中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2009年05月07日
さて、 出場4チーム全てが決勝トーナメント進出を決めたJリーグ勢に比べ、中国勢はぼろぼろ。天津泰達は川崎フロンターレに勝利しましたが、すでに敗退が確定。北京国安も敗退。上海申花はシンガポールのアームド・フォーシーズに引き分けとなりこちらも敗退が濃厚。唯一、山東魯能だけが決勝トーナメント進出が期待できそうな状況です。
広州日報は亚冠改制欲速不达(急ぎすぎて失敗したACL改革)との記事を掲載、Jリーグの4クラブとサウジアラビアの4クラブが決勝トーナメント進出を順当に決めているものの、その他の国のクラブには国内リーグとACLを同時に戦う戦力がなかったと指摘しています。
確かに中国クラブは自国リーグで山東が3位、天津が5位、上海が7位、北京が8位と軒並み苦戦中。KリーグもFCソウルが3位、蔚山現代が7位、浦項が9位、水原三星が13位と低迷しています。
UAEリーグのシャルジャにいたっては、降格危機回避のためにACLの残る2試合を放棄するとのニュースも伝えられています。一方のJリーグはというと、鹿島が2位、名古屋が3位、大阪が4位、川崎が9位と川崎をのぞいてリーグ戦でも結果を出しています。
広州日報は「ヨーロッパ・チャンピオンズリーグをまねて拡大するのは急いでも失敗すると指摘、必要なのは無理な拡大ではなく、質を確保するための縮小だと提言しています。ただACL開幕前には「国のために栄光を競え」などと盛り上げていただけにちょっと惨敗しただけでこの落ち込み方はどうなんだとも思うところ。Jリーグクラブも数年前まではACLとリーグ戦の両立に苦しんでいただけに、中国クラブも頑張ってノウハウをつかんで欲しいと思います。