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記事:凜 の記事

「平和の国」中国が東南アジアから嫌われた……米国の陰謀に違いない!―政治学で読む中国

2011年07月29日

中国と周辺国の関係が悪化したのはアメリカの謀略?

中国新聞網』の記事「外媒:和平崛起面臨挑戦 中国如何“重返亜洲”」(外国メディア:平和的台頭は挑戦の時を迎えた=中国はいかにして“アジアに帰還”するべきか)が、久々にこれぞプロパガンダという論調でした。興味深かったので簡単にご説明します。

ちなみに「外国メディア」というものの、原文はシンガポールの中国語新聞『聯合早報』。もともと中国語の記事を転載しただけです。

さて、内容はというと、一言で言ってしまえば、「南沙諸島などの領土問題から中国と東南アジア諸国の関係がおかしくなっていたり、中国脅威論が唱えられるようになっているが、全てはアメリカの陰謀。中国は策略に乗ってはならない」というものです。


Old Glory / TheodoreWLee


*当記事はブログ「
政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

「沖縄人は中国を脅威と考えていない」米外交公電報道に見る米中のしたたかさ―政治学で読む中国

2011年07月09日

米領事館による沖縄県民の対中観分析

環球網』に掲載された「美外交电文称冲绳人不认为中国是威胁 更讨厌美国人」(米外交公電:沖縄人は中国を脅威と考えていない=むしろ米国人を嫌う)という記事が大変興味深かったのでこれについて少し。


Kadena Air Base (DNA/RODN) / Hyougushi

*嘉手納基地。


*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

「一緒に日本と戦った戦友じゃないか」米国にすりよる中国の外交姿勢―政治学で読む中国

2011年06月28日

ハワイでの米中高官協議

6月25日、ハワイ州ホノルルで、アメリカのキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、中国の崔天凱外務次官と初のアジア太平洋協議を行いました。中国とベトナムの緊張関係が高まっていることもあり、南シナ海が主要テーマとなったようです。

日本の報道ですが、『msn産経ニュース』の「米中高官協議南シナ海など議論は平行線」が典型ではないかと思います。つまり、アメリカ側が自制を求めたのに対し、中国はあくまで関係する二国間の問題であり、アメリカが関与すべき問題ではないと反論。互いの主張は平行線をたどったというものです。

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人民日報の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

祝卒業!羽目を外したおふざけ写真とおっさんネット民の批判―政治学で読む中国

2011年06月27日

卒業写真2題

今回の記事は、以前の記事「ミニスカートで卒業写真」の続編のような内容です。「ミニスカートで卒業写真」も大学生ともあろうものがあのようなカッコをしてと批判されたわけですが、似たようなことはまだまだあるようです。
(参照記事:「男生光膀子,女生露大腿南师大毕业照真有特色」我新聞、2011年6月1日)

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*写真は我新聞より。


*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

【写真】老人と孫娘の「幸福」=たった一枚の写真が人々の胸を打った―政治学で読む中国

2011年06月12日

「幸福」という名の写真

先日、法制晩報がネットで話題となったある写真についての記事を掲載していました。アマチュアカメラマンがたまたま街中で撮ったものです。「幸福」とタイトルを付けられたこの写真はミニブログに掲載されるや、9万回もリツイートされ、1万件ものコメントを集めました。

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*話題となった写真「幸福」。法制晩報の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

暴露された大学の見栄=エラい人がやってくると学食がタダになります―政治学で読む中国

2011年05月30日

中国の大学の形式主義2(河北工業大学)

今回ご紹介するのは、ある意味、記事「中国の学校の形式主義」の続編とでもいうべき話です。前回の舞台は福建省でしたが、今回は河北省です。参照したのは、「河北工业大学否认接待省长调研时搞形式主义」(「河北工業大学、省長視察時の形式主義を否定」新京報)という記事です。


Messy students / Micah Sittig


*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

【写真】思わぬ騒動呼んだ卒業写真=ミニスカと政治風刺―政治学で読む中国

2011年05月27日

ミニスカートで卒業写真

「大学生の華やかな卒業写真」というニュースが、中国のネットでかなり話題になっているようなので、これについて少し。

もともとこのニュースを伝えたのは『華声在線』ですが、その後多くのメディアが転載しています。「惊艳毕业照」と記事タイトルの一部で検索すると、『新華網』『人民網』『環球網』『新浪網』といった大手まで転載していることがわかります。

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華声在線の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

「菅政権はもう持たない」中国に足元を見られた日本の首相―政治学で読む中国

2011年05月24日

中国側に足元を見られる菅総理

中国では、本当は自分たちの意見を主張したいのに、直接論説記事を掲載すると角が立つと考えるためか、当該国メディアの記事を紹介するという形式をとることがあります。

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中国新聞網の報道。

『環球網』の記事「日媒称菅直人政权失去邻国信任 中韩拒与日谈敏感问题」(日本メディア、菅直人政権は隣国の信任を失ったと批判=中韓は日本との敏感な問題についての対話を拒否)が、まさに典型です。また、菅内閣には確かに失望させられることが多すぎるので、これについて少し触れます。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

鶴のドレスと日本皇室=有名女優のドレスに批判―政治学で読む中国

2011年05月18日

鶴のドレスと皇室

韓国人は日本のことが気になって仕方がない日本コンプレックスを持っているとはよく指摘されるところ(黒田勝弘『“日本離れ”できない韓国』 参照)。一方、中国もまた日本に対して複雑な感情を有しており、韓国とは別な意味で日本のことを無視できないようです。

その問題が表面化したのが第64回カンヌ国際映画祭での事件。ファン・ビンビン(范冰冰)が着ていた、鶴がデザインされた真紅のドレスが焦点となりました。華やかな、間違いなく人目を引きつけるドレスですが、問題とされたのはその絵柄でした。環球網を参照しました。

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環球網の報道。

*当記事はブログ「
政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

中国でもiPad2発売に大行列=混乱にキレたストア従業員が転売屋を殴打―中国北京市

2011年05月10日

アップル従業員が殴りかかる

北京のアップル支店で7日、iPad2を買い求める客がアップルの外国人従業員に殴打される事件が起きました。3人が負傷し病院で治療を受け、またアップル店のガラス戸が割られるという騒ぎとなりました。

理由が気になるところですが、どうも記事を読んでもはっきりしません。間違いないのは、iPad発売日の7日、かなりの行列が出来ていたこと。その行列に割り込みしようとしたとか、あるいは店側が転売屋の立ち入りを拒否したことが原因となったようです。


iPad2 / x-foto.ch

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

母親の足を洗う=「母の日」に行動で示す感謝の気持ち―政治学で読む中国

2011年05月08日

母の日に足を洗ってあげる

母の日にちなんだ話題を少し。以前「「小皇帝」たちが跪いて両親に感謝=青年節のイベント―政治学で読む中国」という記事をエントリーさせていただきましたが、ある意味その延長線上にあるものです。

5月4日は中国独特の青年節ですが、母の日は中国でも「(国際)母親節」という名前で呼ばれ、母親に感謝の意を込めて花やプレゼントを贈るという日。この点では日本と一緒です。しかし、儒教の影響があるせいか、日本よりも親孝行の意味が重んじられている中国。経済発展に伴いものを贈ることがさほど困難でなくなってくると、何か別のことをしようと考えるようです。

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新聞・大視野の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

最強の空姐(キャビンアテンダント)を目指して=美女たちのカンフー修行―政治学で読む中国

2011年05月07日

キャビンアテンダントと詠春拳

「香港の一部航空会社、キャビンアテンダントに詠春拳マスターを指令=よっぱらい客対策が目的」(鳳凰網)という記事を見かけました。多少興味を引かれたのでこれについて少し。

テレビのニュース映像が見られるようになっているのですが、やはり文字だけの記事よりも、実際に練習している様子だとか、経験談のインタビューを動画で見せつけられると、本当に大変だなと痛感します。

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大衆網の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

「小皇帝」たちが跪いて両親に感謝=青年節のイベント―政治学で読む中国

2011年05月06日

生徒が父母の前に跪く(青年節)

5月4日は中国では青年節となっております。日本であまりなじみのない祝日ですが、それも当然。1919年の五四運動に由来する中国独自の祝日なのです。五四運動について、簡単に説明すると、「1919年のヴェルサイユ条約の結果に不満を抱き発生した中華民国時の北京から全国に広がった反日、反帝国主義を掲げる大衆運動」(Wikipedia日本語版)というもの。

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*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

<ビンラディン殺害>反テロ戦争に賛同していた中国=政府コメントを読む―政治学で読む中国

2011年05月05日

ビンラディン殺害に対する中国の反応2

昨日5月2日、ビンラディン殺害に対する中国の反応について書かせていただきましたが、今日はある意味その続きです。



Osama Bin Laden Dead / ssoosay


中国外交部スポークスマンの姜瑜女史が、アルカイダの指導者ビンラディンが殺害されたことについて、記者からの質問に答えて以下のように答えておりました。(*中国新聞網の報道)

*当記事は5月3日付ブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

「本当のテロリストはアメリカだ」ビンラディン殺害に対する中国ネット民の反応―政治学で読む中国

2011年05月04日

ビンラディン殺害に対する中国の反応

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の首謀者として行方を捜していたウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したと発表しました。この発表を受けてアメリカでは、市民がワシントンのホワイトハウス前に集まり、歓喜しているそうです。


WaPo: U.S. forces kill Osama bin Laden / justgrimes


【画像】歓喜のホワイトハウス前 - 写真 (時事通信社) - livedoor ニュース

9.11がアメリカにどれだけの苦痛を与えたかを考えれば、アメリカ国民のこうした反応も理解できます。しかし、何故ウサマ・ビンラディンがあのような行動をおこしたのかを考えると全く違ったものが見えてきます。そうしたビンラディンの行動に理解を示すのが、中国で「憤青」(憤怒青年)と呼ばれる過激な書き込みをする(「愛国主義」)者達でしょう。彼らが今回の殺害をどのように見ているかを通して、少しこの問題を考えてみます。

*当記事は5月2日付ブログ「
政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

外国人だけが尊重した中国の「ルール」=中国人にメッセージを伝える方法とは―政治学で読む中国

2011年05月01日

外国人が中国を救う?

『環球時報』ウェブサイトに「なぜだ?外国人だけが中国を”救う”ことができる」という見出しで、ある書き込みが紹介されていました。今回はこれについて少し。

紹介されていたのはネット掲示板・環球網論壇の書き込み。環球網論壇は、日本でいう2ちゃんねる的な活用をされており、スレ主が気になったニュースなどを紹介すると、それについてネットユーザーがコメントするというもの。このサイトをのぞくと、ネットユーザーの感想がわかるので重宝しています。またスレ主はいかに人の関心を引く記事がチョイスできるかが腕の見せ所。それだけにかなり面白い記事が集まっています。

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*画像は大洋網の報道

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

翻弄される日系企業=中国“春闘”最前線がスゴイ―政治学で読む中国

2011年04月30日

「中国"春闘"最前線」

29日夜、何気なしにテレビをつけたら、やっていたのがNHK「ドキュメンタリーWAVE」の「中国"春闘"最前線 ~日系企業は何を突きつけられたか~」。おもわず最後まで見てしまいました。間違いなく今の日中関係の一面を象徴する出来事を切り取っていました。

*「中国"春闘"最前線」は5月5日に再放送予定です。

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*画像はNHKサイトの紹介ページ。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

【写真】ロイヤルウェディングに便乗!英国王室風結婚式―政治学で読む中国

2011年04月29日

結婚式もパクリ?

イギリスのウィリアム王子とケイト・ミドルトン嬢との結婚式が、4月29日に行われます。これをうけて、日本でも世紀のロイヤルウエディングとして、リハーサルの様子がニュースで報道されたりしております。世界中が注目する結婚式ですので、日本だけでなく、中国でも当然の如く関心が高く、ウィリアム王子がケイト嬢に贈った故ダイアナ元皇太子妃の形見でもある婚約指輪がインターネットで公開されると中国ではビジネスチャンスとして、婚約式の3日後には、レプリカの製作を完了し、販売開始されております(*「ウィリアム王子の婚約指輪の模造品中国で人気_中国網_日本語」11年2月23日)

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斯様にロイヤルウェディングに関する関心が高く、現在バブルで、なおかつド派手な結婚式が大好きな中国人だったら(タクシー結婚式)、絶対いるだろうと思っていたのですが、やっぱりいましたイギリスのロイヤルウェディングを真似た「中国式皇家結婚」。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

「ひざまづいて町中を歩けば金をやる」金持ちの息子の言葉を信じた慈母―政治学で読む中国

2011年03月25日

「金持ちの息子」の言葉を信じた慈母

たまたま『環球網』を見ていたらあまりに腹がたつやら、悲しくなるやら、どうしたよいかわからない記事が掲載されていたので、紹介させてください。

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*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

【写真】「タクシー結婚式」120台のタクシーが列をつらね祝福!―政治学で読む中国

2011年03月22日

タクシー結婚式

ここのところ、震災関係の記事ばかりでさすがに気分が滅入ってきたので、今日は震災とは全然関係のないどうでもよい話です。

『新華網』に写真つきででかでかと掲載されていた記事ですが、中国でタクシーの運転手をしておられる方が、知り合いの運転手に頼んで総勢120台ものタクシーが列をつらねる「タクシー婚」とでもいうものを行ったそうです。

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*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。
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