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ニセ韓流イケメン男子とニセ台湾大富豪の御曹司、トレンディドラマ的結婚詐欺に騙される女たち

2010年08月11日

日本の超有名な結婚詐欺師に「クヒオ大佐」がいます。昨年には映画にもなったそうで。ばりばりの日本人なのに、片言の日本語を操り「アメリカ空軍パイロットでカメハメハ大王やエリザベス女王の親類」と女性に信じ込ませたウソの天才。

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※2009年公開、堺雅人主演、「クヒオ大佐」

スケールはだいぶ落ちますが、中国版クヒオ大佐とでもいうべき事件が2件ありましたので、ご紹介。

1件目は、2010年8月10日長江日報が報じたもの。湖北省武漢市で「韓国の大富豪の息子」を演じた唐が主役です。28歳になる唐は高校卒業後、各地をわたり歩き、ついに武漢市に流れ着いたとのこと。卒業から10年、結局、仕事を見つけることができなかった唐は、イケメンという容姿を生かし、韓流かぶれの女性からお金を巻き上げようと決意しました。

今年2月、中南財経政法大学の学生寮で、唐は女子大生・小彤さんと知り合いました。唐曰く、「自分は韓国の留学生・朴文煕」「父親は大韓航空の株50%を 持つ大株主だ」と大ウソをこきまくり、見事、相手を信じさせることに成功。韓国語は独学で学んだだけとのことですが、それでもまあぼろはでなかったよう。翌月にはうまく1000元(約1万2500円)を借り出して、どろん。

味を占めた唐は2月から3月にかけて、小彤さんの他に4人の女子大生を騙し、5200元(約6万5500円)とニコンのデジカメ、ノキアの携帯を手に入れました。が、3月19日にまだ中南財経政法大学をうろうろしているところを見つかりお縄となりました。

もう一件は2010年7月9日付正義網の報道で す。雲南省の農民出身である王小龍は2006年に詐欺罪で有罪判決を受け、3年間服役。2009年に出獄後、再び詐欺を始めました。最初の詐欺は西安。 「台湾なまりの中国語」が得意という特技を生かして、ネットで知り合った女性に、「僕は今、アメリカの大学院博士課程で勉強している」「父親は台湾不動産企業の経営者だ」「今は中国本土を旅行中でチベット、モンゴル、青海省とぐるっと回ってきたところなんだ」と大ボラを吹きまくり。知り合ってからの1月間、ラブラブの時間を過ごした2人ですが、王はその間に女性のカードを借りて2万元を引き出し、最後にはノートPCをパクって消えたとか。

その後、10人余りの女性を手玉にとり、だまし取った金はなんと4万元以上(約50万円)。最後は喫茶店でナンパした女性に「君のカナダ留学を手伝うよ」と うまいこと言って、手付け金をだまし取ろうとしたところで、持っているトランクに「王小龍、雲南省**市出身」と書いてあるのに気づかれ、ウソが発覚。捕まりました。

クヒオ大佐、それに韓流の唐、台湾の王と並べてみると、みな、トレンディドラマから抜け出してきたような、どこか現実離れしたキャラクターを演じていたのかな、と。そんないい加減な仕込みでも、「自分のためのドラマが始まったんだ」と思ってしまうと、どんなにウソっぽいウソでも見抜けなくなってしまう。そういうことなのかもしれません。

(Chinanews)
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