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大ヒットアニメ「ベイマックス」、中国語版・韓国語版では“日本要素”が削除されていた件について(高口)

2015年06月03日

今さらながらベイマックスを見ました。「アナと雪の女王」もそうでしたが、テンポのいいストーリーテリングと凄まじい作り込みの背景に脱帽しました。特に空から街を見下ろすシーンは圧巻じゃないでしょうか。

さて、このベイマックスですが、中国語版(ちなみに中国語タイトルは「超能陸戦隊」という強烈なもの)では、日本要素が大々的に削除されているとのこと。最近仲良くしている中国人風刺漫画家のラージャオに教えてもらいました。



調べてみると、中国語版ウィキペディアには関連の記述があります。

宣伝では主人公が「濵田宏」(ヒロ)、お兄さんが「濵田正」(タダシ)、舞台は旧京山(サンフランソウキョウ)とされていたのが、映画では「小宏」「泰迪(テディ)」「旧金山」に変えられていたのだとか。また街中に出てくる「まんじゅう」など書かれた日本語の看板もすべて中国語か英語に変えられていたそうで。

中国政府もなかなか検閲頑張りますね……と思っていたのですが、ディズニーの自主検閲だったのかもしれません。というのも実は韓国版でも似たような変更が行われ、主人公の名字は濵田からArmadaに変更されているのだとか。また街中の日本語も書き換えられ、招き猫のお腹に描かれている文字も猫からCATに変えられていたり、旭日旗っぽい図案が削除されたりしているのだとか。韓国での変更についてはウィキペディア日本語版にも記述があります。

これがローカライズってやつなんですかね。国境や文化圏を越えてコンテンツを売るのはなかなか大変なようで。日本企業でもこのローカライズに取り組んでいて、新作ルパン三世はまずイタリアで公開するため、イタリア人の好みに合わせてジャケットの色を青にしたんだとか。

いやはや……とりあえず「まんじゅう怖い」とだけ言ってオチに変えます。

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コメント一覧

    • 1. 変態飛行
    • 2015年06月03日 23:43
    • アナと雪の女王は、アメリカ国外での売り上げの約3割を日本で稼いだ一方で、中国ではあまり売れなかったのですが、
      http://www.boxofficemojo.com/movies/?page=intl&id=frozen2013.htm

      ローカライズをディズニーがやっている可能性もありますが、単に日本で言うところの戸田奈津子さんの中国版の人に丸投げしていて、その人が空気を読んでいるだけの可能性もあったりして。

      ひょんなことからアナと雪の女王の中国語版DVDを入手したのですが、私のような中国が下手クソな日本人の目線から見ても、この英語に対してこんな直訳の中国語で良いのか?という箇所も結構あったり。

      あと上記のリンクサイトを見ると、中国で当たっている映画は男が好きそうなアクション系が多く、女子目線が重要な日本や韓国とは異なっていますね。

      ポケモンがアメリカで大流行りしていた時は実写のパールハーバーを制作し、アナと雪の女王が日本で当たれば日本推しの映画を作る。
      つくづくアメリカは情緒丸出しの東アジアとは違うプラグマティズムの国だなと思いました。
    • 2. 管理人
    • 2015年06月07日 15:22
    • 翻訳は難しい問題ですね。台湾のほうが翻訳こなれてるじゃん!という批判もよくあるようです。
      アメリカの大作映画は世界で稼がないと回収できないわけで、ローカライズもどこよりも進んでいるんでしょうね。にしても先回りして(?)反日感情に配慮しているのはさすがというか、なんというか。
    • 3. もみも
    • 2016年07月15日 10:51
    • トイストーリー、沢山日本語に文字が書き換えられてますよ。
      普通に考えて子供が馴染みやすいようにディズニーが指示してるでしょう。

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