• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

「拷問で自白を強要された」「男にレイプされた」汚職官僚、公判で涙の訴え―中国

2013年06月19日

■「拷問で自白を強要された」「男にレイプされた」汚職官僚、公判で涙の訴え―中国■
 


20130619_写真_中国_拷問_
*画像は呂子江。

2013年5月15日、永康市裁判所で、汚職容疑で告発された元永康 市江南街道工作委員会書記・呂子江の裁判が行われた。呂は取り調べで容疑を認める供述をしていたが、法廷で「自白は拷問で強要されたもの」と主張。殴打、男性に性的暴行を受けるなどの拷問を加えられたと主張した。2013年6月18日、新華網が伝えた。


■「男性にレイプされた」汚職官僚、涙の訴え

呂は農村家屋改造プロジェクトの担当者としての職務を悪用し、安値で住宅を入手していたほか、経費の指摘利用、公費での家族旅行、さらにスポーツライフルと銃弾3730発を違法に保有していた容疑で2012年8月1日に起訴された。12月22日、懲役16年の一審判決が下されたが、呂は控訴している。

5月15日、二審の裁判が行われたが、呂は自白は拷問によって強要されたものと主張。共産党紀律委員会、検察院、反テロ武装警察らによって一気に2000発も平手打ちされたほか、6日間もベッドに縛り付けられたと訴えた。さらに紀律委員会と検察は、“正体不明の輩”を呼び寄せた。呂は警棒型スタンガンで昏倒させられる、男性に3回にわたり性的暴行を受けるなどの暴力を受けたという。

また涙で声を震わせながら、抗議のため170日間にわたりハンガーストライキを行ったことも明らかにし、この場で服を脱いで拷問の証拠を見せてもいいと発言している。


■相次ぐ拷問問題

永康市検察は、絶食し暴れる呂に点滴するために病院のベッドで拘束しただけ。その間、排泄の処理は若い警察官が担当したと十分な人道的配慮をしていたと反論。平手打ちや性的暴行などはありえないと強調した。6月4日、裁判所は懲役16年の一審判決を支持、呂の量刑は確定した。

中国では当局による残酷な拷問が問題となっている。先日、多くの法輪功信者が収容されている馬三家女子労働教養収容所の元被収容者が所内での残酷な拷問について告発、注目を集めた。また米国に亡命した作家・余傑氏は指を一本ずつ折られるなどの拷問を受けたことが明かした。

関連記事:
悪夢のような拷問、日常生活すら奪われた=亡命作家・余傑の出国声明全文
家族にまで及ぶ熾烈な拷問=僧院で行われる「愛国再教育キャンペーン」―チベットNOW
抗議デモで逮捕されたチベット人僧侶釈放される=拷問の影響か、1人は衰弱、1人は精神異常(tonbani)
中国当局、チベット人政治犯を期限前に釈放=拷問で衰弱、獄中死を避ける目的か(tonbani)
突然解放された僧侶、拷問のため衰弱=罪状も理由もわからずに“行方不明”にされた僧侶作家(tonbani)


トップページへ

コメント欄を開く

ページのトップへ