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【動画】貞子が八路軍に加入し日本軍を成敗、進化続ける中国ネットドラマ(高口)

2016年06月26日

レコードチャイナに「【動画】主人公は中国色に染まった貞子!中国のドラマで抗日戦士に!」という記事が掲載されていました。

 この動画は「人民の貞子」とのタイトルで紹介されており、日本のホラー映画に登場する貞子が主人公を務めている。日本軍との戦いで得た戦利品の映画を中国の兵士が視聴した際、画面から貞子が現れる。通常なら悲鳴が上がるところだが、中国の兵士らは貞子を日本軍の被害者と勘違いし、仲間に迎え入れる。その後中国の兵士が日本軍の襲撃に遭い全滅すると、憤慨した貞子が復讐を実行する。貞子はどうやら日本軍の秘密兵器だったようだが、日本兵の前に現れた貞子の心はすでに中国に染まっており、その場にいた日本兵をせん滅し、「ほえろ正義の弾丸、復讐せよ人民の貞子!」と結んでいる。

 


こりゃ見るしかない!とググってみました。
これが結構面白い(笑)。中国の抗日戦争映画を見たことがある人ならば、パロディがツボにはまるんじゃないでしょうか。すべてのおいて完璧な共産党政治委員とか、銃の構え方とか、八路軍と村娘の純朴な恋とか、わかりやすくパロっています。中国のネット規制もたびたび強化されているわけですが、この抗日戦争映画パロディは大丈夫なんですね~。



この動画はネットドラマ『報告老板』の第2シーズン第6話の一部。古今東西の映画作品をパロディにするという内容の連続ドラマだそうです。制作は2012年設立の万合天宜というネットメディア専門の動画制作会社。日本アニメ『ギャグマンガ日和』の海賊版吹き替えチームの俳優を擁し、次々とヒットを飛ばしています。

ニューズウィークの記事「4.3億回、中国人に再生された日本人クリエイター』に詳しく書きましたが、中国の動画ニューメディアのスタイルをたどっていくと、『ギャグマンガ日和』にたどりつくというのは胸熱です。そして海賊版吹き替えで名を上げた人々、「網紅」(ネット有名人)たちが今や中国ネット界の有力クリエイターの仲間入りしているという事実も。

「日本だってネットからスターダムにのしあがる人はごろごろいるし、めっちゃ稼いでいるユーチューバーだっているやんけ」と思われるかもしれませんが、中国では検閲が強いテレビと比べてネットはかなりとんがっている点、またIPバブルの最中で莫大な金がネットコンテンツに投下されてダイナミズムが生まれている点が違うところでしょうか。(参考:「ワンピース、キャプ翼、テトリス、辞書まで映画化!? 中国第3のバブルの実態」

IPバブル、ネットコンテンツ、網紅あたりは今、中国でももっとも面白いジャンルの一つだと思うので、今後もぼんやりチェックしていきたいと思います。

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コメント一覧

    • 1. 田中奈美
    • 2016年06月30日 11:11
    • いつもお世話になっております! すごく面白かったので、ブログでご紹介&リンクをはらせていただきました。事後のご報告になってしまい申し訳ないです。もしも問題ありましたら削除しますのでおっしゃってくださいませ!
    • 2. 管理人
    • 2016年07月05日 20:13
    • ありがとうございます。問題ございません~。

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