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2014年05月21日
とはいえ、ゴミにまぎれていた小銭はぼろぼろだったり、汚れていたり、折れ曲がっていたりするものを少なくない。そこで登場するのが、梁の義理の叔父、王維初氏。王はねじ曲がった硬貨を元に戻したり、汚れたものを洗剤で洗ったり、割れているものをつなぎ合わしたりという清掃・補修作業を担当した。きれいになったコインは最終的に梁が海外に持ち出し銀行で換金していたという。こんなんで儲かるのか気になるところだが、9カ月間約669万元(1億円)もの利益を得ていたという。
梁は全国各地で入手したゴミに混ざっていた硬貨を次々と買いあさり、宅配便で王の自宅に送っていた。逮捕当時、王の家には約9.7トンもの硬貨が積まれていたとのこと。1億円を手にするためにどれほどの量のコインを補修したのかと考えると気が遠くなりそうだ。
さて、なぜこれが違法経営罪になるのかが気になるところ。実は中国の違法経営罪には「国家指定の取引所以外で外貨を違法に取引すること」が含まれている。というわけで、中国の法に照らして犯罪であることは間違いない。
とはいえ、この罪状はもともと国家の外貨規制をすり抜けようとする経済犯罪を念頭に作られたもの。ゴミに混ざっていたコインをかき集めたというだけの話に適用するのはいかがなものかと思わないでもないが……。
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