中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年08月08日
左海公園海底世界はロシア極東オリンピックセンターと契約して、シンクロナイズドスイミングの選手を招き、水中バレエを公開。夏休み期間中は特に、小学生などがつめかける。水族館とシンクロ。なぜセットになるのか、日本人にはなかなかわからないところですが、中国では一般的なようで。今回はこのお話を。
上の写真は福建省福州市の水族館、左海公園海底世界。なんと水族館の水槽の中で、魚と美女が一緒になってのシンクロショーが行われています。ちなみに写真はサーチナと同じ水族館で撮影されていますが、撮影時期は数年前(レコードチャイナの記事)。つまり、毎年、ロシア・シンクロチームを招聘しているわけで。人気なんですね。
本ブログ「Kinbricks Now」のchinanewsも、数年前に山東省青島市の水族館・青島海底世界にて、同様のショーを体験しております。「イルカショーを待っていたら、ロシア人のお姉さんたちが泳ぎ始めた」とその驚きを繰り返し語っています。そこまでびっくりしなくともと思いますが、水槽の中に突如出現する、ビキニのロシア人女性は、水族館とはこういうものだという常識を破壊するに足る存在なのかもしれません。
下の写真はchinanewsが実際に撮った写真です。↓
中国では、水族館のことを「海底世界」と書くのですが、なるほど、水槽にヒトを入れてショーをさせるという発想と合ってます!合点がいき過ぎます!伝説の海底都市アトランティスでは、ヒトも魚も分け隔てなく生活していたとかしないとか(笑)。
(ファインディング・ニモ!)
このショーはシンクロという特殊技能を持った例ではありますが、旧ソ連崩壊後、中国の性風俗やサービス業で働くロシア人女性の数は大きく増えたといいます。
同じ社会主義国でありながら、政治体制が完全に崩壊し、いまだに一般市民は苦しい生活を余儀なくされるロシア。同じBRICsとはいえ、国の勢いは中国には遠く及びません。
さて、先日お世話になっている知り合いに、錦糸町近辺の多国籍パブなるモノに連れていってもらいました(風俗じゃないですよ!)。これが予想以上におもしろかったんです。半数はフィリピン人女性なんですが、残りの3割はロシア人、他2割は東欧諸国の女性達が元気にホステスをやっておりました。
ロシア人女性は、ハバロフスクとウラジオストックの方が主でしたね。漁港での荒々しい話やウォッカを飲み過ぎた顛末、ソビエト崩壊後の街の荒れようなどなど。ロシア人庶民の生の声が聞けて、久々の社会科見学になりました(笑)。同じ社会科見学でもおじさんに話を聞くのと、シャラポワにお酌してもらいながら聞くのとでは全然違う!
ロシアンパブは日本でも昔から一大勢力を築いており、日本とロシア、特にロシア極東部は海を隔ててはいるものの、近い国というイメージがありました。その働く場が高成長を続ける中国にとって変わったとしても、何らおかしくはないのでしょう。
このシンクロショー、「人間を海洋生物みたいに!」と異論をはさむ方も多そう。ただおもしろい発想ではあります。日本でも導入したら、子連れで水族館に来た、死んだ魚の目をした疲れたパパも、ロシア美女の妖艶な舞いで、リフレッシュできるかもしれません。
シンクロの美人金メダリストでも呼んで、与那国の海底遺跡なんかでショーやったら、絶対お金とれると思うんだけどなあ。
「今、蘇るアトランティス!海底神殿、美女達の狂宴!」
プロデュースは山本寛斎で(笑)。