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通達1本で中国の「日本アニメ」全滅へ、公式配信壊滅で海賊版の時代に先祖返りの危機(百元)

2014年09月14日

■中国の日本アニメ公式配信全滅か? 政府の通知をそのまま読めば現状の配信形式は不可能に■

さて、コメントやメールの方でも質問をいただいているウォールストリートジャーナルでの報道「中国、国内動画サイトでの海外テレビ番組配信を制限へ(WSJ)」ですが、それに関して調べているうちに中国政府から更にスゴイ通知が出てしまいました。

その9/5に国家新聞出版広電総局から出た通知はコチラ(中国語)です。この通知、ようはネットで配信されている海外コンテンツの管理を厳しくするというものなのですが、その内容が現在の中国の動画サイトにおける海外コンテンツ配信ビジネスを根底から揺るがすものとなっています。

通知の主なターゲットは現在中国で大人気となっている海外ドラマかと思われますが、日本のアニメも当然ながら中国国外のコンテンツの範囲に含まれるので影響を受けるのは避けられないかと思われます。

日・韓・中 トンデモ本の世界 (トンデモ本シリーズ)
*百元籠羊さんがコラムを寄稿した『日・韓・中 トンデモ本の世界』が出版されました。

現在中国の動画サイトにおける海外コンテンツの配信についてはグレーゾーンになっている部分も多く大雑把に言えば、「動画サイトが運営許可証を取得していれば簡単な届け出で動画サイトの自主裁量の範囲内で配信可能」といったことになっていましたが、先日出た通知からは「中国国外コンテンツの配信には、作品ごとに審査の上での許可が必要になる」と読み取れます。

この審査ですが、今までのネット配信以外の分野の審査から考えると、恐らく申請には内容に関する文書に加えて一定量のサンプル映像を提出する必要があるそうですし、審査には当然ながら一定の時間がかかります。

過去に中国のテレビで放映された日本のアニメなどは日本での放映終了後なので、内容に関する一括の審査も可能だったのでしょうが、まだ新しい部分を制作しているような最新の作品となると一括審査は難しいでしょうし、毎週毎週審査手続きを行って許可を取るというのは現実的ではありません。

そんな訳で、日本のアニメの最新作を、日本とのタイムラグほぼ無しで配信するというのはほぼ不可能になってしまうかと思われます。

この通知が適用されるのは2015年4月1日からとまだ数か月先ですから、今後何かしらの現実的な着地点が出てくる可能性はありますが、とりあえず現在の「中国の動画サイトが版権さえ買えば海外での放映からのタイムラグほぼ無しで配信できる」という状態ではなくなりそうですし、日本のアニメも含まれる、中国の動画サイトにおける中国国外コンテンツの配信ビジネスに大打撃というのは間違いなさそうです。

それにしても、中国の動画サイトのグレーゾーンが消える通知に関してはいずれ出るだろうとは言われていましたし、個人的にも「ついに出たか……」という感じですが、いざ出てみるとやはり厳しいものがありますね。

現地の方に話を聞いてみても「海外コンテンツに関しては海賊版時代に戻っちゃうかもしれない」と本気で頭を抱えていました。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2014年9月6日付記事を、許可を得て転載したものです。

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