中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2013年10月09日
Manga section, bookstore, train station, Shenzhen, China.JPG / gruntzooki
■紙の本はコレクション目的?
ありがたいことに「中国ではオタク関係の実本はコレクションとしての意味合いが強いそうですが、実際に読むときはどんな扱いをしているんでしょうか?」と言う質問をいただいておりますので今回はそれについてを。
ご質問の通り、確かに海賊版やら違法データがネットで出回りまくっちゃっている環境が普通の中国ではオタク関係の実本、特に正規版の本はコレクションの意味合いが日本に比べてかなり強いですね。
しかし本と言うのはやはり読んで楽しむものですし、それに加えて最近は中国本土でも漫画やラノベの簡体字中国語版が珍しくなくなっています。角川書店の現地合弁会社の天聞角川からは、毎月ラノベを中心に20冊程度(そのうち日本のラノベの翻訳出版は6~7割度で2割が中華系作者のラノベ、あとは漫画などとなっているそうです)刊行されるなど最近はラノベの方もかなりの刊行ペースになっています。
そんな訳で正規版の本をコレクションとしてではなく実際に読むことについての扱いもイロイロと変わってきているようです。
先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していて「オタク関係の本を読むときの扱い方」に関するやり取りを見かけましたので、その辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
■中国人オタクの議論
ラノベや漫画は大事なコレクションになるが、それと同時に本と言うのはやはり読んでこそだとも思う。そこで聞きたいんだが、みんなはオタク関係の本を読むときどう扱っている?どれくらい大事にしている?私はかなり気を付けて読むようにしているんだが……
知り合いに、オタ関係のオリジナル版の書籍に対しては読書前には必ず手を洗うヤツがいるわ。
私も見る前に手は洗うかな。あとは本を開き過ぎないとか、きちんと座ってみるようにするとかくらいか。自分がそこまで気を付けているとは思わないが……
私は開き過ぎて本が折れないように気を付けるのと、しまう時はちゃんと包装ビニールの中に戻して元の位置に置くとかだな。
そういや包装のビニールはどうしている?私は保管に有効だから捨てずに取っておくんだが。
(訳注:中国では付録の紛失や本の汚れを防ぐために透明のビニール袋入りで売られていることもあります。これは日本の書店のシュリンク包装に比べてしっかりとした袋が多いようです)
本の帯と一緒に保管している。ただ、私はあまりきちんとした性格じゃないからいつのまにか紛失していたりもするわ……
自分はオタク関係にしろ文学関係にしろ本が傷つくのが耐えられない。手に入れたらまずカバーをつけるし、読むときも手を洗って姿勢を正して読む。もちろん本を机に立てて読むなんてことはしないし、読み終わったら乾いた清潔な紙で拭ってからしまう。
みんなすごいな……本を読みながらいつの間にか眠っちゃったりする私とは違うな……
ブックカバーをつけるようにしているから読むときはそこまで気にしたことは無いね。ただ日本での定価が数千円にもなる画集とかは読むときにかなり気を付けているかな。
自分もちょっと神経質過ぎる所があるかもしれんが、一度知り合いに貸したが、私に本を返す時に放り投げて渡されたのがショックで、その後はひとに本を貸すのは無しにしている。読むときはそれほど気にしたことは無いかな。
日本の書店でラノベを買った時に紙のブックカバーを全部につけてくれたのはちょっと嬉しかった。あの紙のブックカバーは使い勝手良くて好き。
本については気にしたことは無いかな。PSPやVitaなんかの携帯ゲームならば気にするけど。
私は3冊だけもっている日本語原著のラノベと画集を見る時は気を付けているが、他はわりとイイカゲンな扱いになっているかも。もちろんあえて乱暴な扱いをしているつもりはないが。
知り合いにちょっと見せてと日本語原著のラノベを渡したら、片手で折り曲げながら読み始めやがったんで慌てて取り上げたことがある。いまだにその行為を許すことが出来ん。
あー……日本の「文庫本」って小さいからね。片手でも読みやすい。こっちの天聞角川版とかは一回り大きなサイズになっているし片手で読もうとはあんまり思わないが。自分の本を他人に貸すってのがそもそも無理だな。もし傷付けられたらと思うとね。
日本の文庫本は手軽に読めるように、普及するようにといった位置づけの廉価版でもあるから、ポケットに入れたり片手で読むような扱いもアリらしいよ。ただそれ以前の話として、自分のならともかく他人の本を片手で折り曲げながらってのはどうかと思うが。あと文庫本の中にも「境界線上のホライゾン」のように分厚くて片手で読むのがほぼ無理じゃないかと思われるのがあるぜ。
本次第だね。私は雑誌なんかは適当に扱っちゃうけど、画集や資料集となると手袋をして読む。ただオタク関係の本に関してはどんなものでも、教科書や参考書よりはよほど大事にしているかな!
自分は潔癖症な所があるので、本を綺麗に扱おうとする人間の気持ちはとてもよく分かる。本を買う時も気を付けるし、買ってからも綺麗に保存している。(もちろん帯やケースも)自分が極端すぎるとは思うが、もし自分の本が汚れたり、他人に汚されたり……なんてことを考えると落ち着かなくなったりもする。
私は買う時には汚れたり傷がついたりしていないか、ページが折れ曲がったりクセがついていたりしないかとか気にするけど、買ってからはページを開き過ぎない、折り曲げないようにちょっと気を付けるくらいだね。読んでいるうちにボロくなってくるのはしょうがないと思っている。
うーむ、自分の場合は本の重要度次第かな。自分のコレクションもそうだし、実家に有った三国演義や水滸伝なんかは非常に大事に扱っていた。
それにしても、本のコレクションに関するネタとして自分が見るのと、保存するのと、人に貸すので3冊買うべしと言う話がよくでるけど、実際にやっているヤツはそういないんじゃないかね。
確かに複数確保している人ってどれくらいいるんだろうね?理想は4冊、実用のモノの他に、保存用、観賞用、布教用なんて話を聞いたりもするが。
そのネタか……正直な話、安い買い物でもないし複数確保はやっぱキツイ。自分は汚さない、クセをつけないように気を付けて読むくらいかな。
好きな本は結局何度も読み返すし、いつの間にか汚れてしまう。そうなった場合、自分はもう1冊探して買うことも少なくないかな。今の時代ネットでわりと簡単に探せるし。ただ、最初から用途別に複数確保とかはやったことないわ。実際に手に入れるまで良いものかどうかはっきりとは分からないし……