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「日本のコタツいいよね」「足が臭くないの?」中国人オタクの議論(百元)

2014年01月09日

■中国オタク「コタツってどんな感じなの?誰か持ってる人いない?」■


ありがたいことに「コタツって日本のアニメや漫画で頻繁に出てきますが、中国ではどうなんでしょう?」という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

コタツは中国では「被炉」(bei lu)と呼ばれたり、日本の「炬燵」表記そのままで呼ばれたりしているようですが、とりあえず中国オタク内では「日本の暖房器具のアレ」的な認識はされている模様です。

そんな訳でとりあえず、中国のソッチ系のサイトで行われていた「コタツってどんなもんなんだろ?」といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

日本の家庭には必ずあるように思える、コタツという暖房器具。あれってどんな感じなんだろ?誰か持ってる人いない?情報提供求む。

そういやあの日本のコタツって具体的にどんな構造なんだ?暖房器具だけど、どういう発熱機構になってんの?

あれ面白い器具だよね。個人的には悪くないと思ってる。

確かコタツは日本の伝統的な暖房器具で、テーブルの下に発熱装置(今は電動らしいが昔は炭?)が備え付けられていて、布団で覆ったものだっけ?冬はコタツ、夏は発熱装置と布団を外して脚の短い普通のテーブルとして使うって点も面白いよね。

確かウチの国の南方にも似たようなモノあったよね。ただ八仙桌みたいな形状で日本のものより随分と脚が長いが。

そもそも、中国で日本式のコタツって売っているもんなの?ネットで検索しても見つからないんだが。
私はどっかで見かけた記憶がある。頑張って探せばあるんじゃないか?ただ値段は安いモノじゃなかったな。

コタツはとても実用的だ。日本に旅行に行った時にコタツを買おうと思うんだが、どこに行けば買えるんだろう?ブランドとか価格とかはどういう風に見ればいいんだろうか?

普通に家電売っている所に行けばいいんじゃないか?ブランドとかは日本の一般的な家電のレベルなら気にしないで良いだろうし、好みのヤツを買えばいいんじゃないかと。ただ持ち帰るんなら小さめのヤツじゃないと難しいんじゃね?

電器関係なら秋葉原行けば間違いなくあるだろ。問題は持ち帰る時じゃないかね。飛行機の手荷物で、ってのは無理なサイズだろうし。

あと、電源がこっちの220V電源に対応しているかも気をつけないとね。もし日本の100V電源のみだったら変圧器が必要になる。ただ、コタツは暖房器具だから恐らく結構な容量を食うと思われるので、そこにも注意するべきだろう。

コタツって構造はそんなに複雑じゃないでしょ。テーブルと布団と熱源。いっそのこと自分で作ったら?

いや、あれって布団まではいいんだが、あの熱源を組み込んだテーブルが案外難しいんだよ。普通の暖房器具のモノを使うと安全面の心配が出て来るし。

うーむ……実用的なのは分かるが、ウチの国の習慣だとコタツはダメだろ。床に座るのに慣れていないし、疲れそう。

てか、基本的な疑問なんだがどれだけの一般家庭がまだコタツを使っているの?セントラルヒーティングや床暖房に取って代わられていそうに思うんだが。

普通に使っているんじゃないか?現在やっている日本の作品でも普通に出てくるし。あのシンプルで実用的な構造を使わなくなるってのはそうないんじゃないかと。

電熱設備とテーブルだけだからな……なんかスゴイ実用的に感じる。

私はなんか使いたくない。靴脱いで足入れるとか、スゴイ臭そうなんだが……

日本は室内では靴をはかないから、その辺はこっちでイメージするほどひどいもんじゃないぞ。
室内でも靴を脱がないウチの国とはちょっと事情が違う。あと使うのは冬だからそんなに問題にはならんはずだぞ。

日本在住だが、こたつはスバラシイぞ……日本に来て出会った最も素晴らしいものの一つだ……一度入ったら動けなくなる。そしてそのまま寝てしまえる。恐ろしい暖房器具だ。

コタツが欲しいとか言ってるヤツ、電気カーペットや電気毛布じゃダメなの?

両方使った人間から言わせてもらうと、電気カーペットとコタツは完全に別モノだぞ。自分は足先が冷える体質なので、コタツだと足先をきっちり温められるってのは大きいかな。

でも、コタツのあの座り方がどうもね。いまいち楽じゃないように思う。ウチの国と日本の生活スタイルが違うってことなんだろうけど、自分なら背もたれ+足を延ばせる状態でないとリラックスできない。

今日本の家電のネットストアを見たら、普通のテーブル、いわゆるウチの国にもある椅子とテーブル的なサイズのコタツも存在するらしい……たぶん生活の変化と共にコタツも発展しているんじゃないだろうか?

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私は以前コタツについて調べたんだが旧式のコタツは「掘りごたつ」というタイプでコタツの下の床が一段か二段下がって、そこに熱源があるという構造になっていたから足も延ばせた……というか、普通に椅子に座るような感じになるっぽいな。現在のコタツもその足のばし床ユニットを使用時に展開できるタイプがある模様だ。

ああ、なるほど。日本料理店の部屋で一段下がって足をのばせるテーブルと床の構造みたいなもんか。……ということはアニメの描写では分からないが、あの布団の中で下の段に足を延ばして座っている可能性もあるということか!?

コタツでそのまま眠る……ウチの国の東北地方とかのオンドルとかとも違った寝心地なんだろうな。
コタツって暖房により空気が極度に乾燥するということがなさそうなのは良いかも。ストーブのヤカンのお湯を沸かすスチーム効果+コタツというのは個人の部屋単位の暖房として考えた場合、かなり合理的なシステムなんじゃないかと思う。

日本の気候の大部分はウチの国の北方レベルの寒さではないようだし、セントラルヒーティングで建物全体を暖める必要はないんだろう。そうなると、個人用のコタツの出番という訳か。

とまぁ、こんな感じで。


■私も北京でコタツを買いました

コタツを体験したことのある人は少ないようでしたが、コタツの構造は実用的だと評価している人もいるようでした。

中国の住居は「暖気」と呼ばれるセントラルヒーティングの所がほとんどですし、床に座るのではなく椅子とテーブルの生活スタイルですから、コタツを実際に使おうとする人は中国オタクの人でもそんなにいないようです。

ちなみに、私は北京留学時代に現地の通販でコタツを購入したことがあります。

20140109_写真_中国_こたつ_

このコタツは当時非常に重宝しましたが、友人の中国オタクの面々にも好評でしたし、中国の人でも使ってみれば案外ハマってしまうのではないかなーという気もしますね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年12月17日付記事を、許可を得て転載したものです。

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