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2010年08月24日
通常、筋融解は圧迫、外傷、激しい運動に伴う筋肉の損傷によって引き起こされるが、ウイルスや一部の薬品、ドラッグが原因となることもある。そうした前提 で疑われているのが、「ザリガニ洗い粉」だ。洗い粉は近年、市場で広く流通。水に溶かして数分間、ザリガニを漬けると、皮はぴかぴかに、腹は真っ白に変わ るという。販売業者は「食品添加物だから不安はない」と悪びれた様子もなく売っているという。しかし、実際には典型的な「三無製品」(製造日、品質合格 証、生産メーカーの表示の3点がない違法商品)だという。
24日付武漢晨報の記事「ザリガニ洗い粉とはなにか」によると、上海市食品薬品監督管理局は、現在流通している洗い粉は、レモン酸とピロ亜硫酸ナトリウム の2種類が存在すると発表している。ピロ亜硫酸ナトリウムは漂白剤として用いられるが、腎臓病を引き起こし、発がん性を有しているという。事情に詳しい関 係者は、50キロのザリガニを洗うのに洗い粉150グラムが必要だが、入れすぎるとザリガニが死んでしまうと話している。また取り扱いには注意が必要で、 素手で触ると耐え難いかゆみが生じるという。