本ブログで2回にわたり取り上げた中華ガジェット「苹果皮520」(過去記事参照)。もう取り上げることはないだろうなと思っていたのですが、ちょっと楽しい続報が入ってきたのでご紹介。
「苹果皮520」はiPod Touchのケース。2G携帯通信とバッテリーが組み込まれており、iPod Touchで通話とショートメッセージの送受信が可能となります。現時点ではネットはできないようですが、
iPod Touchで電話したらiPhone持っているように見えなくね?金かけずに見栄はれね?という需要にマッチしたのか、話題となりました。
ネットショッピングモールでは発売前から予約注文を受け付ける店舗が山のように出現。「予約殺到」とあおりにあおっております。開発者である衍生科技の潘さんも人気に調子乗りまくり。「苹果皮はアップルの知的所有権を侵害しているかもしれないけど、でもいつかは正規のアップルの部品販売システムに参入したい。そうなれば技術も向上し、市場も広がるから」と夢を語っています。(
16日付網易)
ところが、足元をみればそれどころじゃない事態に!
*苹果皮520を販売するヤフージャパンチャイナモール内のネットショップ。
前回記事から2週間も経っているのに、ネットショップに書かれた「あと1週間で出荷」という文字は変わらず。衍生科技は9月出荷になると弁明していますが、それも怪しい。というのも18日付飛象網によると、まだ生産ラインに乗ってすらなく、わずかに42台の試作機を作っただけとのこと。
そうこうしているうちに、北京の秋葉原こと中関村では、tPhoneなるiPod Touchを通話可能とするケースが発売されたそうで。しかも値段は苹果皮よりも安い!(iPod Touch摇身变iPhone 苹果皮TPhone评测_手机_科技时代_新浪网) 衍生科技は「うちの製品よりでかいよ。これじゃ『リンゴの皮』じゃなくて『リンゴのレンガ』。パクリ企業っつーのはクリエイティブ精神のかけらもないやつらだ」と激しく批判していますが、どの口が言うのか、と。(苹果皮否认上市传言 谴责山寨tPhone无创新 - IT频道 - 21CN.COM)
19日付人民網は記事「コンセプトだけで人気の『苹果皮』=実用性の問題が発展を制約する」を掲載。苹果皮パクリのtPhone使ってみたけど、ショートメッセージは文字化けするし、ブルートゥースヘッドフォンは使えないし、有線ヘッドフォンマイクすら使えないし、実用性厳しくない?1000元(約1万2600円)のiPod Touchに700元(約8790円)のケースをつけただけでiPhoneになるというコンセプトが受けたけど、ちょっと先がなさすぎとこき下ろしています。
(Chinanews)
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<過去記事>
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