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2010年08月19日
学生を募集しているのは崇山少林寺文武学生募集オフィス。学校紹介によると、なんと少林寺武僧総教頭(多分、武僧の教育係トップ)が教師となってくれるのだとか。まさに本家本元!
一時の夢に任せて「カンフーマスター」になるのはいいけど、その後、どうするんだよと悩んでいるあなた。心配はご無用です。「卒業後の進路」によると、「警察、武装警察、特殊警察のエリート警官に」「体育学校でエリートアスリートに」「少林寺に残って武僧に」「武僧パフォーマンスチームに加入し世界中で講演」「映画会社、映画学校、映画業界にカンフースタントマンとして推薦」「少林寺の禅武文化を広めるべく、故郷で学校を開く」とまさに万全の体制。
日本でも少林寺武僧によるイベントをやっていましたね。上海には常設劇場もあったように記憶しています。ただパフォーマンスはまだいいほう。ともかく現在の少林寺方丈(寺のトップ)はなんとMBA持ちの超やり手で、健康食品売ったり、秘伝の巻物売ったり、謎の薬売ったりと激しい攻勢をかけています。托鉢がわりに健康食品の訪問販売やってこいやとか言われそうなのが怖い(笑)。
気になる募集条件ですが、「武術を学びたいと明確に目的を持っている人。思想道徳に優れ、顔が端正で健康なこと。4~28歳まで」だそうで。「顔が端正」という条件はきっついなぁ。
ちなみに幼稚園から高校まで完備。武術だけじゃなくて、英語とか普通の学科も勉強できます。学費は中国人ならば全寮制で年1万3800元(約17万4000円)、飯のグレードがアップする貴族クラス(笑)で2万3800元(約29万9000円)、香港・マカオ・台湾出身者は2万6800元(約33万7000円)だそうで。多分、外国人もこの扱いになるんじゃないか、と。
興味ある方は、明日のジェット・リーを目指して、ぜひチャレンジを!