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水天一色 の記事

【中国本土ミステリの世界】中国は推理小説不毛の地じゃない!新たな才能たちの胎動を見よ

2010年12月19日

ブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の阿井幸作さんに、中国本土の推理小説界の現状を報告していただく連載を引き受けていただきました。今回が第1回となります。まだまだマイナーな世界ながら、新たな芽が着実に育ち始めているとのこと。まったく知らない分野なので、まさに目からうろこのレポートでした。それでは阿井さんの記事をどうぞ。(「Kinbricks Now」管理人・Chinanews)

20101217_mystery

いろいろ不便が付きものの中国での生活では趣味の読書すら満足にできない。もし中国ミステリを読んでみたいという人がいても、残念ながら難しいと言うしかない。中国本土のミステリは、特に探偵とトリックが存在するいわゆる推理小説は、日本や台湾と比べてまだまだ未成熟だ。

まず書店に行くと推理小説のコーナーが見つからない。書店では推理小説はホラーやサスペンスなどと一緒のコーナーにまとめられ、広義の意味での『ミステリ』として『懸疑小説』と分類されている。

書店で売れ筋の推理小説は、中国人ベストセラー作家に加え、外国人作家ではコナンドイルやアガサクリスティ、エラリィークイーンなどの古典と日本の東野圭吾や京極夏彦、そして島田荘司といった新本格作家の作品が新旧混然と名を連ねる。
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