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記事:大串富史 の記事

「中国は雷雨の中を走る列車、我々はその乗客」=高速鉄道事故の本質と庶民の声―中国ビジネスなう

2011年08月13日

■中国高速鉄道事故の本質と中国庶民の声■

起きるべきして起きたと各界から叩かれまくりの中国高速鉄道事故だが、海外、いや失礼、中国国外、つまり米国と米国寄りの日本の報道に限って言えば、その叩き方は何というか笑えるものでしかない。被害者遺族の声やネット世論の一部が格好の報道材料となっている一方で、中国で実際に生活している肝心の一般庶民の声には、誰も関心がないかのように見えるからだ。


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*中国ネット上の「もし君が落雷による追突を信じろっていうなら、僕はむしろこの原因を信じたいね」というテロップ付画像。


もちろん、40人以上もの人が死んだという事実そのものは少しも笑い事ではない。とはいえ、技術面における中国品質がどうこうという判をついたような論調、事故車両をさっさと埋めてしまうといういかにも中国風な処置を格好の報道材料としてここぞとばかり叩きまくる姿勢、挙句すべては中国政府=中国共産党の政治的体質のせいだとほのめかす西寄りの報道は、まあ遠からずとはいえ、事故の本質からすれば程遠い。

*当記事はブログ「富史の中国ビジネスなう」の許可を得て転載したものです。

【中国ファーストフード戦争】マックがケンタに勝てない理由―中国ビジネスなう

2011年06月30日

中国でマックがケンタに勝てない理由

中国ケンタッキーフライドチキンがとうとう4月末から、平日ランチ限定ではあるものの中国マクドナルドと同じ15元セット(日本円にして約200円)の販売を開始した(国際旅游島商報)。日本人からすれば、ケンタがマックの安値攻勢に否応なく対抗しているかのように見えなくもないが、中国人からすればケンタではなくマックに行くこれといった理由がなくなってしまった。これは実際に中国の大都市でケンタとマックの客の入り具合を観察するだけで実感せざるを得ない。

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*中国ケンタッキーで始まった15元(約200円)ランチセット。得意のチキンでマックに対抗、という程度の話ではないらしい。

*当記事は5月16日付ブログ「富史の中国ビジネスなう」の許可を得て転載したものです。

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