中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年08月25日
また付近の住民らが高額で水や食料を売りつけトラブルになるケースが発生している。高額なため購入を断ると、トラックを壊すと脅す押し売りもいたとか。また止まっている車を襲う強盗も出現するなど現地は混乱を極めている。
事故の原因は、交通量のピーク期間に工事を設定した当局の凡ミスでしょう。とはいえ、逆走やすき間への突撃などむちゃな運転ぶりが混乱を加速させたこと、押し売りや強盗などの「機を見るに敏なホモエコノミクスな人々」が問題を悪化させたことは間違いないようです。
日本にも大渋滞はありますが、中国のそれはひと味違うもの。誰も彼もがむちゃな動きを繰り返し、最終的にはもつれたコードのようにどの車も全く動けない状況に。そうなってしまうとのろのろ進むどころか、絡まり合いを1台ずつ解きほぐす必要があり、渋滞解消には非常に長い時間が必要となります。
経済的にも大きな損失が予想される大渋滞。毎日のように「緩和された」とニュースが流れていますが、どうなることやら。直接的な渋滞対策は当然として、道路行政の見直しやドライバー教育など根本的な改善も考えたほうがいいのではないでしょうか。
*写真は、渋滞を伝える和訊網。
原因はダンプトラックと高級セダンの接触事故です。
道の真ん中に2台並列に車を停めて論争の最中でした。
中国では渋滞し始めると、車線をまたいで走ります。
右へ寄るか、左へ寄るか、とっさに判断しながら走るのです。
ですから隣の車線の車と接触する危険は高いです。
また自分が曲がりたい交差点まで渋滞が続いていると、対向車線を逆走して前方に出ようとします。
マナーの定着より、車の普及の方がはるかに早いので仕方がないのでしょう。
成熟した車社会になるのは随分先のことのようです。