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新型iPhoneが中国で「がっかり」された理由とは?ドコモに続きチャイナモバイルも導入か

2013年09月11日

■新型iPhoneが中国で「がっかり」された理由とは?ドコモに続きチャイナモバイルも導入か■
 


20130910_写真_中国_iPhone_


2013年9月10日、米アップル社は米カリフォルニア州でiPhone5s、iPhone5cという2種類の新型iPhoneを発表した。新型iPhoneの発表といえば年に一度のお祭りだが、中国的に見ると第一印象は「ちょっとがっかり」というものである。


■期待が高すぎる?「わくわく感が足りない」

第一のがっかりは「わくわく感が足りない」。これは中国のみならず日本など他の国のユーザーとも共通した感想だろうか。 革命的なイノベーションがないではないか、というがっかり感だ。アップルに対する高すぎる期待を反映したものともいえるが、着実に機能をアップさせているアンドロイド機との差が詰められている感は否めない。

もっともiPhone4sぐらいから毎回、「わくわく感が足りない」と言われながらも売れているので、今回もそんなに気にする話ではないのかもしれない。


■高すぎる廉価版

より深刻な第二のがっかりは「廉価版と言われていたiPhone5cが何気に高い」というもの。中国でのシムフリー機の価格はiPhone5sが16GBで5288元(約8万5700円)、iPhone5cで4488元(約7万2700円)。

中国のスマホ価格帯をざっくり考えると、ローエンド市場はいわゆる1000元(約1万6200円)スマホと呼ばれる価格帯。ハイエンドはサムスンのギャラクシーs4の実勢価格である4000元(約6万4800円)超。その間がミドルレンジという印象だが、iPhone5cのお値段は明らかにハイエンド級だ。

先日、中国で日の出の勢いのスマホメーカー・Xiaomiを紹介したが、その新型フラッグシップ機は超ハイスペックで1999元(約3万2400円)。iPhone5cの半額というお値段だ。廉価版を出さないというアップルの慣習を破ってまでニューラインナップを用意するならば、せめて3000元程度(約4万8600円)の価格にしなければ訴求力はなかったのではないか。新型iPhone発表後、アップル社の株価が急落したが、iPhone5cは途上国向けたりえないとみられたのも一因だという(ハフィントンポスト日本語版)。

また4488元といってもそのメモリは16GBしかないことも問題。上述のXiaomiは最低でも32GBのメモリを擁している。データ通信定額制がない中国では通信量を安くするためにあの手この手の手法が使われるが、動画のダウンロードもその一つ。海賊版動画のダウンロードだけではなく、動画配信サイトの公式アプリはダウンロードしてからの視聴に対応している。無線LANで動画をダウンロードしておいて出先で動画を視聴するのが中国スタイルだが、そのためには16GBでは不足だろう。

iPhone5cの32GB版のお値段は5288元とさらに高額で、廉価版を狙う人々の価格帯ではない。iPhoneの購入が「わしゃブランド品を持っとるで!」とアピールする“メンツ消費”という側面があることも考えると、iPhone5cの中国での売れ行きは厳しいのではないか。


■ドコモとチャイナモバイル

今回の新型iPhoneで注目されていたのは中国携帯電話会社のトップキャリア、中国移動(チャイナモバイル)での販売が始まるかどうか、だ。この点、日本市場と中国市場はどちらも最大手キャリアがiPhoneを販売していないという意味でよく似ていた。

今回、ドコモからもiPhoneが発売されることが決まったわけだが、どうやらチャイナモバイルからもiPhoneが発売されることはほぼ確実とみられる。中国工業情報化部の電信設備ネット接続管理サイトの公開データベースによると、新型iPhoneはすでにネット接続許可を取得しているが、その中にチャイナモバイルの3G通信方式であるTD-SCDMAに対応した機種も含まれていたという(新浪網)。

後の問題は発売時期だけ。今回、中国は初めて米国と同じく最初の販売国に選ばれた。今までは日本や米国からかなり遅れての販売開始となり輸入業者に儲けるチャンスを与えてきたのだが、最初の発売国に選ばれたことは改めてアップルの中国シフトを示す出来事と言えそうだ。

ただし9月20日の時点ではチャイナモバイル版は発売されない。これがいつになるのか、が次の焦点となりそうだ。

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