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南沙 の記事

尖閣諸島に南沙諸島、海洋監視を強化する中国―翻訳者のつぶやき

2011年02月19日

海洋監視に躍起な中国

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※中国と台湾が領有権を主張する「最南端の島」曾母暗沙

中国による周辺地域への「海洋監視活動」が始まる時期がそろそろやってきました。中国は毎年2月ごろから数ヶ月の期間をかけて、南沙諸島周辺に海洋監視船を派遣しており、「漁業保護」を名目として西沙・南沙海域で操業を行っている他国の漁船を駆逐し、南沙を取り囲む周辺国に対して「自国の主権」を主張しているのです。

今年に入ってからはまだ、「漁業監視船が南沙諸島に出動した」というニュースは目にしていません。時期が間延びしている理由はいくつかあるのですが、重点監視範囲が拡大していることもそのひとつになっていると私は考えています。これまで中国の海洋監視の重点は南方が主となっており、尖閣諸島周辺海域や渤海湾など北方に関してはそうじて手薄となっている状況でした。

しかし昨年の尖閣諸島における船舶衝突問題、南北朝鮮問題など周辺国の情勢の変化に伴い、北方への配備についても早急に検討する必要性に迫られています。その意味でも、今年は「国際情勢を見極めて慎重に始める時期を選ぶ」姿勢なのでしょう。

*当記事はブログ「中国語翻訳者のつぶやき」の許可を得て転載したものです。

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