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真夏のバレンタインデー?!明日は中国の七夕!

2010年08月15日

明日は旧暦の7月7日、七夕ですね。レコードチャイナは昨年、こんな記事を掲載しています。

tanabata
バレンタインチョコレート / akira yamada

2009年8月26日、旧暦の七夕にあたるこの日、中国では愛し合うカップルたちが甘い夜を過ごした。近年、七夕を「カップルの日」として過ごす若者が増えているが、本家のバレンタインデーと比べると浸透度はイマイチだ。新民晩報が伝えた。

それでは、中国の若者は「中国版バレンタインデー」をどう見ているのだろうか?同紙がネット上で行ったアンケートによれば、「中国版」と「西洋版」のどちらのバレンタインデーを過ごすか?という質問で、23%が「西洋版」を選んだ。「中国版」はわずか8%。「どちらも過ごす」は45%に上ったが、「どちらも興味ない」も25%に達した。「どちらも過ごす」人にどちらか一方を選んでもらったところ、「西洋版」が72%で圧倒的に多く、「中国版」はわずか6%だった。

また、「中国版」の浸透度は「西洋版」を超えられると思うか?との質問では、「超えられる」が20%だったのに対し、52%が「超えられない」と答えた。七夕の本来の由来について、「知らない」と答えた人も37%に上った。(翻訳・編集/NN)

旧暦の七夕は「中国版バレンタインデー」、「西洋版」を超えられるか?―中国
日本では太陽暦の7月7日に行われる七夕祭りですが、中国では旧暦で行われる為、今年は明日、8月16日が七夕の日となります。

七夕は奈良時代に中国から日本に伝わったもの。日本の伝承や伝説と融合し、日本独特の祭日として定着するにいたりました。さらに深く起源を探ると、ベガとアルタイルに対する信仰は数千年から1万年前の原始的な信仰が元になったという話もあるようです。


素朴な日本の七夕。
Tanabata : 七夕 / scyllarides


さて、日本は明治初期に旧暦(天保暦)を廃止し、太陽暦(グレゴリオ暦)を導入しました。太陽暦導入後も伝統的な祝祭日は旧暦で行う中国とは異なり、日本は日付をそのまま太陽暦に移したため、もともとの季節とはかなりのずれが生じています。そのため、日本の七夕は7月7日、中国は約1カ月遅れになる(今年は8 月16日)という寸法です。

日本はもともとの時期よりも約一ヶ月、七夕が早まったため、雨が多い時期になってしまいました。その為、中国よりも織姫と彦星が会える確率が低いとか(笑)。寂しい限りです。

閑話休題。レコードチャイナの記事にあるように、中国の七夕は今、新しいバレンタインデーとまで言われる「恋人たちのイベント」となっています。当然、中国にもバレンタインデーの習慣があるので、年2回もバレンタインがあることに。大変です(笑)。(日本にもホワイトデーという、世にも恐ろしい創作行事がありますけどね……)。

もっとも中国では、バレンタインデーも七夕も、女性から男性にプレゼントを贈るというイベントではありません。一応、恋人同士が互いにプレゼントするということのようですが、やはり圧倒的に男性からのプレゼントの方が多く、値段も高額なのだとか……。

上海のフリーペーパー「上海ジャピオン」のウェブ版の記事「妻に贈る、七夕。」 が、中国の七夕について紹介しています。記事によると、中国の七夕が「バレンタインデー化」したのは、ここ数年の話だとか。プレゼントとしては花が多く、特にバラの花の需要が高いそうです。中国はバレンタインデーも七夕も、恋人のイベントといえば、バラを贈ることになるようですね。昨年はわずかとはいえ、バラが値上がりしたとのこと。年々、経済も文化も(そして物価も)大きく変わる中国だけに、今年のバラの値段が気になります。

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欧米版に中国版と年に2回もバレンタインデーがあるなんて、「商魂たくましすぎる!」と思われる方も多いかも知れません。ただし、「日本人だけには言われたくねー!」と各国の皆様に怒鳴られそうな気もします(笑)。

世界に冠たる日本のバレンタインデーですが、その歴史は意外と浅かったりします。1970年代、森永や明治など菓子業界大手が「陰謀」をめぐらし、チョコを女性から男性に贈るという独自の文化が築かれました。他国でも洋菓子を贈ることは多いようですが、「チョコを贈らねばならぬ」という厳格なルールはないそうです。日本メーカーだけではなく、ゴディバなど海外チョコレートメーカーも、日本のバレンタインデーに製品開発などの焦点を合わせているのだとか。恐ろしい話です(笑)。

チョコ

中国版バレンタインデーへの成長が期待される七夕。現状では市場規模はまだまだかわいいもののようですが、なにせ日進月歩の中国だけに潜在能力は見過ごせません。日本企業も旧暦とにらめっこしながら計画を練る時代が近いのではないでしょうか。

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