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社会 の記事

船舶300隻が閘門を占拠、投石など暴徒化も=もめ事解決を暴力に頼る中国社会

2010年11月16日

本ブログはこれまで何度となく土地強制収用に抵抗する村民の暴動などをお伝えしてきたわけですが、今日ご紹介する記事は一味違います。水上での抗議活動、しかも相手は公権力ではなく、民草VS民草という構図になっております。

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*写真は揚子晩報の報道。

南京六合紅山窯閘門(水位差のある運河で船を移動させるエレベーターのようなもの)は、六合滁河と安徽内河が長江につながる唯一の道。しかし、2010年11月13日早朝より、300隻以上もの船が水門前に並び、通行できない状態が続いていた。15日、揚子晩報が伝えた。

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写真は紅山窯水利枢紐管理所ウェブサイト

閘門を塞いだのは、安徽省など遠隔地所属の船舶。現地船舶との不平等な扱いに怒っての行動だという。現在は鉄鉱石運搬のピークであり、また水量が少ない時期でもあるため、閘門は大変な混雑となっている。数日間も待たされることもあるという。ところが順番待ちが必要なのは遠隔地所属の船舶だけ。現地の船は我が物顔で順番を無視し、閘門職員もそれをとがめようとしない。

【写真】上海で高層ビル火災=8人死亡、被害者はなお増える見通し

2010年11月15日

2010年11月15日、上海市静安区の28階建て高層マンションで火災が発生、ほぼ全焼した。すでに8人の死亡が確認されている。新華網が伝えた。

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火災が発生したのは、上海市静安区膠州路の28階建て教員住宅用マンション。外壁工事がが行われている最中だった。14時ごろ、外壁を囲む足場から火が上がった。火災は午後の間続き、付近のビルの延焼も心配されたほどだった。18時半現在、基本的な消火に成功。消防隊員が屋内に突入し、生存者を捜している。すでに死者8人が確認されたほか、30人以上が治療を受けた。

「これ経費で落ちますか?」交通事故賠償金を公費で支払うセコすぎ官僚登場―中国・河南省

2010年11月15日

中国ではお役人、またはその子弟が起こした交通事故をきっかけに暴動騒ぎがおきることがしばしばあります。最近、大変な話題となったのが李剛事件。交通事故を起こしたバカ息子が逮捕される際、「僕のパパは李剛だぞ」と叫んだ香ばしすぎるエピソードが話題となった(父・李剛は河北省保定市北市区公安分局副局長)。

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写真は西峡恐竜卵遺跡園。新浪網の報道。


今回、ご紹介するエピソードはきっちり賠償金を支払うなど李剛事件とは違うのだが、別の意味での香ばしさが漂っている。2010年11月15日、大河網が伝えた。


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事件が起きたのは9月26日、河南省南陽市西峡県の西峡恐竜卵遺跡園入り口付近。西峡県気象局の禹相傑局長が運転する車が交通事故を起こし、付近を歩いていた農民が死亡した。史淑茹(81歳)さんとその孫・袁蔭(2歳)さん。それに王小女(56歳)さんの3人。禹局長はこの日、南陽市気象局の幹部を観光に連れて行くため、公用車で移動中だった。

【写真】「あのべっぴんさんは誰だ?!」アジア大会開幕式でブレイクした美人女子大生姉妹

2010年11月15日

2010年10月12日、広州アジア大会が開幕しました。日本ではBSのみの放送であまり話題とならなかったようですが、水をテーマにしたファンタジックな開幕式はゴージャスそのもの。大変素晴らしかったようで。



ところがところが、中国ネット界では開幕式そのものについてはあまり盛り上がらず。一方で、式典にちょこっと出席していた一人の女性が爆発的な話題となっています。

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写真は探房網の報道。

動けなくなった息子の薬を買いたかっただけ…老農夫を殴った当局に中国ネット民の怒りが爆発―中国・河南省

2010年11月14日

13日付本ブログの記事「<続報>蒼井そら降臨の衝撃=中国ネット民の声を訳してみた」でもお伝えしましたが、日本のAV女優・蒼井そらさんが中国版ツイッター・新浪微博にアカウントを開設。「中国のみなさん、こんにちは」という最初のつぶやきが4万8500リツイートという膨大な数を集め、改めて中国での蒼井そら人気を証明しました。

記録的な数字ですが、なんとリツイートランキングの今週1位は蒼井そらさんではなかった。エンタメ系が多い印象がある新浪微博ですが、トップを飾ったのは読むと胸が苦しくなる社会派ネタの記事を紹介するつぶやき。今回は8万5000リツイートを集めたこの記事をご紹介します。

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76歳の農民、当局執行者に平手打ちされる=息子の薬代のためにさつまいもを売っていた(2010年11月10日大河網)

張全会さん(76歳)とその妻・陳桂香さん(76歳)。河南省鄭州市中牟県に住む農民である2人は、収穫したサツマイモとニンジンをロバが引く車に乗せて、鄭州市市内までやってきた。移動にかかる時間はなんと8時間。8日早朝に出発し、深夜にようやく到着したという。その夜は道ばたで眠り、9日早朝に市場にやってきた。

ところが市場入り口まで来た時、事件が起きた。突然、一台の城管(都市管理局、詳しくはこちらで)の車があらわれ、車から降りた40歳前後の城管局員が張さんのサツマイモを地べたに捨て始めたという。止めようとする張さんの顔を、局員は平手打ち。周囲の人々から「城管の車をぶち壊せ」などと怒りの声が上がると、車に乗って逃げ出していった。

張さんの話によると、前回、野菜を売りに来た時にもこの局員と会ったという。ロバが引く車を炉端に止めて、市場入り口で食事をとっていたところ、この場を立ち去れと言ってきたのがこの局員。張さんと口げんかになったことが今回の事件のきっかけではないかと話している。

今回運んできた野菜はサツマイモ、ニンジン、ジャガイモなど400キロあまり。売値は全部で500~600元(約6000~7200円)になる。76歳という高齢ながらもはるばる8時間もかけて、野菜を売りに来るのは息子の薬代を稼ぐため。自宅には2年前に転んでから動けなくなってしまった息子がいると張さんは話した。

事件後、張さんは問題の局員を捜し回った。だが、それは仕返しをするためではないという。「あの城管局員に恨みがあるわけではないんです。ただ、うちの家の事情を話して、理解してもらいたい。どこの家にだって苦しい事情はあるでしょう。私たちは鄭州市に来て、少しでもいい値段で野菜を売りたいだけ。動けなくなった息子の苦しみを減らしたいだけなんです。うちの畑にはまだ大根があります。また売りに来ますから」と話した。

モテなくても楽しけりゃいーじゃん!喪男・喪女の記念日「光棍節」を祝おう

2010年11月10日

11月11日は、中国喪男・喪女(モテない男・モテない女)の祝日「光棍節」です。

こちらの記事ががっつり解説しております。「中国・キタムラリポート」は面白い記事多いですね。オススメ。
中国語で“光棍”は「樹皮を剥いて作られた棍棒」を意味し、これでは後世に樹木の子孫を残すことはできないことから転じて「独身者」を表す。これに「節句」とか「記念日」を表す“節”を付けて、“光棍節”は「独身者の祭り」を意味するのである。

“光棍節”の起源には諸説ある。1990年代に南京の大学生たちが恋人のいない“光棍(独身者)”をからかって“光棍”を祝う祭りを行ったのが始まりで、これらの大学生たちが卒業して社会に出たことで世間に広まったというのが通説である。それが2000年以降徐々に社会に定着するようになり、2005 年頃からは全国的なものとなった。

今では中国でも“情人節(バレンタインデー)が定着し、2月14日当日に向けて「愛の告白グッズ」の商戦が盛んだが、これと同様に11月11日の “光棍節”が近付くと「独身者」を対象とする特売広告が氾濫し、商店やネットショッピングで激しい販売競争が展開されるのである。

では、何で11月11日が“光棍節”となったのか。その理由は簡単で、11月11日には数字の「1」、即ち「棍棒」が4本もあるからである。
独身者集まれ!大盛り上がりの“光棍節”(北村豊の「中国・キタムラリポート」日経ビジネスオンライン
*太字はChinanews
今では恋人いない人々が集結し、わいわい騒ぐといった過ごし方が多いもよう。

中国人オタク新入社員の日系企業奮闘記<1>

2010年11月08日

四川省成都市在住の中国人・Nightjojoさんから投稿をいただきました。

今年6月に大学を卒業したばかり。現在は日系企業で研修を 受けているそうです。中国に派遣された日本人管理職による読み物は多いですが、逆に中国人の目から見た日系企業のお話というのはそう多くはないのではないでしょうか。そういった意味で大変興味深いコラムになるのではと期待しております。(Chinanews)


Bai Shen Chengdu Digital City 佰?成都数?广? / avlxyz


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初めまして、Nightjojoと申します。四川省成都市出身の中国人で、今年5月末から日本企業に勤めるための研修を受けています。この度、お招きを受けてブログでコラムを書かせていただくことになりました。勉強不足のため、おかしな日本語が結構あるかと思いますが、がんばりますので、どうかよろしくお願いいたします。

日本と中国はよく似ているかも?!元気な老人とすり減った若者

2010年11月07日

2010年11月6日付揚子晩報の記事『ネットで暴露、路線バスに乗った生徒たちが誰も席を譲らない=学生は老人よりも疲れているよと主張』がちょっと面白かったのでご紹介。

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*写真は揚子江晩報ウェブサイト

ネットユーザーが撮影した1枚の写真が話題を呼んでいる。場面は5日朝、南京市の路線バス。高校生が我が物顔でどっかりと席に座り込んでいる。別に立てられたスレッド「老人が妊婦に席を譲ったのに、高校生は動こうとしない」も話題となり、2万アクセス以上を集めた。

「若者のモラルが……」「ちゃんとしかってあげなきゃ」という学生批判の書き込みはいつものパターンながら、ちょっと毛色が違うのが学生擁護派及び学生自身の主張。

チャットソフトの「自殺相談グループ」参加者が自殺=運営会社は賠償責任を負うべきか―中国

2010年11月07日

中国最大手チャットソフト「QQ」。多くの参加者で話題を共有する「グループ」機能があるが、その一つに「死亡グループ」があり、自殺について話し合っている。先日、同グループに所属する若者が自殺する事件があった。10月25日、新民網が伝えた。


China - Internet Cafe (网吧) / eviltomthai


自殺したのは上海の大学1年生・範さん(20歳)。今年、職業学校を卒業したばかりの浙江省麗水市在住の張さん(22歳)と「死亡グループ」で知り合い、一緒に自殺することを約束した。しかし自殺を決行する直前になって張さんは自殺を思いとどまったが、範さんはそのまま死亡した。

あなたのセックスライフ、お金に替えたらいくら?中国の不思議な制度をご紹介

2010年11月05日

えらい人を怒らせたので、高めの菓子折を持って謝罪:3万円

幸せな居眠りで打ち合わせすっぽかし。依頼が一つ、パーに:10万円

それでものほほんと生きる毎日:Priceless



といまさら下手なマスターカードコピペみたいなものを書いてみた。お目汚しですいません。
で、値段をつけられないプライスレスなものはごまんとあるわけですが、賠償金を争う裁判などではきっちり金額を決めなければいけないわけで。

例えば、残りの人生でセックスができなくなるとしたら……いくらでしょう?

「10人殺したら厳罰だっ!」「(えっ、9人まではいいの……?)」炭鉱事故対策に厳格規定導入―中国

2010年11月03日

先日、チリの鉱山事故救出劇が世界的なビッグニュースになりましたが、ちょっと待てよと言いたい。鉱山事故(というか炭鉱事故)といえば中国、中国といえば鉱山事故。チリごときに負けるわけにはいきません。


Katoomba Coal Mine / Sebastian Bergmann


こちらの記事によると、2009年、中国の炭鉱事故死者数は2631人。前年比20%減少しております。ということは2008年には3200人ほどお亡くなりになっているという計算に。

さすがにこのままじゃいかんだろうということで、中国政府も安全管理が不十分な小規模炭鉱に閉鎖命令を出したりといろいろやっているのですが、なかなか効果が上がらないよう。そこで今回、新たな斜め上の提案が出たようです。

献血が足りなくて手術ができない!中国各地に「血荒」が出現するわけ

2010年11月02日

最近、「血荒」(血液不足)という言葉が中国メディアをにぎわしている。


献血 / sportsreference


11月2日付南方日報によると、中国では冬と春、それに大学の夏休み期間に「血荒」は頻繁に発生する。今年は複数の主要都市で発生、深刻な問題となった。

雲南省昆明市で80%以上の手術が「血荒」を理由に延期された。ある病院の血液備蓄量は手術1回分にも満たないという。北京市では献血が多い9・10月としては初めて「血荒」が発生。血液バンクの備蓄量は通常の約半分にまで落ち込んだという。広州市ではここ数カ月、A型とO型の在庫が低迷、供給できない事態が迫りつつあるという。

なぜ「血荒」が広がっているのか。1998年に献血法が実施されてからというもの、医療用血液の大半は無償献血が占めるようになった(2009年実績で99%)。しかし、献血協力者は全人口のわずか0.84%。世界平均である4.54%からはかけ離れている。

ここ数年、中国の医療用血液使用量は年10~15%ペースで成長。一方で献血量の増加ペースは年2.9%と大きく下回る。北京市血液センターの劉江主任によると、供給の9割は街頭での献血に頼っているため、雨や気温の低下で供給量は大きく減少してしまうのだという。

<続報>「城攻め」喰らった立ち退き拒否住民、ネットパワーで当局に勝利か―中国・雲南省

2010年11月01日

10月30日付「立ち退き拒否住民宅を「城攻め」=周囲の整地強行、窓に残る弾痕―雲南省昆明市」の続報です。

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查看大图
*地図。ピンが立っているのが李家堆。そのすぐ北側が趙家堆。整地される前の写真と思われるが、住宅地が立ち並ぶ地域。事実上は農村ではないが行政的には農村扱いの「城中村」となっていた。

11月1日付鳳凰網の記事が状況を整理していますので、まずその紹介を。

10月31日、趙家堆村はもはや村の姿をとどめていなかった。もともと数百戸あった住宅は取り壊され更地に。その周囲は高さ2メートルもの壁が張り巡らされている。残るのは2棟の住宅だけ。その一人、趙興(過去記事では「趙進」(仮名)だった人)さんは妻と83歳になる母親と3人で過ごしている。

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*83歳の趙さんの母親。深い溝を超えられず、外出できなくなってしまった。

2009年末に趙家堆の取り壊しに関する公告を見た時、趙さんは大変喜んだという。「城中村」(市部に組み込まれた農村区画)の暮らしは不便と感じていたためで、補償金額にさえ合意できればいいと考えていた。しかし結局合意することはできず、「釘子戸」(立ち退き拒否戸、釘で打ちつけられたように動かない住民の意)となった。

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10月14日以前も水や電気が断たれたりの嫌がらせはあった。しかし、14日以後の嫌がらせはとても許せないものだった。14日早朝、レンガを投げつけられ、窓ガラスを割られた。門は針金で縛られ開けられないようになっており、さらに門の上には大便が捨てられていた。

「性の解放」進む中国社会=取り残される草食系男子たち―中国

2010年10月31日

2010年10月29日、広州日報は記事「調査で判明、男性の30%は不倫を経験と回答」を掲載した。以下はその抄訳。


西塘古镇之白衣情侣 / llee_wu


29日、第8回全国(広州)性文化節が開幕した。28日夜には広州大学でプレイベントが開催されたが、中国性社会学の第一人者である中国人民大学性社会学研究所の潘綏銘(パン・スイミン)教授が講演した。

今度は物価高が政策課題=「社会不満のガス」抑制なるか?―中国

2010年10月23日

2010年10月21日、英紙フィナンシャルタイムズ中国語版は記事「中国経済の成長率9.6%にまで減速」を掲載した。以下はその抄訳。


台中 菜市场 / yun_popnut


第3四半期、中国経済の成長率は9.6%にまで減速した。他国から見れば驚くべき成長率だが、今年前半の中国と比べればやや下がっている。成長率の減速は中国政府の努力のたまもの。今年第1四半期の成長率は前年同期比で11.9%。第2四半期は10.3%。そして第3四半期の9.6%。数値の変化は政策制定者を安堵させていることだろう。

誰が反日デモをしかけたのか?!中国系メディアは反日デモ報道を封殺―中国

2010年10月16日

写真・動画編の「これが10.16反日デモだ=写真と動画を集めてみた=成都市・西安市・鄭州市」に続き、テキスト編(?)をば。

反日デモですが、中国メディアは全力でスルー。共同通信中国語サイト記事の転載がちょろっと掲載されているぐらいでしょうか(例えば「中国成都爆发反日游行」)。ネット掲示板にはデモの写真や動画のアップが続いていますが、それも削除されたところが多いよう。中国版ツイッターの新浪微博では「デモ(游行)」が検索できないばかりか、「散歩」(デモではなく、「たまたま」ひとところに集まった風を装う中国の運動方式)も検索できず。さらにさらに「日本」「西安」「成都」「鄭州」も夜には検索できなくなっていました。自国の主要都市さえ検索できないって一体……。

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<続報>亜硝酸塩中毒は調理人のミス?!怪しすぎる当局発表―中国・四川省

2010年10月16日

事件から1週間でのスピード解決っ!
これで観光客の皆さんも戻ってきてくれるよねっ!

という当局の叫びが聞こえてきそうですが、広州日報のツッコミ炸裂。「調理人が塩と亜硝酸塩を間違えた」というのが当局の主張ですが、先日の検査では化学調味料も亜硝酸塩に汚染されていたと発表されていたわけで。やんわりとではありますが、「調理人も化学調味料では作ってないだろっ!」という広州日報のツッコミが光ります。まあ、亜硝酸塩をすくうのに使ったおたまを化学調味料を入れている袋か器につっこんだというのも十分に考えられますけどね。

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2010年10月14日、四川省カンゼ・チベット族自治州当局は今月8日の亜硝酸塩中毒事件に関する記者会見を開催。ホテルの調理人が亜硝酸塩を食塩のかわりに使用したとの調査報告を発表した。15日、広州日報が伝えた。


海螺沟冰川 / findiver
*濾定県の観光地・海螺溝の氷河。

8日、四川省カンゼ・チベット族自治州濾定県のホテルで食中毒が発生。宿泊客1人が死亡、42人が入院する騒ぎとなった。原因は食事に工業用の亜硝酸塩が使われていたことだった。濾定県の海螺溝は美しい氷河で知られる観光地。10月1日からの国慶節休暇を利用した旅行は、とんだ大惨事となってしまった。

動物園従業員、トラ5頭に襲われ死亡―広東省深セン市

2010年10月16日

2010年10月14日、広東省深セン野生動物園で、従業員がトラ5頭に咬まれ死亡する事故が起きた。15日、広州日報が伝えた。


Tiger Feet...... / law_keven


なくなった従業員は盛金華(シェン・ジンホア、54歳)さん。トラ園の上をまたぐように架けられている橋の草取りをしていたところ、トラ園に落下。腹を空かせていたトラ5頭に咬まれ死亡した。落下を見た他の従業員がただちに駆けつけ、爆竹でトラを追い払ったが、盛さんはすでに死亡していたという。

政治改革・経済改革の必要性を示す記念碑に=白虎頭村の土地強制収用反対運動―広西チワン族自治区北海市<3>

2010年10月14日

最後になぜ北海市政府がこれほどまでに強引な手段を使っているのかについて触れておこう。12日付南方都市報は、北海市の強引な土地収用は白虎村に限られるものではなく、各地で繰り広げられていることを明かしている。その強引な手法が違法であると裁判所が判決を下したこともあったが、無視しているという。

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* 写真は強制取り壊しに抵抗する白虎頭村の住民。となりにはガスボンベを置き、いつでも自爆できるようにしている。死に装束をまとっての一服。

北海市政府は2020年まで市街地人口を100~120万人、面積を140平方キロメートルに拡大するとの計画を立てている。現在の市街地人口は58万人、面積は71平方キロメートル。大規模な土地収用と再開発を推進している。

住民運動の勝利には前例があった=白虎頭村の土地強制収用反対運動―広西チワン族自治区北海市<2>

2010年10月13日

ネット世論が地方政府の決定をくつがえした前例はわずかとはいえ存在する。2007年、湖北省武漢市では「史上最強の釘子戸」(釘子戸とは、まるで釘で打ちつけられたかのように立ち退きを断固拒否する住民のこと)と呼ばれる事件が起きた。周りを掘り下げられ、まるで塔のようになった敷地。ある種、ユーモラスにも見える事件は中国ばかりか、世界中の注目を集めた。最終的に住民は巨額の補償金を手にしている。

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* 写真は強制取り壊しに抵抗する白虎頭村の住民。となりにはガスボンベを置き、いつでも自爆できるようにしている。死に装束をまとっての一服。

同じく2007年には「アモイPX事件」があった。アモイ市が台湾のパラキシレン工場を誘致しようとしたところ、住民の反対運動に遭いついに建設地を変更したというもの。反対デモを行えば違法行為として処罰されてしまうため、反対派住民たちは「たまたま同時に」市庁舎前を散歩するという方式で、市政府に圧力を加えた。上海市のリニアモーターカー延伸計画も住民の反対運動の前に建設は遅れている。
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