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「蒼井そらの夜」とは何か?!エロとツイッターが取り結ぶ日中交流

2010年04月12日

日本でも話題のミニブログ・ツイッター。中国ではネット検閲の対象となっているため、特殊な方法を使わないと利用することはできないが、それでも多くの中国人が取り締まりをかいくぐって利用している。2010年4月11日夜、その中国語ツイッターの世界に「事件」が起きた。

11日午後6時、人気アダルトビデオ女優の蒼井そらさんは、「中国圏で私のツイッターIDが流れたみたいで、一気にフォロワーが3000人を越した!」と驚きのつぶやきを書き込んだ。フォロワーはその後も増え続け、12日午後2時時点で1万5000人を超えている。

蒼井そらさんのツイッターアカウントがある!このニュースは中国語ツイッター世界を席巻した。「蒼井そら、私はあなたのファン、私は中国本土に住んでいる」と翻訳サイトを使った、たどたどしい日本語で話しかけるものもいれば、マンガ・アニメで鍛えた日本語を駆使するものまで。多くのツイッターユーザーがブームに参入した。その勢いは蒼井そらさんが「自分のアジア人気にビビってたりします、笑。中国、台湾、香港、韓国、タイからのメッセージを確認。もちろん英語圏からも」とつぶやくほど。

検閲をくぐり抜けるというハードルがあるせいか、中国語ツイッターの世界は政府批判など硬派な話題が流れることが多い。ところがこの日の話題は蒼井そら一色。「ツイッターが蒼井そらに埋め尽くされている」と驚きの声や「男はやっぱりエロが好きなんだ」と冷めた声も見られた。

さらにお祭り騒ぎは元AV女優の紅音ほたるさんのツイッターアカウントにも波及した。なんとも驚かされたのは、紅音さんが翻訳サイトを駆使して、中国人ユーザーとコミュニケーションを取り始めたこと。たどたどしいながらも十分にコミュニケーションが成立していた。

「今夜の中日関係の偉大破格が、あなたたさなに努力で、ノーベル賞の価値があります!」(今夜の日中関係における、前例のないあなたさまの努力にはノーベル賞の価値があります、という意味だろうか)という中国人ネットユーザーの書き込みに、紅音さんは「ほんま世界はひとつ!!おなじアジア人やね!!いろいろ問題はあるけど解決して仲良くしていきたいよな」と返答。日中両国の多くのユーザーがリツイート(他のユーザーに発言を伝達するツイッターの機能)するなど共感を示している。

中国語ツイッターでは「蒼井そらの夜」と名付けられた、この日の「事件」は中国での日本アダルトビデオ人気を改めて示すものになった。だが、それだけではない。翻訳サイトを使いながら、日本の芸能人と中国のネットユーザーがリアルタイムに交流する。それも通訳を介するのではなく、だ。従来はとてもありえなかったことではないだろうか。11日夜の「事件」はツイッターなど新たなデジタルツールの可能性を示し、新たな時代の到来を予感させるものとなった。

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