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中国が世界一のエネルギー消費国に=IEA統計に中国政府は反論

2010年07月21日

国際エネルギー機関(IEA)の最新統計によると、2009年、中国が米国を抜き、世界最大のエネルギー消費国になったそうで。ところが、この統計は間違っていると中国政府がかみついています。

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※写真は当記事とは関係ありません。
中国が昨年、世界最大のエネルギー消費国になったことが国際エネルギー機関(IEA)の最新データで分かった。約100年にわたり首位だった米国は、その座を譲った。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が19日報じた。

同紙によると、2009年の中国のエネルギー消費量は石油換算で22億5200万トンに達し、米国の21億7000万トンを約4%上回った。中国の消費量は長年にわたり年間2けたの伸びを記録。10年前の消費量が米国の半分程度にとどまっていたことは、中国のエネルギー需要がいかに急速に拡大してきたかを物語っているという。

中国、エネルギー消費世界一=昨年米国抜く(時事通信) - Yahoo!ニュース


中国国家エネルギー局の周喜安報道官は20日、中国が2009年に米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国になったとする国際エネルギー機関(IEA)のデータに対し、「数字は参考にはなるが信用はできない」などとして異論を唱えた。

エネルギー消費、中国がIEAに反論、「数字信用できぬ」「宣伝戦略」 - MSN産経ニュース

IEAと中国の統計の差は数千万トン(標準炭換算)とのことなので、もし中国の言い分が正しかったとしても、今年中には逆転してしまうんじゃないでしょうか。目くじら立てて怒るようなことじゃないぜ。

産経の記事によると、中国のGDPは米国の3分の1だそうです。つまり、単位GDPあたりのエネルギー効率は米国の3分の1以下という燃費の悪さに。有色金属やら鉄鋼やらエネルギー消費の多い産業が中国に移転したことを考えると単純には比べられないのですが、それにしてももう少しどうにかならないものでしょうか。

ちなみに中国は2010年までの第11次5カ年計画で、エネルギー効率(単位GDPあたりのエネルギー消費量)を20%削減する計画を立てていました。年4%ずつという目論見だったのですが、2006年、2007年と目標にはほど遠い惨敗ぶり。そうこうしているうちに金融危機が起こってしまい、エネルギー効率改善どころじゃなくなってしまいました。工業生産が低迷したことで、エネルギー効率が改善するという微笑ましい事態が起きたり。

COP15で提出した目標は「2020年までに単位GDPあたりの二酸化炭素排出量を40%削減(2005年比)」というもので、エネルギー効率には触れられていなかったはず(うろ覚えですが)。

というわけで、エネルギー効率の改善目標は達成されるのか、それ以前にうやむやにして発表しないまま、逃げるんじゃないか、とこの話題はかなり気になっています。来春の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議の略称、日本の国会に相当)に注目です!

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