニセ巨大アヒル騒ぎだが、中国的広告手法を象徴する事件とも言える。

中国各地に出現したニセ巨大アヒルだが、その多くは不動産販売業者が展示したものだった。人集めのツールとして使われたわけだが、気になるのは「巨大アヒルを見たい人とマンションの潜在顧客って一致しているのか?」という点だ。


■エロでニュースバリューを作り出す

ちょっと古い話だが、たまたま今日見かけたので、4月の2013年南京春季不動産商品交易会をご紹介したい。

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*女性の背中に間取り図を表示。

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*入り口ではビキニを着た女性がお出迎え。「これ以上マンションを買わないでいたら美女たちも年老いちゃうよ」「年初にマンションを買わなかったらまた一年無駄働きに」と書かれたプラカードを持っている。

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*イベントの人寄せでは定番のボディペインティング。

ちょっと面白くてメディアが取り上げる話題性あり、そこそこのエロでおっさんたちを引きつける力ありの企画なのだが、ボディペインティングのお姉さんを食い入るように見つめているおっさんたちは果たしてマンションを買ってくれるのかという疑問がぬぐいされないのである。


■とりあえず話題になろう

ちょっとしたエロでニュースバリューを作り出すのは定番だ。人を集めれば勝ち、話題になれば勝ちというのは広告にとって基本かもしれないが、中国のあちらこちらで四六時中繰り広げられる騒ぎを眺めていると、果たしてこれはビジネスに直結しているのか?狙ったターゲットに届く広告なのだろうか?という疑問が浮かんでくる。

まあ、マスコミを使って宣伝を投下するコストに比べれば、女の子を雇ったり巨大アヒルの風船を買う方がよっぽど安あがり。とりあえずやるだけやっておけ、人を集めた後それをどうお金に変えるかは後で考えるということなのかもしれない。

というわけで、中国では商業的・広告的要請に基づくお祭り騒ぎと面白ニュースが今日も量産されている。


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