中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年08月28日
・範文華(元重慶市渝中区環衛二所所長)
(範は「史上最も不運な汚職官僚」と呼ばれている。30万元を収賄しようとしたところ、罠にはまり、逆に口止め料として40万元を支払うこととなった。)「私も被害者です!」
・張暢鈺(元甘粛省慶陽市慶城県委書記)
(収賄に対する弁解として)「彼は私のオフィスに来て話し合いをした後、5万元をぽんと置いていったのです。もし追いかけて返せば、我が県の民間企業経営者の自尊心を傷つけたでしょう。それでもしプロジェクトが頓挫すれば、それこそ人民に対する罪ではないですか!」
・王根平(山西省呂梁市上水西村村支書王根平)
(話し合いを求めてきた村民に対し)「汚職しなかったとしたら、官僚になって何をするんだ?」
・彭晋鏞(元湖南省常徳市委副書記、紀委書記)
(収賄と横領で110万元もの財産を築いたことに)「他人がお金儲けしているのを見ていると……。私もお金を集めないと、孤独だと感じたのです。」
・丁仰寧(元福建省南平市政和県委書記)
(売官、買官、贈収賄の容疑で無期懲役となった。その丁が妻にした内緒話。)「(買官で)権力を大きくすれば、それだけ利益も大きなものになるんだから。」
・張二江(元湖北省天門市委書記)
(ぜいたくざんまいの女好き。出張に行くと、部下に「街できれいな子を見繕ってこい」と命じていた。その張の弁解とは)「皇帝には多くの妃がいたでしょ。私に2、3人女性がいたってどうってことないじゃない。」
中国の汚職官僚の多さは有名ですが、みんながやっているだけに罪の意識がないんでしょうか。ここですっぱ抜かれている一言に本心が見えてしまっているような……。
よく言われていることですが、やはり権力を監視するシステムが欠如していることが最大の問題でしょう。「民主化」は中国において、国民の権利要求であると同時に、社会経済的要請でもあると言えます。
しかし、一度、「赤信号みんなで渡れば怖くない」とシステムの底が抜けた状態になってしまうと、回復させるのはえらい大変でしょうね。どこから手を付けたらいいのやら。中共の偉い人に腹案はあるのでしょうか?
文強は死ぬ前に賀国強や汪洋の時代に彼らが何をしていたか話すべきだと思いますが。