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中国軍機が自衛隊機に異常接近=“甘噛み”のやり方を知らない中国(高口)

2014年05月25日

2014年5月24日、東シナ海を飛行中の自衛隊機に中国空軍機が異常接近する事件がありました(時事通信・WSJ)。 25日、中国国防部公式サイトは声明を掲載。日本自衛隊機は「中国の東シナ海防空識別圏に乱入、中ロ海上合同演習に対して偵察干渉を行った」と批判しています。

今回の件で改めて痛感したのは「中国人民解放軍は“甘噛み”のやり方を知らない」ということです。
 

中国が公海で演習を実施するのは自由ですが、他国がそれを見物して情報収集するのも自由です。冷戦期の米ソもそうして追いかけっこを繰り広げていたようですが、中国の場合は「演習が邪魔された?じゃあ火器官制レーダーを照射してみるか」「日本の国際海峡を通航したら偵察されたっ!じゃあヘリを護衛艦に異常接近させてやる」「米国の調査船が南シナ海を調査?じゃあ(偽装)民間船で妨害だ」と、それじゃ“甘噛み”にならないのでは……という強さでやり返してくるのが目立ちます。

今回の一件でもそうです。中国国防部は「国際慣例に従い、演習前に航行・飛行禁止地域はさまざまな方法で通達していた」とコメントしていますが、本当にそれは国際慣例に従ったものだったのか。飛行ルートの詳細まで明かされているわけではないので確認はできませんが、日本の自衛隊が演習のどまんなかに突撃したというよりは、一般的な“甘噛み”のルールに従って偵察している自衛隊機に逆ギレした中国機が異常接近という報復にでた可能性が高そうです。

中国は優秀な人材をたっぷり抱えているのですが、なぜか国際法や国際慣例についてはよく分かっていない事例が散見されます。その代表格が東シナ海防空識別圏。「中国の領空じゃない空でも民間機に命令することがある。従わないと武力行使をする可能性も」という法的根拠ゼロの条文を発表して世界の笑いものとなりました。
(参照:国際的慣例とは違う、異常な“中国式防空識別圏”、ルール作りの大ポカは中国自身のマイナスに

今後日中関係が改善したとしても、お互いの“甘噛み”は続くわけですから、できれば国際的なルール、慣習に従ってかみ合って行きたい……と思う次第であります。

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