8人もの香港旅行客が命を失ったフィリピンのバスジャック事件。警察のずさんな対応などが明らかとなり、香港市民は怒りは最高潮に達している。2010年8月25日、香港保安局の李少光(リー・シャオグワン)局長は、市民に冷静になって欲しい、決して香港で働くフィリピン人に八つ当たりしないようにと呼びかけた。25日、中国新聞網が伝えた。
23日午前、フィリピン・マニラ市で、武装した元警官が香港人観光客22人をのせた観光バスを乗っ取る事件が発生した。人質解放などの交渉を経て、最終的にフィリピン警察は強行突入。人質8人が死亡する惨事となった。強行突入ではハンマーでバスの窓を壊そうとするも難航するなどの不手際が目立った。本来ならば数十秒で終わらせなければならない任務をなんと79分もかけたフィリピン警察に、香港、中国本土では批判が高まっている。
*銃を持たずに「構えるふり」だけしているフィリピン警官。
また不手際以外の問題を続々と発覚している。まず問題となったのはバス包囲中のある警官。ピストルを構えているようなそぶりを見せているが、その手には何も持っていない。「銃も持たないで人質を救えるのか」と香港では批判が殺到。さらにフィリピン警官数人が制圧後のバスをバックに記念撮影していたことも明らかとなった。惨事の後にもかかわらず、笑顔を浮かべていたという。
*制圧後のバスをバックに笑顔で記念撮影。
フィリピンへのバッシングが高まる中、香港保安局の李少光局長は、市民に冷静になって欲しい、決して香港で働くフィリピン人に八つ当たりしないようにと呼びかけた。
(Chinanews)
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