中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
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「占补平衡」(耕地の占有はその補填を持ってバランスをとるという意)政策は1ムーの耕地を潰したら、その分1ムーの耕地を新たに造成しなければならないということであるが、これが中国の耕地確保に大きな脅威となっている(過去記事「中国7億人の農民が怯える「新農村建設」=中国各地で農民暴動が頻発する背景とは」参照)。*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。
国土部門(訳注:土地使用に関しての管轄機関である国土資源部系統の意)関係者によると、2002年4月に浙江省では「山海協作工程」というのが行われ、杭州や寧波などの経済が発展した地域が耕地増加ノルマを達成するため、発展の遅れた地域のノルマを買うような形で資金を流し、都市部での建設用地を確保するというものであった。このような試みは当時浙江省で多く行われていた。その中で、元々農業に向いた良い土地であった地域が都市建設に用いられ、アルカリ成分の多い土壌で何年も土壌改良しないといけないような土地が「農地」として新たに認定されていった。
公開資料によると、1998年時の全国耕地面積は19.45億ムー、7年後には18.31億ムーに減少し、非農業用途がやり玉に挙げられた。北京師範大学環境学院の趙教授の調査によれば、1997年から2010年までの農業以外の農地占有は2746.5万ムー、海南省の半分くらいの広さにも及ぶと言う。
2011年01月05日