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日本の部活動って実在するの?戦車道は?ミステリ研究会はないよね=中国人オタクの議論(百元)

2014年02月25日

■中国オタク「アニメや漫画に出てくる部活、実在するのはどのレベルからなんだろうか?」■

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

今回はイロイロと質問をいただいている、中国オタク事情ではある意味定番となっている感もある「中国オタクのイメージする日本の部活動」についてを。

最近は日本の部活や大会に関して存在そのものを疑われることは少なくなっているようですが、どのような部活が存在するかについては想像し難いようです。しかも中国オタクの面々が日頃から接している作品にはイロイロと特殊な設定の部活も出て来ることから、結構混乱してしまったりもするようですね。

中国のソッチ系のサイトでは「実在する日本の部活とは?」といったことに関するやり取りが行われていましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

アニメや漫画に出てくる部活、実在するのはどのレベルからなんだろうか?部活が舞台になる作品は多いが、どこまでが創作のトンデモ部活で、どこまでが実在の部活をベースにしたものなのか判断に迷う時がある。

隣人部やGJ部、SOS団とかはさすがにネタだと分かるが、それ以上だと結構迷うよね。ウチの国ではまず無いものでも、それなりに現実的に見える活動もあるし。

とりあえず「無い」と言えるレベル。街の中を戦車で走り回る部活!

ありゃ基本的に創作上のネタだと何度言えば。日本にだって大学受験はあるし、かなりの学歴社会だ。日本の高校生活がアニメや漫画で描写されるような彩に満ちたもので、部活をエンジョイしているとかいうの話は現実では無い。日本の学生も毎日大学受験に向けて本にかじりついている。中国との違いは日本の方がちょっとだけ「マシ」だってことくらいさ。

スポーツ系の部活はアニメや漫画のようなことがあるかはともかく部活があるのは確定だろ。大会の動画とかちょっと探せば出て来るぜ。あと日本はプロスポーツやオリンピックの人材育成の下部組織として部活が活用されている面も有るから、才能のある人間が部活をやるのって結構現実的な側面もあるらしいぞ。

とりあえずスポーツ系の部活は、競技が実在するものなら有ると考えていいのかな?全国大会があるのか、そもそも全国大会やるほどの人数がいるのかという疑問が残るケースも少なくないが。

スポーツとかでも、「日常」の囲碁サッカー部はネタだと思うが……

ゲーム製作部はどうなんだ?

コンピュータ研究会とかがあるみたいだし、名前そのままかは分からないが、PCとプログラミング関係の部活ならゲームとかは作ってんじゃないの?

「かるた部」は実在する。「茶道」や「華道」のような日本の伝統文化系はわりと普通に有るようだね。
古典部や文芸部みたいに納得できるものであれば……ただ、推理系の活動を行う部活はさすがに無いよな?

いや、あるはずだよ。「ミステリ研究会」というのが。さすがに殺人事件に巻き込まれたり校内の事件を解決するとかではないようだが。主な活動は推理小説の考察や分析、そっちのジャンルに関する創作らしい。

書道部とか、ウチの国の少年宮にあるような活動については部活あるんじゃないの?ウチの国で行われているくらいだし。
(訳注:「少年宮」とは中国の子供たちの課外活動用の施設で、勉強の補習やスポーツ、趣味の活動などに使われています)

じゃあプラモ部とかはどうなんだろう?一応ウチの国の少年宮にもあったけど。

ホルスタイン部とかは……?「銀の匙」に出てくる馬術部は舞台的に現実的に思えるが、ホルスタイン部となると……?

ホルスタイン部については分からんが、畜産部ってのが存在するという話は昔どっかで見た「日本の変わった部活」という記事にあった。

麻雀部と麻雀全国大会はどうよ?全国大会はともかく麻雀部はなんか普通に有りそうな気がする。
Wikiによれば日本はプロの麻雀大会あるらしいし、体育系の種目に入っているようにも思えるが。(訳注:中国ではチェスや囲碁はスポーツ枠とされています。試合もスポーツチャンネルで放映されていますね)

文化的な違いもあるし、それについては何とも言えんな。ウチの国では家庭内なら子供が麻雀やってもいいけど、外に出て麻雀を打つとなると問題にされてしまう。しかも賭博にも関わってしまう可能性が出るし……

おいおい。wiki見るなら作品の方に関してもキッチリ見ろよ。「咲」に関しては架空の世界観によるものだ。あと日本でも麻雀は賭博が関わるケースが少なくないはず。麻雀やっている人間はいても、学校生活における部活動としては許可されないだろう。

全国の高校生による大会、「インターハイ」っていうのは現実の日本に間違いなくあるが、そこに麻雀は無い。「咲」とかはそこからが架空の話になってるわけだ。

まぁ実際の所、日本の部活は学校の許可が必要なモノだし、三次元の社会においては部活の申請において問題のあるもの、或いは意味不明なモノは弾かれるだろう。麻雀については社会的なイメージとして賭博が関連してしまうだろうし、三次元ではさすがに無いんじゃないか?

そもそも、私は日本の学校であんなに多くの人間が部活をやっているというのがちょっと信じられないんだよね。下手すりゃ学校の大部分の人間が部活をやっているように見える。

そこん所はストーリー上の都合というか、演出だろう。さすがに全ての学生があんなに時間があるとは思えん。宿題やら朝晩の自習とかどうすんだよ。日本の高校生は独立性と自主性があるとか、そういう話では説明できんよ。

ウチの国と違ってそんなに勉強しないからさ!日本の学校は3時で終わるんだろ?


ここで私が夢の無い話を教えてあげよう。日本の学校は部活動が教育の一環として規定されていて、部活も成績評価の対象に含まれるから、部活に入っていた方が結果的に受験にも有利になるんだよ。学校側も生徒の部活動を推奨しているし、学校によっては部活動への所属が義務として校則に規定されている所もあるそうだ。言ってしまえば、ある種の必修科目でもある。恐らく、アニメや漫画で描写されるような楽しいだけの所ではないのは間違いないだろう。「幽霊部員」というのは現実でも珍しくないという話だしね。

どっかの作品で、アニメ作っている部活が出ていたけどさすがにこれはネタだよね?

アニメはさすがに無いだろ。日本の高校の部活はどれも教師が顧問を担当するが、アニメに関して面倒見れる顧問とかいない。そもそも学校側がアニメの部活にどんな興味をもってくれるというんだ?アニメを許可するくらいなら、他の内容の申請による部活を許可するだろう。

最近はツールも使い勝手が良くなってきているし、アニメとかは有りそうな気もするが……

いや、アニメ作っている所は普通にあるぞ。これは実際に日本人から聞いた話。日本は「漫画研究会」「アニメ研究会」という部活が珍しくない。活動としては作品分析だけでなく漫画やアニメの創作及び発表が行われている。もちろん商業レベルではないが、同人活動として考えれば何の問題も無い。ようはアニメや漫画の創作が文化的活動の一種として認められているということだ。もちろん、実際はオタクな方向に突っ走っているケースも多いそうだが!

とまぁ、こんな感じで。


■部活動がどうしてもよく分からない中国人オタク

学校生活に関しては、中国オタクの面々自身が体験したものもありますから、日本の学校生活における部活動の存在に関してはどうしても半信半疑になってしまうようです。

また以前知り合いの中国オタクの人から聞いた話によれば、日本の部活動に関しては、かかる時間や手間、設備環境の問題、学校側の管理体制、更には成果の発表の場などといった要素を一つ一つ検証していくとどうしても引っかかる、或いは情報不足で判断し難い点が出てしまうそうです。そんな訳で日本の部活に関して、マジメに考えていくと、逆に混乱してしまう可能性もあるのだとか。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2014年2月5日付記事を、許可を得て転載したものです。

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