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世界のお客様窓口がピンチ!零細外資企業に外国人雇用規制―大連

2010年08月16日

大連と言えば、日本向けコールセンターが集まる都市として有名。ホリエモン社長時代のライブドアが実施した中国インターンシップも、実際には大連でのコールセンター業務で、話題になりました。

大連

実は自分も以前、コールセンターを渡り歩いて日銭を稼いでいた時期がありました。東京の、とある海外製ソフトウェアのサポートセンターで働いていた時のことです(サポートのみを担当する日本企業です)。

楽しく働いていたある日のこと、突然、「実は今月いっぱいでここは閉鎖。センターは全部、大連に移るんだよね……。申し訳ない……」と上司から突然の宣告。予定が崩れて大慌てする、冷や汗もんの体験でした(笑)。


公用電話牌 / TaiwanSpirit

※台湾ですし、イメージです。

他のコールセンターに移っても、必ず耳にするのが、「コールセンターシティ」大連の話。人権費削減の為、大手企業は国内外を問わず、電話窓口、サポートセンターを中国に移転させていたのですが、中でも大連は街全体がコールセンターになったのではと疑いたくなるほどの隆盛ぶり。「近い将来、日本にコールセンターは無くなるのかもな」との上司の愚痴を聞くこともたびたびでした。

大連のコールセンターと言っても、働いているのは中国人ばかりではありません。電話サポートや指導業務の日本人も少なくなかったもよう。物価が違うだけに、日本円で考えると給料は少ないのですが、住宅は保障され生活費も安いなど、日本よりもいい暮らしができるという話もあったようです。


大連清晨 / tomleetaiwan


DSC_0170 / hirota_kenichi


競争相手としてではなく、消費者として大連のコールセンターにやっかいになったこともありました。Dellのパソコンが故障した時、大連のセンターとやりとりをしました。日本語は外国人のものでしたが、その対応は完璧。電話でパソコンの作動音を聞いただけで故障原因を見抜いた時は、感服しました。

さて、ブログ「中国市場をタオバオから開拓」は先日、この大連で外国人雇用規制が始まるとの記事を掲載しています。


大連は資本金4千万円以下の会社は外国人雇用不可になるそうです。今年の8月1日からそうなっているようですね。

正確には人民元3百万元以下ですから4千万円以下と言う事ですが(USD30万ドル以下とも書かれているので大連の正確な報道を調べる必要はありますけど)、該当する中小企業は外国人に対してのビザを発給しないそうです。
既存の外国人社員のビザの延長は認められるそうですけど。。

当然ながらIT企業やサ-ビス業に影響が出る。そして大連の起業家にとって結構大きな問題がある。

この政策が中国の他の都市にも広がるかはまだみていとの事。

⇒上海でも既に大卒以外の外国人に対しては労働ビザが出ないと聞いています。その為に上海で働くエステシャンとか美容師の方は
大連でビザとって上海で働く事が多いと聞きました。

これきついっすよね。僕の会社なんて資本金10万元。。。総資金を合わせてもまだ300万元はいっていないっす。上海の方が大連より
ピッキ-なんですけど。。

大連はオフショアソフトウェアで生きている地域だと思いますし、対象は日本と韓国のはずなんですが、結構日本企業に影響あるのじゃないでしょうか?

大連に関連する事業の方が何人かいるのですが平気かな。

困るのはこれ見ると、今の僕の企業じゃ日本人は雇用できないか、いずれできなくなりそうだと言う事ですね。

大連は資本金4千万円以下の会社は外国人雇用不可

記事では「上海では大卒以外の学歴の外国人には就労ビザがおりない」とありますが、上海は特に厳しい都市のよう。中国では就労ビザ取得の条件が地域で相当異なるようですが、その中でも大連はかなり緩い基準で外国人を受け入れ、発展してきた街のはず。

 
Dalian Port / dmytrok  / Phil~

今回の新規制で、そうした街のあり方にも変化が迫られるのかもしれません。



※ちなみに自分の田舎である中国地方、それに北陸や九州など人権費が安い地方にコールセンターを移転させる動きも以前から活発です。中国が規制を強化するとなればチャンス。最も私の知り合いのコールセンター管理職に言わせると、「方言を強制するのが大変」だそうで、外国と同じく言葉の問題もあるようですが(笑)。日本の田舎よ、がんばれ!
(kenya)


*記事についての情報や間違いなど教えて頂けると大変助かります!コメント欄か、メール(21chinanews●gmail.com、●を@に変えてください)でお願いします。



<関連サイト>
・大連ローカル

・大連ブログ

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