中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年07月17日
FEGの谷川貞治代表取締役は、上海や北京を中心とした投資銀行PUJI CAPITALとの業務提携を発表。
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現在、業界の盟主の座は米UFCに奪われた形となっているが、「世界最大のファイティングカンパニーをもう一度作りたい」とも話していた。 谷川氏は会見で「FEGが無くなるとか身売りするとか、他の会社に買われるという話ではありません」と注釈し、「我々(FEG)は得意分野であるコンテンツ作りに専念して、苦手な資金調達とかについてはPUJIさんにお願いする形です」と補足。また、今後は中国でのK-1の展開に力を入れたいとも語った。
スポーツナビ | 格闘技|ニュース|K-1谷川氏「身売りしない」、中国系投資銀行と業務提携
バブルがはじけて、地上派放送も少なくなり、金回りで米国に完敗している日本格闘技業界。中国から投資を受けることで活性化すればなによりとは思いますが、一抹の不安が残るのも事実です。
報道にある「PUJI CAPITAL」ですが、ググっても会社のウェブサイトはでてきません。おそらくは「普済」という会社だと思いますが。また、中国語のニュースではまだ全く報道されていないようです。
ちなみに検索していて、英語圏のニュースや掲示板、中国語圏の掲示板では、「K-1身売り」の話が結構大々的に取り上げられていることを知りました。改めてK-1の世界的な人気を知った次第。
日本の一般的な格闘技ファンの方々は何故中国が、と思われる方も多いかも知れませんが、昨今の中国格闘技市場の盛り上がりには凄いものがあります。キックボクシングや散打など立ち技格闘技の賞金大会にとどまらず、大会場での総合格闘技イベントも数多く開催されています。
亀田、内藤、魔裟斗、DREAMと格闘コ ンテンツを抱えに抱え、民放の視聴率競争の中で独自色を打ち出していたTBSも調子が良くありません。フジテレビのK-1グランプリの地上派放送廃止の噂なども、数年前からまことしやかに囁かれています。
まあ、格闘技のグローバル化が進む中で、選手も経営もアメリカを含め海外市場に進出しなくちゃならないんでしょうね。波に乗り遅れると、格闘技も「ガラパゴス」になってしまうというか。それどころか、のんびりしているとお隣の大国と立場が逆転してしまうかもしれません。