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おばか大学生が女性抗日英雄の像にいたずら=またまた盛り上がる愛国主義的炎上事件

2009年06月17日

大学生、抗日戦争英雄像にわいせつ

 たんなるバカ写真なのですが、今、中国でかなり話題となっています。

 17日付の華商報によると、ネット掲示板に「無知大学生猥褻抗日女英雄」(無知な大学生が女性抗日英雄にわいせつ行為を)という記事が掲載されたのが発端。ちなみに銅像は中国共産党員として抗日スパイ活動に従事していた趙一曼のもの。1936年に逮捕、処刑されましたが、抗日英雄として顕彰されています。。ハルピン市には彼女を記念した一曼大街という道路もあるそうです。

 大手チャットソフト・QQに転載された記事のアクセス数は40万を突破しているそうで、ネットユーザーからは非難の声が殺到しているとのこと。いつもどおり「人肉捜索」(ネットユーザーの協力で個人情報を特定すること)→大学に非難殺到→謝罪のような流れになるのでしょうか。

 ほとんど同じようなネタとしては今年2月の「毛沢東像にまたがった女子学生」(リンクはレコードチャイナ)があります。ほかにも香港のメーカー「浩沙」が中国国旗をイメージしたビキニを発表したところ、「卑劣な行為だ」と批判されたり。日本で活動する中国人アイドル、ローラ・チャンが日中国旗の上に寝そべったグラビアを発表して叩かれる事件もありました。

 中国ではネット世論が及ぼす影響力は大変強く(今日のレコードチャイナでは官僚を刺殺した女性に刑事罰が科されなかったという記事があります)、「ネットから中国の民主主義が始まるのだ」的な希望的観測を唱える人も少なくないですが、ポピュリズムの危険性を秘めていることも確か。こうした情動が炸裂する民主化というのも、それはそれでかなり「やっかい」な問題を秘めているように思います。


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