中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年08月07日
ちょっと驚きました。以前にも食べたことはありましたが、思わぬところで久々のご対面です。食べるだけではなく、田舎の田んぼで捕って遊んだり、金魚鉢の掃除屋として飼ったりもしましたね。
食べ方も面白い。指でつまんでかぶりつき、ジュッ!!と吸います。かなり勢い良く吸わないと駄目です。身が出てきません。恥を捨てて思いっきり吸い出しましょう!
と思ったら、隣席で食べる中国人の女の子は、上品につまようじでほじってました(笑)。
タニシは淡水生の巻貝ですから、臭みが強いんですが、そこは中国4000年の智慧。ザリガニの話でも書きましたが、中国人は淡水生物から臭みを抜き取る、技を持っているのです。
その技とは何か?
とにかく加熱することです!そして、油まみれにすることです!尚かつ、激辛にすることです!毒を持って毒を制すとはまさにこのこと。油と辛さで全然臭みがわかりません(笑)。
と書くとおいしくなさそうに思えるかもしれませんが、これが絶品でした。うまみたっぷりのタニシの汁が香辛料と渾然一体に。複雑で深みのある味となっておりました。
ぜひ皆様もお試しあれ、と言いたいところですが、タニシを食べたお店は在日中国人向けのコアな雰囲気で、正直入りづらい。中国語を話せない客は自分だけでしたね。あともう一つの問題は、酔っぱらっていたので店の名前も場所も忘れたこと(笑)。もう一度行ってみたいけど、たどりつけるかな……。
ちなみに余談ですが、ザリガニ同様、タニシも中国人の専売特許ではありません。日本人は昔から良く食べます。お味噌汁ですとか(笑)。縁起物だったらしいです。
私は流石に未食ですが。