中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年07月19日
15日、中国各地のテレビ局は、問題の動画を放送した。7分間にわたる動画は今年3月、ツアー客によって撮影されたもの。ツアー客は宝飾店に連れて行かれたが、買い物の金額が少なかったとして、ガイドが激怒した。問題の動画がこちら。
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「いいかい、あんたたちは私に借りがあるんだ。あんたたちに飯を食わせて、ホテルに泊めてやっている。それなのに金を払おうとしない。今生で借りを返さな いなら、来世で返さえなきゃならなくなるよ。人ってそういうもんでしょ。お金を使って楽しみなさいよ」と文句は止まらない。そして次のお土産店に到着する と、もし十分に買い物しなければ、食事も泊まるホテルもないと脅しをかけていた。
これが香港の悪質ガイド=流出動画に記録された罵倒の数々―中国
ガイドにしてみれば、土産物屋での売り上げに応じたバックマージンが主な収入なので、ともかく必死。コストも高く、競争の激しい香港ツアーなんか、相当な金額買ってくれないともうけがでないんじゃないかな。ダメ方向に進化する「悪性の競争」の典型例ですね。
自分も何回か、中国のツアーに参加したことがありますが、ともかくおみやげ物屋に連れて行かれるのが辛い。店に連れこまれるだけの時もあれば、密室でえんえん商品の説明をされることも。サクラが「なるほど、気に入った。一つくれ」と口火を切ってからみんなが買い始めるとか、ネタにもなるので1回は参加して もいいと思いますが、観光地の見学時間よりも土産物屋を回る時間のほうが長いのには閉口します。
ただ郊外の観光地とか、個人で行くのは面倒だったり、お金がかかったりするんですよね。手配は楽だけど嫌なことがたっぷりあるツアーにするか、見たい物をちゃんと見られるけど面倒な個人旅行にするか、結構悩ましい選択です。