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2010年07月20日
2010年7月、陝西省国土庁は裁判所の判決を拒否し、会議によって決定をくつがえそうとする暴挙に出た。もはや法律では身を守れないと考えた農民たちは17日、「械闘」(村同士や家族同士など、対立するグループが戦うこと)を引き起こす騒ぎとなった。
事件の発端は2000年。陝西省楡林市横山県の北窯湾炭鉱は採掘許可証の更新を迎えてきた。これに目を付けたのが山東省出身の李釗。公印偽造、申請書改ざんなどの手段で採掘許可証を獲得し、炭鉱を自分のものとした。
問題を知った樊河村の村民は、連名で当局に修正を要望した。横山県鉱産局はただちに同意、また市鉱産局も省国土庁に報告した。省国土庁はただちに修正すると口頭 で約束しつつも、解決を引き延ばし続けた。仕方なく、炭鉱の正当な所有者だった樊占飛は省国土庁を訴える行政訴訟を始めた。
2005年、市中級法院は判決を下し、省国土庁による採掘許可証の発行は個人の合法的権益を侵すもので、法手続きに違反していると認定。李に与えた採掘許可証を取り消すよう命じた。省国土庁は上告したが却下され、2007年に判決は確定した。
しかしそれから2年余り、敗訴した省国土庁は一向に採掘許可証の修正を行おうとしなかった。それどころか今年3月、「採掘権紛争和解会 議」を開き、裁判で勝訴した樊占飛の炭鉱立ち入りを禁止、保証金800万元(約1億円)を支払うことで、李の採掘権を認める独自の決定を下した。ある国土 庁関係者は「裁判なんか意味がない。裁判所には裁判所の法律があるが、俺たちには俺たちのやり方がある」とうそぶいたという。
ことここにいたり、もはや行政や司法は問題を解決してくれないと絶望した農民たちは決起。17日、武器を持って炭鉱に乗り込み、争いとなった。事件により87人が負 傷。うち63人が村民(重傷6人)、炭鉱労働者が24人となった。「械闘」の首謀者ら8人が警察に拘束されている。
尊重判决是公民和政府机关的责任_评论频道_凤凰网
ここからは台湾の正名運動みたいなのですが、炭鉱の名称は李釗が所有したときに「横山県波羅鎮北窯湾炭鉱」から「横山県波羅山東炭鉱」に変更されています。
省国土庁は、「市中級法院と省高院の判決文で行動で示せと言われたので樊占飛の北窯湾炭鉱採掘権を回復させた、羅山東炭鉱の所有権は李釗が持ってる。だから判決は成立しないよね」と小学生以下の理屈をこねてくるのです。
中国という隣人: 陝西省国土庁は裁判所の判決に干渉するな