• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

食料 の記事

技術革新、石油農業、補助金の弊害=中国農業の今を読み解く―北京で考えたこと

2011年04月20日

中国の農民は実際どれほど食糧を作ろうとしているのか?(食糧価格上昇再訪-その2)

前回「バイオエタノールはなぜやめられないのか?食料価格決定権を失いつつある中央政府―北京で考えたこと」に引き続きまして、中国の「財経」誌4月4日号の記事から食糧生産に関する記事を「後篇」として紹介致します。今回の焦点はより食糧生産サイドから、農業、農民、農業企業、農業政策などなど様々な角度からです。(以下、財経誌記事の要約です。)


China / IRRI Images


――――――――――――――――――

食糧の需給のバランスは引続きひっ迫している。品種別に言えば、コメ(特に「粳米」:ジャポニカ米、従来は黄河と長江の中間を流れる“淮河(わいが)”以北で生産)は長期的に供給がひっ迫。小麦は基本的にバランスを保っているが、トウモロコシは飼料用、深加工業用需要の増加によりひっ迫しつつある。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

バイオエタノールはなぜやめられないのか?食料価格決定権を失いつつある中央政府―北京で考えたこと

2011年04月18日

中国政府は経済をどれほどコントロールできているのか?(食糧価格上昇再訪-その1)

先日発表された中国の3月期CPI(消費者物価指数)は前年同月比5.4%増と大きな伸びを示しています。特に食品は11.7%増の急上昇。3月の増加分のうち、65%程は食品のインフレによるものとなりました。

物価上昇を牽引する食品価格高騰。中でも中心である穀物価格を巡る動きについて、中国誌『財経』4月4日号が詳しく解説しています。特にトウモロコシ価格をめぐる最新事情とその大枠の背景から、止まらない食糧価格上昇と中国政府のマクロ・ミクロ経済コントロール能力(の弱体化)、それを中国の食糧備蓄体制の変化と課題を浮き彫りにしている点が興味深い内容でした。(以下、財経誌記事前後篇の前篇要約です。)

20110418_price1
*軒先でトウモロコシを乾燥させる姿は多くの中国農村で見られる景色。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

ページのトップへ