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社会 の記事

ネットを駆使して戦う人々=白虎頭村の土地強制収用反対運動―広西チワン族自治区北海市<1>

2010年10月13日

2010年10月8日午後5時(中国時間)、ノーベル平和賞選考委員会は、中国の民主活動家・劉暁波氏の受賞を発表した。中国政府のネット検閲をくぐりぬけ、受賞を知った中国人ネットユーザーは歓喜に湧いた。そのニュースにある種、かき消された格好となったが、同日にはもう一つ、中国ネットユーザーの注目を集めた事件があった。白虎頭村の強制土地収用である。

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* 写真は強制取り壊しに抵抗する白虎頭村の住民。となりにはガスボンベを置き、いつでも自爆できるようにしている。死に装束をまとっての一服。


同村は広西チワン族自治区北海市銀海区銀灘鎮に位置する。リゾートとして有名な北海銀灘旅行レジャー区に隣接しており、村民たちは漁業のほかに水着の販売やレンタルシャワーなどビーチ関連の商売を手がけ、豊かな生活を送っていた。

悪夢の黄金週間=ホテルが「間違えて」入れた亜硝酸塩で1人死亡、42人入院―中国・四川省

2010年10月12日

2010年10月8日、四川省カンゼ・チベット族自治州濾定県のホテルで食中毒が発生。宿泊客1人が死亡した。ホテルの食事に使われていた塩が、工業用の亜硝酸塩だったことが原因だった。12日、四川新聞網が伝えた。


海螺沟冰川 / findiver

*濾定県の観光地・海螺溝の氷河。

亜硝酸塩中毒で入院したのは42人。うち34人が宿泊客、8人が従業員、1人が従業員の子ども。11日時点で全員が回復。40人が退院した。2人は死者の家族でホテル側との賠償問題で合意が得られていないため、入院を続けている。

10年10月10日は「吉日」?!10並びのめでたい日に結婚ラッシュ―中国メディア

2010年10月11日

2010年10月10日、「10」が三つ並んだこの日に結婚したいと、中国各地の婚姻登記所には若いカップルが押し寄せた。中国新聞網が伝えた。

北京市の胡(フー)さんと韓(ハン)さん。10日午前1時半から海淀区婚姻登記処に並んだが、すでに100組近いカップルが行列を作っていたという。結局2人が結婚証を手にしたのは朝7時だった。中国には「十全十美」(完全無欠)という言葉もあるだけに、「10」が並ぶこの日は「吉日」と考えられたようだ。縁起を担ぐ中国人だけにこの日を待っていた人が多く、10日午前11時時点で9000組が婚姻届を提出した。

中国で慈善活動が発展しない理由=お金持ちが憎まれる社会―中国紙

2010年10月09日

2010年10月8日、経済参考報は、著名経済学者・茅于軾(マオ・ユーシー)北京天則経済研究所理事長のコラム「富豪は米国では模範、中国では罵倒の的に=財産があると人に言えない」を掲載した。以下はその抄訳。

先日、ビル・ゲイツ氏とウォーレン・バフェット氏が中国を訪問、チャリティーパーティーを開催した。その目的は中国の富裕層にチャリティーを促すため。中国の高級消費品市場は反映を極めており、高級車、芸術品、高級時計、豪邸は飛ぶように売れている。寄付金を集めることなどたやすいように思えたが、両氏に呼応する人はごくわずかだった。


Rolls-Royce Phantom LWB China Limited Edition * Emperor / jiazi

「武装警官が突入してきた」土地強制収用の生々しいツイッター中継=蹂躙された人々の悲痛な叫び―広西チワン族自治区北海市

2010年10月07日

今日(7日)の昼間ぐらいからでしょうか。中国語ツイッターでは「白虎頭村」に関するツイートがすごい勢いで流れ出しました。広西チワン族自治区北海市銀海区に属する村ですが、土地収用をめぐって地方政府との対立が続いてきました。

で、当局は本日中に武装警官の突入、立ち退きを拒否する村民の排除、家の取り壊しを決行する予定とのこと。現地から発せられている実況のつぶやきがすごい勢いでリツイートされています。政府批判や興味本位でのつぶやきだけではなく、事件が広く知られることでひょっとしたら違法な土地収用をストップできるかもしれないという切迫した願いが感じられるつぶやきが多数あります。


Beijing 2008 Olympics Readiness
Gathering - Beijing Police ChongWen
Station / Beijing Patrol

※イメージ。


「日本人にもこうした事情を知ってもらいたい」とがんばっていた中国ツイ民が天萌星さん。中国在住の高校生さんだそうです。一部発言をTogetterにまとめました一度まとめたTogetterに後からツイートを追加するってできるんでしょうか?完全版にしたいけど、やりかたがわからない……どうにか分かりました!盲点やったで……)が、がんばっている姿にはもはや敬服するばかり。「私も何も出来ないと思ったけど、今日の件でちょっと見直したの(私は何もできないと思ってきたけど、今日の件でちょっと考え直したの:Chinanews注)」という発言は胸にぐっと来るものがありました。

「あなたの恨み、ちょっとだけはらします……」新職業「代理ののしり屋」が静かなブーム―中国

2010年10月06日

世の中にはいろんな仕事があるもので。以前、中国のネットでは「ののしられ屋」というのが出現して話題になったそうですが、今、話題になっているのは「代理ののしり屋」だそうです。

2010年10月4日付中国網のネタ

9月30日夜から10月1日にかけて。まる2日間もの間、黄さんは大変な目にあった。国慶節の休暇を楽しもうとした黄さんにかかってきた電話。電話をとるとすぐに聞くにたえないののしりが聞こえてきた。すぐに電話を切ったが、後から後から電話がかかってくる。この時、黄さんは知る由もなかったが、翌日にいたるまで同様の電話を十数回も受けることになる。


话吧 / myuibe


「おまえは誰だ?警察に通報するぞ」と怒鳴り返した黄さん。相手は得意げにこう言った。「金をもらってやっていることさ。人の代わりにののしる仕事だよ」、と。

「偽りの都市化」を解消せよ=社会科学院が戸籍制度を批判―香港紙

2010年10月06日

2010年10月5日、香港紙・文匯報は記事「中国社会科学院、戸籍制度が都市化を遅らせたと批判」を掲載した。


城市的流動 / puddingnoeat


中国社会科学院財政・貿易経済研究所発表の報告書「中国財政政策報告2010/2011」は、第12期5カ年計画期間に経済成長及び国民の生活水準向上の求めに応じて、都市化が進展すると予想している。

中国社会のニューパワー「ネット世論」は中国を変えるのか?正反対の意見をご紹介

2010年09月27日

「中国のネット世論は新たな社会勢力か?」「一党独裁の共産党政権もネット世論の声には耳を傾けざるを得なくなっている」……。

というような話題を近年、ちょくちょく目にします。実際、「鬼ごっこ死亡事件」とか、「強姦じゃないよ腕立て伏せだよ事件」とか、ネット世論がなければ闇に葬られていたであろう事件はごろごろしています。今回の尖閣問題にせよ、日本大使を5回も呼び出して説教したのは自国民向けのパフォーマンスだったのではとの話もあるぐらいです。

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*写真はAFP通信の記事「中国で台頭するニューパワー、外交にも影響 シンクタンク」。


で、この件についてAFP通信とフィナンシャルタイムズが真反対の記事を出していて面白かったので、ご紹介。

夢破れてもあきらめない!名門校受験に失敗した18歳女子大生の再チャレンジ―中国・湖北省

2010年09月18日

大学定員が増えすぎてしまったため、なかなか仕事にありつけない、初任給が安すぎると苦しい立場にある中国の大学生。ところが大学に入学するやいなや月収5000元(約6万円)となかなかの高給取りになった女子大生さんがいるそうです。2010年9月16日、荊楚網より。

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*新入生の軍事訓練。休み時間にダンスを披露する朱さん。

朱小鳳さんは9月に入学したばかりの大学1年生。ダンスが得意で、湖北省非美術類合同試験のダンス選考でトップという成績を勝ち取ったとのこと。清華大学の特待生試験にも合格し、高考(統一大学入試)で加点をもらえたのですが、残念ながらいつもどおりの実力を発揮することができず名門校への合格はなりませんでした。

李白の子孫たちが遺産をめぐって訴訟バトル=文革に負けない庶民の小ずるさに乾杯―中国

2010年09月18日



Li Bai (701 to 762 CE) / drs2biz

「唐代の大詩人・李白。その子孫たちが先祖の遺産をめぐって裁判沙汰に!」(18日付広州日報)という記事があってワクテカ。李白は8世紀の人ですよ。1200年前の遺産ってなにさ、と上がるボルテージっ。

ところがところが、記事を読むと残念ながら遺産争いの対象は残念ながら李白の遺品ではなかったそうです。釣りタイトルやられたっ!!!

19世紀の富豪にして李白の子孫である李均泰の残した住宅をめぐる裁判だそうで。再開発に伴う立ち退きを迫られたところで、「誰が補償金を受け取るの?」という争いが勃発したとのこと。

マイホームの夢から覚めた米国=後を追い変わり始めた中国人―中国紙

2010年09月14日

2010年9月13日、広州日報は記事「ポスト金融危機の米国、借家時代に突入」を掲載した。以下はその抄訳。

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米国ではマイホームこそがアメリカンドリームの中心であり、成功した素晴らしい人生のシンボルであった。金融危機後、マイホームの4分の1は評価額がローン残高を下回る常態に陥った。ますます多くの人々がせっかくのマイホームを手放すはめに陥っている。最近ではタイム、ニューズウィーク、ウォールストリートジャーナルなどの米メディアは米国人のマイホーム願望を反省するコラムを相次いで掲載。マイホームの夢を課題にふくらまし、実際の消費価値、投資価値以上のものにしてしまったのではないかと疑問を投げかけている。

18歳の少年がメイド喫茶を開業、中国人若人のバイタリティはすごいぜ―情報サイト「福州生活」

2010年09月13日

中国福建省福州市のメイド喫茶の経営者は18歳!」というタイトルに釣られてしまったので(笑)、ご紹介。中国福建省福州市に関する情報サイト「福州生活(福建省) 中国情報」の記事です。

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福州市にもメイド喫茶ができたとのこと。その名も「月之方舟」。アニメ好きの女子がメイドさんとして出迎えてくれるそうで。こちらの掲示板ではUNO、積み木、PS3、XBOX360が用意してあると紹介しています。常連さんで盛り上がって遊ぶような感じでしょうか。

世界最速のペースで「老いる」中国=2030年には世界一の高齢化社会に―中国メディア

2010年09月11日



龍山寺老人 / SUNG HSUAN WANG


2010年9月10日、中国社会科学院財政貿易経済研究所は、報告書「中国財政政策報告2010/2011」を発表した。今後、中国の高齢化は急加速。2030年には日本を抜き、世界一の高齢化社会になるという。中国新聞網が伝えた。

国連の最新人口統計によると、中国の60歳以上人口の割合は2010年に12%に達する見通し。経済協力開発機構(OECD)平均よりも低い。しかし今後30年間、60歳以上人口は年平均16.55%のペースで増加し、2040年には全人口の28%に達するという。

愛よりお金の中国結婚事情!女性は高望みしすぎじゃないか?―米紙

2010年09月11日



钻戒 / axioluo AX乱摄

2010年9月8日、米紙ウォールストリートジャーナルは記事「中国人女性は高望みしすぎではないか」を掲載した。以下はその抄訳。

先日、中国の人気恋愛テレビ番組「非誠勿擾」(誠実でない人はお断り)と「我們約会[口巴]」(デートしよう)が、当局から批判された。「拝金主義を煽り、結婚と愛情について不健康かつ不正確な視点を植え付ける」というのがその理由だ。中国の性について研究している上智大学のジェームズ・ファーラー教授は、「あまりにも率直に現実を反映しすぎた」ことが問題になったと指摘する。現在、中国の男女にとって結婚にまつわる最大の問題は経済能力だという。

珍従業員規則!入社すると「毎日美人社長とハグできる権」が話題に―中国

2010年09月10日

みなさんの会社、どんな福利厚生がありますか?

20年勤めると世界一周旅行プレゼントとか、避暑地の別荘が格安で利用できるとか、賞味期限切れ総菜を好きなだけ食べていいとか、いろいろあるかと思いますが、最近、中国で話題になっているのはこれ。

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「毎日一度、美人社長とハグできる」という強烈な「福利厚生」でございます。2010年9月8日付紅網を参照しました。

人助けすると訴えられる中国社会=リスクを避けながら「善行」を積む方法とは?!

2010年09月07日

中国で交通事故に遭遇したらどうするべきでしょうか?

「助ける」という回答はバツ。あとで被害者に「こいつにひかれたんだ」とゆすられてしまうかもしれません。ありえないと思うことなかれ。彭宇事件という有名な事件があります。転んだ老人を助け起こした彭宇さんが、助けた老人に訴えられたという恐ろしい話。裁判所は「正義心からの行動ならば、まず犯人を捕まえるはず。それをしなかったということはおまえが犯人だ」というスーパー理論で、彭宇さんに賠償を命じました。

では「助けない」べきでしょうか。今の中国ではほとんどの人が「後で面倒があるのが怖くて、助けられないよ!」と考えているそう。しかし、これはこれで心がとがめます。

というわけで、自分の身の安全を図りつつ、いかに善行を行うべきかというのが今回のネタ。

北京・チベット高速道路で空前の大渋滞=逆走する車に相次ぐ事故、押し売り・強盗も出現するなど大混乱

2010年08月25日

2010年8月、北京・チベット高速道路では史上空前の大渋滞が起きている。14日から始まった渋滞はすでに10日を超えた。山西省から北京へと向かう石炭を積んだトラックなどで、例年、この時期は混雑すると言うが、今年は一部区間が道路工事のため片道通行となり、空前の大渋滞となった。

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渋滞区間は100キロを超え、その通過には3日以上が必要だという。いらだった運転手たちが逆走したり、わずかなすき間にも車を入れるなどして現場は混乱。また衝突事故なども起きているという。

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中国版「愛の誓い」はひと味違う?!公証処で愛人契約を「調印」

2010年08月24日

「愛を誓う」といえば、まあ普通は結婚を指すもの。ところが、21世紀の中国では、ひと味違う、常人の斜め上を行く「誓い」があったようで。


Love 愛 / bastique

※イメージ画像です。
2010年8月19日、河南省新鄭州市公証処前に1台の高級車が止まった。降りてきたのは1組のカップル。男性は建築会社社長の周(45歳)。女性は周の会社で働く王雨(22歳)。2人はいわゆる「不倫関係」にあった。

公証とはある契約に公のお墨付きを与えて効力を担保することを意味する。2人が公証を求めたのは、なんと「愛人契約」。その内容はというと、周は王の弟が大学を卒業するまで支援する。また王雨の名義で市内繁華街に価格30万元(約3750万円)の高級マンションを購入する。一方、王は周のために5年間、「仕事」するという内容。この「仕事」が通常のものではなく、情婦関係を指すことは明らかだった。

これに驚いたのは公証処。こんな契約を公証するわけにはいかないと2人を説教。2人を追い返した。(以上は、24日付紅網から)

<舟曲土石流>被災地受験生は全員大学合格!「いきすぎた」優遇措置に批判高まる―中国・甘粛省

2010年08月21日

先日、記事「<舟曲土石流>死者は1287人に=写真で見る災害の傷跡」に、「現地の被災した学生は高考(だったかな)で優遇されるそうですが、法的にアリなんですかね」と「りえたん」さんからの質問をいただきました。「高考」は中国の大学入試ですね。私も知らなかったネタなので勉強になりました。今回はこのお話を。

20100819_zhouqu219日、甘粛省は大学入試合否結果を発表しましたが、舟曲土石流被害地域の受験生については合格ラインを下げる優遇措置を行ったとのこと。結果、受験生824人全員が大学に合格しました。(19日付西部商報参照)

中国の大学入試は日本のセンター試験にも似た統一試験「高考」一発勝負。その後、点数に応じて合否が決まるのですが、大学のランクによって、事前募集(軍や警察関係などの特殊な大学)、本科1期から3期、専門科1期と2期、6段階に分けて合否が判定されます。

<実録>写真で見る物乞いの子どもたちとその元締め

2010年08月18日

ネット掲示板・網易論壇に掲載された書き込みから。子どもの物乞いとそれを管理する女性の一部始終を追った写真ルポです。

福建省泉州市の路上にて。交通量の多い道路でひかれそうになっている小さな子供。手製のプラカードを持って、運転手に物乞いをしています。

monogoi

時には羽根ぼうきでフロントガラスを掃除したりと一工夫こらしたり。夜から朝まで10時間以上も路上に立ち続けました。
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